王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

北朝鮮 拉致で再調査を約束

2008-06-14 07:25:22 | 政治
北朝鮮が拉致で「再調査」約束 よど号犯引き渡しに協力(共同通信) - goo ニュース

昨日4時過ぎ町村官房長官より日朝実務者協議の報告がなされた。
北朝鮮側は「拉致被害者の再調査を約束」そして「よど号事件の関係者の身柄引き渡しに協力」を表明した事。

これに対し政府は「一定の前進」として人道物資輸送に限って貨客船「万景峰92」を含む北朝鮮籍船舶の日本入港を認めるなど北朝鮮経済制裁の一部を解除する事を決めた。

夕方5時の日本テレビのニュース番組には早稲田大学の重村教授が出て:
「拉致再調査」は前進といえば前進だが「その結果が前回の様に全員死亡」では話にならない。
「よど号関係者の引渡し」だが金日成の一声で保護された連中だから金正日といえど追い出すわけに行かない。当人たちがいやだと言えば引渡しにならない。又彼等は北朝鮮にとって「テロ支援国家指定」を米国から解除してもらう為の障害の一つでもある。
従って「結果の出ていない」約束に経済制裁の一部解除はやり過ぎだろうと批判していた。爺もそう思う。
何を解除したのか情報が良く分からないが:
「北朝鮮との間の人的往来および、北朝鮮からの航空チャーター便の乗り入れについては解除することとした」という。
又日朝物流の象徴である万景峰号やその他船舶の入港禁止措置については、例外として、人道支援物資の積み込みに限り認める。
さて何が人道支援であろうか? 修学旅行の生徒の往来も人道支援と主張する国である。大量の物と人そしてそれに紛れて円やドルが持ち出されることを懸念する。

拉致家族会の皆さんは「疑い8分期待2分」程度でぬか喜びしない様子に心を打たれました。
政府や国会議員の一部にも「制裁解除は拉致調査の進捗状況に合せ慎重に」との声がある。当然であろう。

爺の様な素人でも経済制裁の効果が出るには2-3年は掛かると書いたが2006年7月の日本独自の経済制裁から数えてざっと2年、2006年10月核実験から20ヶ月「ゆっくりだが確実に経済制裁の効果が出てきた」 これは国連制裁による北の船舶の臨検なんかによってもたらされた物ではありませんよ。ここで成果を見ないで制裁を緩和する法は無いだろう。

お馬鹿政府が制裁を緩和しても個人で出来る事があります。
北への送金の集金装置と目されるバチンコ屋に行かない。幸い30兆円産業と言われた業界も陰りが出て最近は25兆円産業ほどだとか。

又日本の組織は淡々粛々と脱税、麻薬・売春の摘発、(北への)不正送金の阻止を続けて行く事が大切です。
しっかりと政府の対応に注目して行きましょう。


共同通信:
町村官房長官は13日、日朝実務者協議で、北朝鮮が拉致被害者の再調査を約束、「よど号」乗っ取り犯の身柄引き渡しへの協力を表明したことを明らかにした。政府は「一定の前進」と評価、人道物資輸送に限って貨客船「万景峰92」を含む北朝鮮籍船舶の日本入港を認めるなど対北朝鮮経済制裁の一部解除方針を決めた。福田首相が、町村官房長官と高村外相、斎木外務省アジア大洋州局長と協議、決定した。(引用終わり)
コメント (12)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

衆院で内閣信任案可決 

2008-06-13 07:58:33 | 政治
内閣信任案可決へ 衆院、民主など欠席(産経新聞) - goo ニュース

予定の通りと言うか昨日「衆議院で内閣信任案」が可決された。
事前に自民党の小坂国対副委員長が強調した様に「参院の福田総理問責決議可決」により失墜した福田総理の(対外的)評判を「衆院での内閣信任案可決」で支えようとするものに相違ない。

しかし化学の実験でないから「マイナス」を「プラス」で相殺或いは中和すれば元通りだし海外の要人が日本の政情を知らないとでも思っているのであろうか?
政治は総理と国民の間に信頼が無くては成り立たないものである。

マスコミは「今日の年金支払日に併せ後期高齢者医療制度」の批判と「秋葉原の通り魔事件」の関連ニュースが先で「内閣信任案可決」等後回し。
そもそも内閣は信任されていて当たり前だから「不信任案」が出されて当たり前なのがわざわざ「信任案」を出すのだから周辺では不信任の空気が満ちているという異常な状態である。
そのため「内閣信任案の可決」は平成4年の宮沢総理以降2例目だそうだ。わははは

