京都観光のガイドブログです。定番の楽しみ方から特別拝観、さらには年に1度の御開帳まで。
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2013 第47回 京の冬の旅の分析
上表は、過去1年間の春、秋の非公開文化財特別公開と京の夏の旅、京の冬の旅
2013年の京の冬の旅が年明けから始まります。
8月末に速報を出していますが、これらを公開の頻度(レアさ)で評価していきます。
まずは1番上、色なしの得浄明院。
ここは事前に電話をすれば内部の拝観も可能です。
また同様の特別拝観も春と秋に行われることが多いです。
次に青色の知恩院 三門と東寺 五重塔初層内部です。
通常は確かに非公開で内部も素晴らしいのですが、公開頻度という意味では上表からも明らかなように、1年に3回以上公開の機会があります。
3つ目は紫色の聖護院門跡です。
ここは通常はハガキによる事前予約制で拝観できます。
今回は予約不要になるので、その分手軽に拝観できる機会です。
しかし予約さえすればいつでも拝観できるので、それほどレアではないです。
4つ目は黄色の金戒光明寺、霊鑑寺、宝鏡寺です。
これらは過去に出てきていないので、一見レアなように見えます。
しかしいずれも例年春と秋に独自に特別公開をされているので、実はそう珍しいものではないです。
ですが通常は春と秋ですので、降雪した日に行けば、降雪した庭園を見られるという点ではレアな機会です(ただし宝鏡寺は撮影禁止)。
5つ目は、黄緑色の三時知恩寺です。
ここは通常非公開で、独自の特別公開もないので本来レアです。
しかしこの表の1つ前の”2012 秋の非公開文化財特別公開”に公開があったので、レアさでは少し落ちます。
もちろん前回を逃した方には絶好のチャンス再来です。
6つ目は赤色の大聖寺、東寺 小子坊、仁和寺 金堂 五重塔初層内部、妙心寺 大庫裏、経蔵、妙心寺 東海庵、相国寺 慈照院です。
東寺 小子坊は”2010 京の冬の旅”で公開があり、
仁和寺の金堂は”2012の春”に公開がありましたが、五重塔初層内部は初めてで、
いずれも非常にレアです。
これらの情報もどこを拝観するかの選定基準の1つとして考慮してみてください。
個々の拝観内容等については、明日から1つずつ掲載していきます。
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2012 12/24の拝観報告(聚楽第跡 現地説明会)
写真は、聚楽第本丸の石垣(写真上が東)
今日は、先日話題になった「聚楽第跡 現地説明会」があり、かつ自宅からも近かったので歩いて行って参りました。
場所は堀川丸太町の北西、智恵光院下長者町下るのある、京都府警本部西陣待機所の建て替え工事現場です。
京都ではある程度古い建物が建て替えされる際には、必ず発掘調査があります。
今回は場所も場所、聚楽第 本丸の石垣が出てきました。
この現地説明会が本日1日のみ、10:00~16:00にありました。
南側に隣接する辰巳児童公園で説明書きを貰い、北側の工事現場に順に並びました。
東西30mに渡り、石垣の最下段(高さ2.3m)が見つかりました(写真)。
安土桃山時代はまだ石を切る技術が十分でないために、そのままの石をきれいに組み上げていることや、本丸への正門があったと思われる東側の方に大きな石を使用して、見栄えをよくしていることなどの説明がありました。
今まで聚楽第は完全に破却されたといわれていましたが、このぐらいは残っていたようです。
これは今後また埋め戻すそうです。
実はうちのマンションも建設前に新築で購入しましたが、このような発掘調査である有名な方の邸宅の築地塀や瓦などが出てきて、
完成が6カ月遅れました。
自分に関係ない場所なら純粋に「おお、すごい」で済みますが、
当事者の時は、「マジで!」って思いました。
まあ今回は、「すごかった」です(笑)。
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官休庵の拝観予約
写真は、官休庵の門前
武者小路千家の官休庵は1か月以上前にハガキで予約すると、一般人でも拝観が可能です。
毎月1回は一般対象に見学会をされているそうです。
またそれとは別に各団体が企画される見学会も場合によっては存在します。
方法
往復ハガキに、
・住所
・氏名
・年齢
・電話番号
・人数
