ここ2~3日、朝の散歩をしているとどこいらから金木犀の匂いがしてくる
何かしら懐かしい匂い
小学校の外便所の脇に金木犀の大きな木があった
ぼろぼろに黄ばんだ便器はとても金木犀の匂いで誤魔化しきれない程、臭かった記憶がある
あの頃、男子が大の便所に入ったりしたらそれこそいじめの対象になる風潮があった
僕が出た小学校は古い木造校舎で上履きも無く
校庭に出る時も遊ぶ時も裸足
外から校舎の中に入る時は足洗い場と呼ばれる、水たまりで足を洗って裸足で室内を移動した
そう言えば、皆運動靴を履いて無くて
通学も市販のビニール製の草履だった
ランドセルを背負っている子は誰もいなくて
皆、ビニール袋だった
(ほんまやでぇ~)
だらしがない子供だったんで教師にはよく怒られたな
「わりゃ!わしの言う事がおかしいちゅーて聞けんちゅうのか、おう!」
「このぼけ!」とか
罵詈雑言を浴びながら殴る蹴るの暴行を受けた
あの頃の教師の根底にあったのは
生徒からの反撃は絶対にない
だもんな
ほんまに学校によるな
この間、ノーベル賞を貰った人なんて
教師から勧められた化学の本がきっかけとか言ってたな
ええ先生にめぐり会うたんやな
わしの出た学校なんて毎日‘修羅場,だったもんな
小学校の時、先生との懐かしい思い出は
わしの事をいつも殴り倒していた先生の座布団に押しピンを仕込んでやった事があった
そしたら先生がとっても悲しい顔で
「わしの座布団に押しピンを仕込んだ奴がおる」
「誰や!」
と言うんで皆、黙っておった
わしも神妙な顔できいておったんやが
心の中で
(へへへっ!)
と笑ったんや