HIROZOU

おっさんの夜明け

秋だな

2019-10-14 18:09:17 | メモリー

もう三日も休みが続いて台風やら片付けやら

結局何処へも行かず休みが三日目の今日なんてする事が無いもんだから

一日休みの職場に来て読書三昧、宮部みゆき三昧

本を読みながらベッドの上でうつらうつらしていたら夢か・・

ふと、昔の記憶と言うか情景と言うべきかが脳裏をかすめた

40年近く前、10代の終わりちょうど季節は今頃

大阪の阪急沿線、ちっぽけな駅前の・・・

そう、そう、炉端焼き屋

あの頃の流行りで船の櫓に料理を乗せてお客の目の前に差し出す

カウンターに並んで座ったまだ幼顔の10代の若者

僕とタケイシ?君

酒に弱くほろ酔い加減のタケイシ?君が僕に

「そんなんや、あかんやん」

と説教をしている

「へへへッ」

と僕は愛想笑いをしている

それでいてその頃から大酒飲みの僕は横目で板場のおやじが差し出すお調子に目を輝かせてる

その頃、僕は金のある限りパチンコ屋に入り浸っていて

いつも文無し

食う者も食えず

唯一、まともな友人?である同い年のタケイシ君に週末、酒を集っていた

そのたんび

タケイシ君は酔うと僕に説教をしていた

タケイシ君は医療系の専門学生で昼間働いて夜、学校に行っていた

ニートな僕は一日パチンコ屋に行くか京都辺りまで出かけて街を徘徊していた

風呂にも行かず体に染み込んだタバコと垢の臭い

退廃していた僕と真面目なタケイシ君

あの暮らしのまま行ったらどんな人生を歩んだだろう

あくる年からタケイシ君と同じ様な条件で学業につく事が出来た

関東に暮らす今も

毎年、京都から大阪まで阪急電車に乗る機会がある

高槻を過ぎ鉄橋を渡りその小さな駅に差し掛かる

カンカンカンと遮断機の音が鳴り

炉端焼き屋があった駅前を一瞬に通り過ぎる

駅前の景色はあっという間に消え去るんだが

40年前のあの光景がふと脳裏に蘇る

コメント
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