・希望日(1か月以上先の3日。時間指定は無理)
を記載して、
〒602-0936 京都市上京区武者小路通小川東入613
官休庵 宛てに送ります。
すると希望日ないしはその直近に見学会があると、それを案内する電話がかかってきます。
僕の場合は、希望日にwin win asahiでの見学会があるのを紹介されたので、そちらに合流しました。
要するに、拝観申し込み者が多い日に一般の見学会を開催されるようです。
もしくは企画での見学会があることもあるので、個人申し込みの場合は希望日を見て、そのどちらかに合流させているようです。
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浄住寺1 通常拝観(松尾散策12)
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写真は、紅葉の門前
浄住寺(じょうじゅうじ)は黄檗宗の寺院で、拝観は無料です。
ここはなんといっても紅葉が見事です。
もともとは平安時代開創の嵯峨天皇の勅願寺で、天台宗寺院でした。
その後衰退しますが、鎌倉時代に冷泉家と並んで有職故実に通じた公家の葉室氏によって律宗の寺院として再興されました。
再度衰退しますが、江戸時代に鉄牛禅師のもと、葉室氏の協力で黄檗宗寺院として再興され現在に至ります。
門前に立つと、土塀の先に真っ直ぐに100m程の参道があります。
途中に10段程度の階段が2か所ほどあり、遠く正面に本堂(禅堂)が見えます。
この参道の紅葉が見事です。
段々と緩やかに奥に向かって登っていくところが一層風情を増しているように見えます。
参道途中の右手には石碑があります。
参道を登り切ると、正面に本堂、右手の石畳の先に庫裏がありますが、内部には入れません。
本堂の内陣中央には本尊の釈迦牟尼仏像がお祀りされています。
本堂と庫裡は回廊で結ばれており、この回廊の門の隙間から方丈前庭が垣間見えます。
秋の紅葉時にはこの門が開けられており、内部が見えるようになっていました。
拝観料も無料ですし、秋は立ち寄る価値ありです。
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2012 12/1の拝観報告8 最終(苔香居)
写真は、離れの疎影軒。
そして浄住寺の後、さらに南下します。
その先にあるのが、苔香居(たいこうきょ)です。
ここは通常は非公開で、年数回事前申込制で公開があります。
そもそもここの存在は今年の春に、super-meteorさまから教えて頂きました。
予定が埋まっていた春はパスしましたが、秋の公開予定を見ると12/1、12/2。
ちょうど苔寺参観を目論んでいた時期に符合したので、迷うことなく10月末頃に両者同時に申し込みました。
そしてさらに後からの浄住寺。
悪運が強いとよく言われます(笑)。
さて苔香居は、昔庄屋をしていた山口家の旧宅です。
基本は山口家の伝わる”きものの虫干し会”とお茶会です。
大きな母屋には着物が展示しておりますが、室内の意匠も楽しめます。
またお蕎麦やコーヒーも頂くことができます。
そしてに最後に裏の露地庭園の奥にある1畳台目(1+3/4畳)に板の間のお茶室”泰庵”でのお茶席があります。
躙口から入り、1畳に4人が座る小間のお茶席です。
僕実は、小間のお茶席は初めてでした。
しかし4人の構成が、60代ぐらいのご婦人1人、30代の男女と僕。
その30代の女性は着物を着てお茶をやっておられる方でしたが、連れの男性は全く未経験の方でした。
僕もちゃんとお茶は習っておらず、手順だけは覚えている程度でしたので、この組合わせはラッキーでした。
僕もも粗相なく楽しくお茶席を楽しめました。
最近、懐紙、菓子切りに扇子の出番が多かったですが、もうしばらくはなさそうです。
総じて最初は緊張しましたが、慣れてくると非常に楽しかったです。
小間のお茶席も経験できましたし。
また苔香居の方々のおもてなしも細やかでした。
結局ここに16:00前まで長居をして、この日は帰宅しました。
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alberoさまへ お正月の京都
写真は、伏見稲荷神社の楼門と拝殿
ご質問
1月2日か3日に家族で上洛しようかという話が持ち上がっています。
紅葉の時期に比べ込み具合などはすさまじいのでしょうか?
