藤沢周平短編集の‘夜の雷雨,
小間物問屋の息子夫婦がはやりやまいで死んだあと
孫の清太を甘やかして育てたおつねばあさん
清太が二十歳になったら嫁を貰って店を譲ってと考えて必死に働いた
あにはからんや清太は二十歳になる前にいっぱしの極道者になって
店も住まいも叩き売ってしまう
にもかからわず清太の改心を信じておつねは兄弟の忠告も意に介さない
ある時、おつねは足袋屋の縫い子でおきくと言うかわいい娘と知り合って
おきくと清太が将来夫婦になって小間物屋を再興してくれることを夢見る
おきくが体を壊して自分の長屋で看病するために足袋屋からおきくをひきとったおつね
おつねの献身的な看病で快方に向かったおきく
その時、行方不明だった清太が長屋に現れて
おきくを売り飛ばしてしまおうと手籠めにする清太
それを見たおつねは孫の清太を包丁で刺してしまう
・・・
極道者は極道者で改心なんぞなかなかむつかしい
というリアルな作品ですな