平成30年度行田市民大学9期生卒業式がものつくり大学にて行われました。二年間慣れ親しんだキャンパスとも今日でひとまずお別れとなります。生涯学習の名の下、多くの市民講座が開かれ学びと共に、仲間づくりを推進しています。わたしがこの市民大学に入学したきっかけは平成28年末、行田市総合体育館の廊下にて募集のポスターを目にしたことがきっかけです。普段平日休みの販売業の現場にて働いていますので、なかなか地域の活動に参加する機会がありませんでした。運動会、自治会活動などせっかく地元にいながら兼務する神社の祭事以外に地元の活動に参加する機会が少ないのは残念なことでしたが、幸いなことに市民大学の講座開催日と、自分の公休日が重なっていたため、思い切って参加することにしました。
以前にも記しましたが、行田市民大学は開校10年を過ぎ、市役所の公的生涯学習から自立し今村理事長の元、NPO法人として自主運営をしています。勿論市の教育委員会の支援等を受けますが、講師の依頼会場設営、運営費の管理など運営部の皆さんの尽力と学生一人一人の参画によって成り立っています。座って公演を聞くだけではありません。卒業認定も講座の7割の出席が求められます。家庭の事情やご自身の健康問題等で、卒業までたどり着かなかった方も数名いらっしゃいます。
卒業にあたり市民大学の基本理念を振り返ります。
希望に満ち活気あふれる明るい街づくりには市民一人一人が「志」を持って自ら学ぶことにより、見識を高め能力を磨き、自主的に行動することが求められています。市民大学は多くの市民に生涯学習の場を提供し、一人一人が輝き、豊かな地域社会づくりに貢献することを目的とします。
①「自ら学ぶこと」は、楽しいことです。
②「共に学ぶ仲間にであえること」はうれしいことです
③「学んだことを日々の暮らしや地域に活かすこと」は素晴らしいことです。
参加者の多くは所謂定年を迎えられた年配の方が中心ですが、郷土史、社会保障、健康といったテーマについて学ぶことに年齢は関係ないと感じていました。むしろ私の年代(40代)の人の方がこうしたことに自ら進んで学ぶ必要性を感じています。
2年間ご一緒させていただいた歴史文化グループの女性陣です。班内では女性陣ではなく「三人娘」と言っていつも笑顔で話していました。この市民大学がご縁でとても仲良くなっていました。
私を含め男性陣です(写真を撮ってくださった清水さん写せずごめんささい)特に班長さんは埼玉地区の自治会長をされていらっしゃり、今度の埼玉火祭りでは大役をされるそうです。父親に近い年齢の先輩方とお付き合いさせていただき、お世話になっただけでなく、こうして穏やかに年齢を重ねてこられたことをうらやましく思います。
歳は取るものではなく重ねるもの。重ねた年齢の分だけ人として心が広く穏やかになる。そういう人生を送りたい。見習いたい。そんなふうに感じています。
卒業後も不定期ではありますが、神社や史跡を訪ねながら郷土を学び楽しくまた末永くお付き合いいただくことを約束し、思い出のものつくり大学を後にしました。
また理事長さまを始め運営部の皆様、二年間ご一緒させていただいた9期生の皆様に感謝申し上げます。