正月に行ったことがないので想像もつきません。
まだどこに行くのかも全く決まっていません。
行くのなら車でということになりますが、正月ならではというおすすめのコースがあればご紹介ください。
回答
僕自身も正月三が日にそれほど出歩く訳ではないので、メチャクチャ詳し訳ではないですので、分かる範囲でお答えします。
人出
初詣ですが、1/1の0:00や同日の午後などは多いですが、1/2や1/3ならまだマシでしょう。
女性はもう”初売り”ですからね(笑)。
しかし伏見稲荷大社はどうでしょうか。
周辺の道も狭い上に、京都で唯一初詣の人出が全国best5に入るようなところですからね。
僕自身も今まで敬遠していました。
車
市内一般道路はむしろ通常よりも空いているでしょう。
しかし拝観地近くまで行くとなると、伏見稲荷大社や八坂神社は大変なのではないでしょうか。
下鴨神社、上賀茂神社は経験がありますが、大丈夫でした。
拝観場所
初詣と拝観場所の組み合わせでしょう。
初詣はいいとして、拝観場所ですが、
建仁寺の両足院、東福寺の勝林寺、二条城庭園などは正月の特別拝観を実施しています。
それらと組み合わせる方法です。
・八坂神社+建仁寺 両足院+α(車で八坂までは厳しいので、京阪沿線でパークアンドライドでしょうか)
・伏見稲荷大社+東福寺の勝林寺+α(車で伏見稲荷までは厳しいので、京阪沿線でパークアンドライドでしょうか)
・上賀茂神社+二条城庭園(これは両方車で大丈夫)
などです。
どれぐらい京都におられるつもりか分かりませんが、まずはこんな感じです。
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大徳寺26 特別拝観16 三門(金毛閣)
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写真は、三門(金毛閣)の正面
人数を10名前後集めて、然るべき筋にお願いすると楼上拝観が可能です。
また2024/6/22に事前申込制で和敬会の会員事業で拝観がありました。
勅使門の右手から入り、一旦三門の裏にまわり西側の階段から登ります。
ここの階段も三門のお約束ですが、非常に傾斜が強いのです。
さらに階段の途中で非常に天井が低く、スペースも非常に狭いところがあります。
楼上の外廊下を進みます。
楼上内の広さは知恩院と同じぐらいで、正面に釈迦如来像、その左右に十六羅漢が並びます。
天井は5間あり、中央3つの天井には長谷川等伯の龍図があります。
ここの署名は“等白”となっています。
これは真名の信春と等伯の間に使用されていたものだそうですが、この大徳寺三門の龍図でしか確認されていないそうです。
また1番右手の天井には迦陵頻伽(かりょうびんが)が、1番左手には双頭の供命鳥(ぐみょうちょう)が描かれています。
普段は扉を閉めておられるので、天井の龍図は剥落も少なく非常にきれいな状態です。
また内陣中央には釈迦如来像(宝冠ではない)が、脇侍に阿難尊者と摩訶迦葉 尊者が、左右には十六羅漢像がお祀りされています。
釈迦如来像の頭上の天井は折上で、平等院の雲中供養菩薩のような飛天女像が5体配されています。
左右の柱には仁王像が描かれています。
正面に向かって左手(西側)には大きな厨子があります。
この中に、かの利休像が安置されています。
三門楼上に自身の像を置いたために切腹になったとか云われていますね。
しかし当時の木像は利休本人と共に処刑されているので、現在のものは幕末に再度安置されたものだそうです。
2020年9月の予約特別拝観では、三門の中央をくぐらせてくれました。
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2012 12/22の拝観報告(大徳寺 三門(金毛閣)楼上)
写真は、金毛閣楼上から東の風景
これはあるアマデウス会員さんから「人数を集めて(10人前後)然るべき筋にお願いすると、三門の金毛閣楼上の拝観が出来るそうです」との情報が入りました。
翌朝僕が然るべき筋に連絡し、お膳立てをした後、至急メールで全アマデウス会員に召集をかけました。
その結果、物好きが!?11人集まり実現しました(笑)。
中には
すべての予定をキャンセルして、念願の金毛閣楼上拝観に参加したツワモノや
このためだけに東京から日帰りで来られたツワモノ
もおられました(うんうん分かるよ、その気持ち!(笑))。
・こんなレアな情報を持ってきてくれた会員さん
・それをすぐに実現へと取りまとめた僕!?
・そして急な呼び出しに11人も集まった会員の皆さん
アマデウス会パワー、恐るべしです(笑)!