「健康保険制度の破綻」「秋葉原通り魔の若者に見られる若者の格差拡大」や「年金制度の破綻」また「教育の荒廃」等など、いずれも戦後の自民党による一党独裁の長期政権の「貿易立国」「兵隊に代わるサラリーマンの養成教育」によりその悪しき結果の表れである。

民主党が政権を背負って立てようと立てまいとここは一度自民党は下野して(衆議院を解散し野党に負ける事が前提だけど)日本の歴史を前に進める必要がある。
福田お代官は「法連屋、そちも愚かよのー 町村屋と伊吹屋はもっと愚かだが」といってさっさと切腹(辞任)をすれば日本の歴史に名を残せるのに。

国民の難儀はもうしばらく続く。


産経新聞:
衆院は12日午後の本会議で、与党が提出した福田内閣信任決議案を採決した。民主、社民、国民新の3党が欠席する中、自民、公明両党などの賛成多数により可決される見通しだ。内閣信任決議は、11日の参院本会議で可決された福田康夫首相問責決議への対抗措置で、平成4年6月の国連平和維持活動(PKO)協力法をめぐる宮沢内閣以来16年ぶり2例目となる。

 自民党の小坂憲次国対筆頭副委員長は12日午前の記者会見で、「法的な根拠のない問責決議をするのは、主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)を控え、対外的信頼に疑念を持たれる可能性がある。国会として福田内閣を信任する姿勢を示す必要がある」と、内閣信任決議の意義を強調した。これに対し、民主、社民、国民新の3党の国対委員長は国会内で会談し、今国会の審議に一切応じないことを確認した。


 衆院本会議ではまた、日銀審議委員に池尾和人慶大教授を充てる国会同意人事案も自民、公明両党などの賛成多数で同意される。しかし、民主党が国民新党に配慮し、20日にも参院本会議で不同意とする方針で、衆参両院の同意がそろわず不承認となる見通しだ。当初予定していた野党提出の後期高齢者医療制度廃止法案の審議入りは、3党の欠席により見送られた。


 一方、民主党の小沢一郎代表は12日、山形県への「地方行脚」の出発を遅らせ、昼の党代議士会に出席した。

【用語解説】内閣信任決議

 内閣の信任を明確に示すための決議。否決されれば、憲法69条により内閣は10日以内に衆院解散か総辞職しなければならず、内閣不信任決議とともに法的拘束力がある。首相指名選挙が事実上同じ意味を持ち、あえて信任決議する必要がないため過去の提出は2例だけ。平成4年の宮沢内閣信任決議案が唯一の可決例。
(引用終わり)
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「少年王者」 雑感

2008-06-13 05:59:58 | 本を読む
尊敬するブロガー「花崗岩のつぶやき」の管理人tantanmen氏が:
「少年王者」「少年ケニア」の絵物語作家 山川惣治一文を書かれた

爺は「少年王者」の文字に魅せられて駄目もと(駄目でもともと)で市立図書館に予約してみました。今年の3月初版発行ですから早くて秋風の吹く頃に読めると思っていたのです。

ところが何と一週間でその本が手に入りました。
よく考えてみれば今時「山川惣治」の名を聞いて興奮する人は少ないのかも知れません。
それでも市の図書館にこの本(の購入)を申請した人は偉い!

さて少年王者ですが爺が思い出す(今風に言うキーワードは)のはマウントサタン、牧村真吾、メラ、すい子、アメンホテップそして魔人ウーラです。

細かい話は「山川惣治」を読んで頂くとして、山川惣治氏が戦前紙芝居作家であったとは驚きです。
戦前はともかく戦後爺が物心付いた頃、近所の盛り場は小川の床屋四兄弟が仕切っていて爺の様に「ただ見」つまり紙芝居の親父から飴を買わない(買えない)子供は遠ざけられていました。

かすかに思い出すのは「黄金バット」「透明人間」そして「笑う半骨魔」なんてのもありました。武士が熱病に罹り頭が割れるように痛い顔にもゲルゲルに包帯を巻いています。あまり辛いので包帯を解くと「顔の半分が解けて目玉まで流れ出てしまい骸骨になってしまうのです」
子供心には恐ろしくてその後しばらく一人でトイレに行けませんでしたよ。