正直、金毛閣楼上拝観なら、10人以上は集まると確信していました(笑)。
14:00に三門前に集合しました。
諸事情で少し遅れましたが(笑)、14:20頃からいよいよ三門楼上に登りました。
詳細は、明日10:00の
大徳寺23 特別拝観15 三門(金毛閣)
で述べるので、感想だけ。
いやいや利休像や天井にある長谷川等伯の龍図など見どころは満載ですが、やはり非公開の楼上に入れた感動は大きかったです。
15:00頃には三門を降りて、みんなして勅使門側から金毛閣正面の撮影(笑)。
これで楼上に登ったのは、
南禅寺 山門
知恩院 三門
東福寺 三門
金戒光明寺 山門
妙心寺 三門
東本願寺 御影堂門
そして今回の
大徳寺 三門です。
結構制覇しつつあります(笑)。
そして拝観後、16:30頃までみんなでお茶をしました。
三門楼上にその後のお茶も楽しく、非常に有意義な半日でした。
参加頂いたアマデウス会員の皆様、お疲れさまでした。
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南座 顔見世興行4 舞台 後半(祇園散策6)
写真は、2階席から見た舞台
13:15から第3幕の寿曽我対面(ことぶきそがのたいめん)でした。
簡単なあらすじ
将軍源頼朝の信任が厚い工藤祐経が宴をしている。
そこに朝比奈三郎の計らいで、曽我十郎と五郎の兄弟が祐経に対面します。
実はこの2人にとって工藤祐経は親の敵。
兄の十郎はなんとか平静を保つも、弟の五郎は血気にはやり襲いかかろうとしますが兄が押しとどめます。
工藤祐経は今は頼朝も参加する狩り(重要な公務)を主催する準備があるからそれが終わってからにしろと、その狩場への通行手形を自ら兄弟に渡し、筋目が通ったところで終了です。
当時の武士の価値観が出ています。
舞台は6代目中村勘九郎さん(曽我五郎)の登場です。
弟の七之助さん(立ち会っている遊女)もおられました。
今回の興行中にお父さんの18代目勘三郎さんが亡くなられたのもあり、みなさん感情移入して応援一色の様相でした。
さらに叔父の中村橋之助さん(朝比奈三郎)、片岡仁左衛門(工藤祐経)さんの居並ぶフィナーレは、圧巻の一言です。
14:05に終了。
15分間の幕間。
トイレに行ったら終わりぐらい。
特に女性は長蛇の列です。
女性は絶対数が多い上に、着物の方も多いからでしょう。
14:20から第4幕の廓文章(くるわぶんしょう)でした。
最後は和事で、坂田藤十郎さん演ずる藤屋伊左衛門が主人公です。
簡単なあらすじ
伊左衛門は花街で放蕩した挙句に家を勘当され、なじみの遊女夕霧に会いにいく。
みすぼらしい姿をしていたものの、廓の主人はかつての大旦那を中に通します。
そこで他の客をもてなす夕霧を見て嫉妬し、スネたりゴネたりしているうちに、実家からの勘当が解けて遊女を身受けしてハッピーエンドという、「なんじゃそりゃ!」と思ってしまう呆れた男の話。
しかし舞台は坂田藤十郎さん(伊左衛門)と中村扇雀さん(夕霧)親子が演じた伊左衛門と夕霧の男女の機微がしっとりしていて、これはこれでよかったです。
15:20に終演しました。
既に外には夜の部待ちの方がいらっしゃいました。
開演から終演までが5時間もあり途中の休憩も短いので、観る方も気合が必要です。
顔見世興行は、
「役者も役者」
「客も客」
です(笑)。
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2012 12/1の拝観報告7(浄住寺)
写真は、紅葉の参道
苔寺終わりで14:00過ぎでした。
今度は地蔵院 竹の寺の前を通過して、向かったのが浄住寺です。
ここは”ごんぎつね”さまが、報道ステーションの紅葉中継予想で候補に挙げられたところです。
苔寺とこの次の予約を10月末にしていたので、「よし、ちょうどこの機会に行こう!」と思っていました。
上は門前の写真ですが、ご覧下さい。
この日1番の紅葉でした。
伽藍内に拝観できないのは残念でしたが、このロングストレートの参道の紅葉は一見価値ありでしたね。
これでも結構散った後のようです。
ごんぎつねさま、教えて頂きありがとうございました。
近日、本編を掲載します。
この後、この日最後の訪問地に向かいますが、それは1日開いて明後日に・・・。
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南座 顔見世興行3 舞台 前半(祇園散策5)
写真は、贔屓筋からの竹馬
前述しましたが、玄関でイヤホンガイドを使用料650円(+保証料1,000円は機器返却時に戻ります)でレンタルしています。
僕は事前にあらすじや主な役者を予習して行ったので借りていません。
古文がそこそこわかれば、予習と現場のせりふで十分理解は可能ですし楽しめました。
また1階廊下で番付(あらすじや細かな配役が記載)を2000円で販売していますが、これは記念がてら買いました。
10:30に開演です。
第1幕は佐々木高綱。
簡単なあらすじ
源頼朝が上洛するにも関わらず、昔の約束を破ったと佐々木高綱はおかんむりでお迎えにもいかない。
一方で高綱は昔、その頼朝を救うために罪のない馬飼いを無残に殺した。
そして慚愧の念からその息子を探し出し、現在馬飼いとして雇っている。
その苦悩を旅の僧に打ち明け、浮世への嫌気に耐え難くなり出家する。
そこに現在の馬飼いの姉が敵を討とうと、高綱に襲いかかる(息子は日々懺悔する主人を見て既に許している)。
高綱はそれを制して、「ここにも悟りが開けないものがいる」と言い残して立ち去る。
まあ無常観がテーマでしょうか。
佐々木源氏は近江の名族。
この血統が南北朝時代に”ばさら大名”の佐々木道誉、そして戦国時代の京極氏や六角氏へとつながります。
11:10に終了。
幕間は15分間。
お弁当を外部発注されている方は、この間に南座の玄関まで持ってきてくれるので取りに行きます。
お会計もそこでします。
7分前から着席の放送が流れるので、結構時間がないです。
舞台の両端にデジタルの“残り時間表示”があります。
11:25から第2幕の梶原平三誉石切(かじわらへいぞうほまれのいしきり)でした。
簡単なあらすじ
六郎太夫が家宝の名刀を大庭景親に売ろうと持参する。
しかし本当に斬れ味がいいか試すべく二人胴(人間2人を並べて斬る)を持ちかける。
牢獄に罪人は1人しかいなかったが、娘の結婚資金をどうしても用意したい六郎太夫は、自ら2人目にと申し出る。
そこで梶原景時は思案し、斬り手を買って出る。
そして斬るも罪人しか斬れず、六郎太夫の手前で刀が止まる。
それを見た大庭景親は、危うく”なまくら刀”を買わされるところだったと罵倒して立ち去る。
その後梶原景時がその刀を買うと言い出し、本当は名刀であることを証明すべく、石の手水鉢を真っ二つに。
六郎太夫が「斬り手も斬り手(で見事)」、景時が「剣も剣(で見事)」でめでたし。
つまり娘を思う六郎太夫の気持ちを察して、景時が自分のメンツと引き換えに六郎太夫を助けたというお話。
様々な古典で梶原景時が登場しますが、頼朝に義経を讒言したイメージのため普通は”敵役”です。
唯一この演目でのみ、善玉として描かれています。
出演は、市川団十郎さん(梶原)、中村七之助さん(娘)、市川左團次さん(六郎太夫)と錚々たるメンバーです。
特に市川団十郎さんが見得を切ってキメられた時の存在感がすごかったですね。
鳥肌が立ちました。
荒事だけに派手です。
12:45に終了。
ここで30分の幕間で昼食です。
やはり食事は持参系の方が多いようです。
廊下にソファーもありますが、数が限られているので座席で食べられる方が多いようです。
この幕間にはお弁当の空容器を捨てる大きなゴミ箱が、各階の廊下に用意されています。
なお館内を探検したければ、
”到着してから開演まで”か
”この昼食の幕間”
ぐらいしか時間がありません。
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2012 12/1の拝観報告6(苔寺)
写真は、上段の庭園
さて12:20頃になりました。
苔寺に向かいます。
今回で3回目です。
苔寺の拝観には事前予約が必要で拝観料が3,000円なのはいいとして、僕も今回で苔寺は3回目なのでもっと細かい戦略を書きます。
まず開門は12:30。
受付したものから本堂に入り、写経を開始出来ます。
筆と硯もおいていますが、スムーズに写経をしたいなら筆ペン持参が有効です。
そして13:00から般若心経を3回読経します。
この間は写経はストップです。
そしてこれが終わると再び写経に戻るのですが、理想は読経までの30分(12:30~13:00)で写経を終了させておくことです。
そうすると読経直後に庭園に出ることができ、誰もいない状況で庭園参観ができます。
今回の写真に誰も写っていないのも、そうしたからです。
拝観の詳細は本編の通りです。
・苔寺1 写経
・苔寺2 庭園
庭園の見事さはいうに及びません。
ただし紅葉はもうほとんど散紅葉でした。
何とか残っていたのがこの写真のviewです。
今回は庭園を2周しました(笑)。
なお今回は12月でしたが、まだそれほど寒くはなったので写経がありました。
12月~3月の厳冬期は写経がなく、御札を1枚書いて読経をして庭園参観です。
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南座 顔見世興行2 館内(祇園散策4)
写真は、顔見世興業時の南座