さて「少年王者」ですが忘れずに思い出すのは冒頭に掲げた「少年王者真吾」が象の背中に乗っている表紙の本です。
小遣いを貯め、正月のお年玉を掻き集めてようよう「この巻きを買えるお金が出来て」元旦の朝早くから弘明寺の商店街入り口のある「弘明堂」という本屋の前で開店を待ったのを思い出します。
開店を待ちきれずに戸口をたたき親父さんから「正月は朝ゆっくりするもんだ」とか窘められたものでした。今も二代目が親父さんそっくりの体型と風貌になりがんばっています。

さてさて人間の記憶とはあいまいというかいい加減なものです。
「山川惣治」によれば爺の記憶にある巻きは昭和25年とあります。もう少し昔の気もしますがはっきりしません。

早速私立図書館の蔵書を検索すると「角川文庫」で全10巻のうち1巻を除きそろっているではありませんか。


この絵は第1巻の表紙です。
これは親に買ってもらったのでしょうね。
早速2と3巻を借りて見ると昔を思い出します。
しかし牧村夫妻が日本人の象牙商太田により「魔の谷」に追いやられた事等すっかり記憶から落ちていました。

それよりも恐ろしい事は「少年王者」が昭和58-9年頃角川文庫から文庫版として発行されておりもっと恐ろしい事は爺もサラリーマン稼ぎ頭の時代に出張の合間に買って読んでいた事をすっかり忘れていました。
思い返せば「子供の頃あんなに興奮したのにいささか興ざめを覚えるのです」
恐らく「ターザン」「ジャングルブック」の物語を読んだり映画を見たりして世間が広くなったのでしょうね。20数年前でも生きてゆくことが優先するとあの感激は記憶の下積みになるようです。

最後に真吾がどうなるか? 第9巻でアメンホッテプと魔人ウーラの正体が分かり
緑の石(マキムリン)を持ってキリンジニの空港からアメリカに凱旋帰国するのです。
そこで終わりでよい所、第10巻でターザンニューヨークに行く見たいな付録が付きました。好評に付き引っ張ったのでしょうか? 編集の都合上?剛勇ザンバロも故郷に帰る途中で話が終えていました。
面白ブックでは土人と表記してあった所が原住民に変わっていますから文庫版にする際、改変したようです。
それにしても久しぶりに50年から60年以上かも昔を思い出しました。
面白ブックは次の号が出るまでセリフのすべてを覚えるほど呼んだものでしたがね。
「少年ケニヤ」の方が記憶が確かですが興奮したのは「少年王者」との思いが深いのです。



コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

問責決議 参院で可決

2008-06-12 07:57:35 | 政治
首相、問責にも解散応ぜず 与党も信任決議で対抗(朝日新聞) - goo ニュース

昨日午後参議院で「福田総理問責決議」が可決されました。
前回この決議について「出る出ると言って出ないのは冬のお化けと民主党の問責決議案」と失礼な事を書きましたがついに出ました。

しかしその効果は当面「野党ファンの気分はすっきりした」だけの何とも日本人風のそれの気がします。

昨年秋「新テロ特措法」の頃は出しさえすれば与党を解散に追い込めそうなマスコミの論調でしたが政治評論タレント三宅先生等の主張する「問責決議に法的拘束力が無い」「効果を出すなら野党は可決後、議長に議員辞職願いを出せ」なんて没道義な論調に押されここまで来てしまいました。
総理に居直られたら参院では審議拒否しか出来ません。あまり長期に審議拒否では国民の反発がありますから今国会の終了する15日直前、会期延長の21日を念頭においても約10日と言う腰の引けた作戦に見えます。 腰間の秋水、抜いたら竹光、これでは相手の首は切れない。

そこで福田総理は「重く受け止める」けど「総理を辞任する気は無い」様で与党は衆議院で「内閣信認決議案」を可決して政治的衝撃を相殺する様です。切れる物なら気って見やがれ!という風に見えます。

政治が「信頼を基礎に国民と総理が繋がっているとすれば法的拘束力が無い」なんて言いぬける事は総理失格です。ここで「福田総理は辞職を表明すれば日本の閉塞状態を転換した名総理」として歴史に名を残したと思います。
個人の意思か与野党幹部の意思か分かりませんが「法律に触れなければ行ける所まで政権を渡さない」という事でしょう。その心は「政権についている事は余程の旨みがあるのですよ」