これは2012年12/16(日)顔見世興行 6代目中村勘九郎襲名披露 昼の部のものです。
開場は10:00で、開演は10:30です。
10:00前には玄関は黒山の人だかりになります。
玄関では公演中に解説をしてくれるイヤホンガイドを有料レンタル(使用料650円と保証料1,000円。機器返却時に1,000円は戻ります)しています。
チケットを見せて中に入ると、正面奥に舞台があります。
1階席はそのまままっすぐ中に入ります。
中央の舞台・客席を取り囲むように外周に廊下があります。
左右に2階への階段があります。
左手の廊下奥が広くなっており、ここに贔屓筋からの“竹馬”が並べてあります。
そこに井筒八ッ橋本舗の売店と、南座 花萬のお弁当(3000円)が売っています。
廊下右手奥はロビーのようになっていて、ここでも南座 花萬のお弁当が売っています。
2階に上がると中央には2階席が、廊下の左手奥にトイレと志満家のお弁当の受付(1600円~3500円)があります。
右手奥は南座 花萬の店舗があり、ここで食事もできるようですが、顔見世時は混むのではないでしょうか(未確認です)。
3階に上がると中央には3階席があり、廊下左手奥はトイレです。
3階席は階段の傾斜がキツイので注意です。
お弁当は館内だけでなく菱岩、六盛などの仕出し屋に予約しておくと、幕間に南座の玄関まで持ってきてくれます。
菱岩さんのお弁当は、本当に美味しかったです。
4,000円と6,000円ぐらいのがありますが、6,000円の方は女性には量が多いのではないでしょうか。
4,000円のでいいと思います。
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2012 12/1の拝観報告5(地蔵院 竹の寺)
写真は、紅葉の本堂
間が空きましたが、12/15の投稿からの続きです。
柚之茶屋での食事を終えて12:00前。
まだ時間があるので予定を繰り上げて”地蔵院 竹の寺”へ向かいます。
ここも静かで雰囲気のあるお寺です。
門前にはたくさんのカメラマンがおられます。
内部の詳細はこんなかんじです。
・地蔵院 竹の寺
この日は本堂周りの紅葉がまだ残っていました。
また方丈には元首相、細川護煕氏の瀟湘八景図が奉納されていました。
ここの方丈庭園は十六羅漢の庭なんですが、個人的にはイイタイコトがいくつかあります。
まず庭園中央真ん中からやや手前に大きな侘助椿がありますが、なぜあれはあんなに前にあるのか。
老眼の方に書類を見せると、後ろに下がられるでしょう。
あんな感じになります
近すぎでしょう。
また庭園に植え込みが多くて、ウルサイですね。
もっと手前を広く開けて庭園の右手中央からやや後方辺りに侘助椿を持てくると、もっと見やすい庭園(普通の庭園!?)になるのではないかと密かに思っております(笑)。
地蔵院 竹の寺はこの方丈庭園がもっと小粋ならば、相当上位にくるんですけどね。
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南座 顔見世興行1 チケット (祇園散策3)
写真は、番付(筋書き2000円)とチケット
顔見世興行は例年11/30~12/26まで南座で行われる歌舞伎の興行です。
昼の部と夜の部があり、それぞれ10:30~15:30、16:00~21:00と5時間にも及ぶ長丁場です。
もちろん幕間あるので、途中で食事をしながら楽しみます。
このあたりの当日の流れは、詳しく後述します。
昼と夜で料金は同じですが演目は違い、また夜の部には“口上”があるのが大きな違いです。
さて観るためにはチケットが必要です。
チケットは電話でも買えますが、インターネットで事前に基本情報を登録しておくとIDとパスワードでアクセスし、ネットでも購入できます。
発売は
前半の11/30~12/13分は11/15の10:00から、
後半の12/14~12/26分は11/29の10:00から
です。
席は、
特別席_27,000円、
1等席__25,000円、
2等A席_12,000円、
2等B席__9,500円、
3等席__7,500円、
4等席__5,500円
です。
注意点
席数が均等ではなく、ほとんどが1等席です。
もし2等A席以下が希望なら、発売開始と同時に購入した方がいいです。
しかし一旦画面上でチケットがなくなっても、数日後に少しなら復活していることもあるので、1週間ぐらいは追ってみると取れる可能性があります。
当然ですが口上のある夜の部、土日の昼の部の1等席以外は確保が大変です。
また特別席は桟敷席ですので、素人は遠慮した方が無難でしょう。
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