従ってこれを辞任か衆議院の解散に追い込むには小沢氏には次の一手が無いと「詰み」になりません。
国民の判断は与野党いづれに上がるでしょうか?
注目ですね。


朝日新聞:
民主党が社民、国民新両党と共同で参院に提出した福田首相の問責決議が11日の本会議で可決された。現憲法下で首相問責は初めてで、首相は不適格との意思を参院として示したことになる。だが、法的拘束力はないため、首相は衆院解散も総辞職もしない考え。与党は12日に衆院で内閣信任決議案を可決して対抗する。民主党は今国会は衆参両院で審議に応じない方針で、21日まで延長される予定の国会はほぼ空転状態となる。

 採決の結果は、賛成131票、反対105票。共産党は賛成、自民、公明の両与党は反対した。首相の問責決議は1929年、当時の田中義一首相に対して貴族院で可決された例がある。(引用終わり)
写真:可決後参院を退場する福田総理
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヤミ金 元本返済不要

2008-06-11 08:47:01 | 社会
ヤミ金最高裁判決 ヤミ金撲滅の追い風(産経新聞) - goo ニュース

昨日最高裁で「ヤミ金融業者から借りた金は元本も返済しなくて良い」との判断が下った。

報道によればこれまで「高裁判断では利息について支払い(返還或いは賠償)を認める所と元本分の支払いを認める所と返還の範囲を巡り判断が分かれていた」
今回の判決はヤミ金に対し「公序良俗に反して給付したものは、返還を請求できない」とする民法の規定を適用したそうだ。

各新聞の論調はヤミ金が貸せば貸すほど「元金(活動資金)」を失う事になるのでヤミ金業者撲滅に追い風と好意的である。

例えは悪いがこの判決は「うんこ(ヤミ金)に集るハエ(多重債務者)の関係」をうんこをなるべく片付けてハエを増やさない考え方であろう。
爺がここで思い出したのは中世の「利倍法」である。これは息制限法であり「本銭一倍」つまり利息が本銭(元本)の一倍(100%つまり元本と同額)を越え徴収する事は違法であった(桜井英治氏 破産者達の中世より) 何と立派な道理でないか! うんこの立場をも認める広い視点(現実的と言っても良い)に立っています。

この時代同時に「御家人」に対し「賭け事の禁止」をしばしば出している。
つまりハエがわく事も同時に禁止していた。

今回の最高裁判決は司法判断として画期的である。しかしこれに行政府が「ハエ」つまり多重債務者とその予備軍の減少と防止に努めなければ問題解決にならない。

彼らの内多くは爺の独断によれば「賭けマージャン、競輪競馬競艇の類そしてパチンコ依存症」である。この部分を制限しないと「ハエ」はどんどん増えるばかりである。各遊戯場にはお役人上がりが要職について働かず上手い汁を吸っている。
この部分に革新的改革を加えないと「最高裁判断」の出しっ放しとして「1票の格差」に対する判断と同様、無視されかねない。

繰り返す。「多重債務者」を減らしてゆく行政措置が必要である。それに関する新たな立法措置も当然である。パチンコの換金を止めさせたらどうなるであろうか?
議論だけでもしたらどこの省が反対するであろうか?


産経新聞:
ヤミ金被害者の賠償が認められる範囲を返済額全額とした10日の最高裁判決は、消費者保護に重点を置いたものだといえる。ヤミ金業者は、貸せば貸すほど手持ち資金を失うことになるため、判決がヤミ金撲滅の追い風となることは間違いない。

 ヤミ金被害対策弁護団団長の宇都宮健児弁護士によると、出資法の制限金利(年利29・2%)を大幅に超える金利で金を貸した場合、下級審でヤミ金側の賠償責任が認定されるケースは多かったが、元本をどうみるかについては判断が分かれていたという。


 元本は本来はヤミ金側の金だ。例えば、ヤミ金から10万円借りて15万円返済させられた場合、借り手が懐を痛めたのは5万円。この5万円のみを賠償額とする考え方は、商行為としては筋が通っているように思える。


 しかし、この考え方では、ヤミ金側に元本の10万円が残ってしまう。ヤミ金はこの10万円を元手に新たな貸し付けをして、被害を拡大させる恐れがあった。
(引用終わり)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする