皿尾城の空の下

久伊豆大雷神社。勧請八百年を超える忍領乾の守護神。現在の宮司で二十三代目。郷土史や日常生活を綴っています。

明日にきらめけ

2019-03-14 21:23:03 | 心は言葉に包まれて

平成の御代も終わりに近づき、30年の時代を振り返る企画や番組も多くなっている。勤務する会社の店内放送にも平成の時代を彩ったヒットナンバーがかかり、毎日懐かしく聞き入っている。

GReeeNのキセキは平成20年の曲。TBSドラマ『ROOKIES』の主題歌だった。少年週刊ジャンプに連載していたころから好きだった。

子供の小学校の運動会や朝のマラソンの音楽として流れているので4年生の息子も所々唄ってくれる。

明日今日よりも好きになれる あふれる思いが止まらない

今もこんなに好きでいるのに 言葉にできない

君のくれた日々が積み重なり 過ぎ去った日々 二人歩いた 『奇跡』

僕らの出逢いがもし偶然ならば 運命ならば 君に巡り合えた それって 奇跡

二人寄り添って歩いて 永久の愛を形にしていつまでも君の横で 笑っていたくて

ありがとうや AH 愛してるじゃ まだ足りないけど

せめて言わせて 『幸せです』と

明日今日よりも笑顔になれる 君がいるだけでそう思えるから

『明日今日よりも好きになれる』という現在進行形の表現は人の心に明かりをともしてくれる。振り返ることよりも前を見ることを教えてくれる。『好き』という感情でさえも、今日よりも明日と時間と共に高まっていく。そんな毎日を過ごしたい。

原作の漫画家森田まさのり先生は『ろくでなしBLUES 』の中でも多くの名言を残している。大の阪神ファンで『ROOKIES』の登場人物は85年優勝当時の阪神タイガース往年の選手の名前が多く使われている。主人公は代打の切り札『川藤幸一』。川藤の名言はファンの間で数多く取り上げられている。その第一位は

『夢にときめけ 明日にきらめけ』

GReeeNの歌と共に色褪せることない名言が心に残っている。

弥生も半ばを迎え桜の季節もあと少しだ。

 

 

 

 

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ぺーヤングとTVCM

2019-03-14 20:32:56 | 食べることは生きること

お昼に一人きりの時には焼きそばが食べたくなる。四角い容器といえばペヤングソース焼きそば。発売は1975年というから40年以上の歴史がある。2014年にTwitterで異物混入騒ぎが大事となり、自主回収の上販売休止になったのが記憶に新しい。むしろその後販売再開後、あまりの人気に品薄が続いたことの方が驚きだった。スーパーの店頭でもいつ入ってくるのか分からず、棚割りに苦労していたように思う。

一度無くなった棚位置を戻すには相当の努力が必要というが、ここまで顧客に浸透していると販売休止後も再開を待ちわびている人も多かったのだろう。ロングセラーのA商品となるのにはそれなりの理由があったのに違いない。

 販売しているのはまるか食品で本社は伊勢崎市だ。食品問屋にいた頃、担当ではなかったが会社が卸売をしていて、工場が近かったことのあり、納品ではなく引き取りに行く取引形態だった。要するに自社便を持っているところはその方が運賃がかからない。商品を段ボールに10個または12個詰めて1ケースとして流通取引するが、2ケース(箱)をPPバンドで縛って1縛りで取引することを1甲(ひとこうり)と呼んでいた。

文脈で説明しても伝わりにくいが、群馬方面からから来ていたベテラン営業マンは「1甲」を「ひとっこうれ」と発音していた。群馬、本庄方面の販売店は皆そうだったように思う。所謂上州なまり。営業の会話の端々にこうした訛りがちりばめられていて、聞いている方はわかりずらいが、今から思うと味があってかっこよかったように思う。そもそもその営業マンは「ペヤング」ではなく「ぺーヤング」と呼んでいた。

 子供の頃ペヤングソース焼きそばといえばTVCM。四角い顔の落語家が出ていた。当時の桂小益(9代目桂文楽)。1980年代前半のCMで柔道部員と落語家がやり取りしていた。

「どうだい味は?」「まろやか~」「もう一丁いく?」「オッス!」

いまだにこのフレーズを覚えている。子供の頃に食べた焼きそばの味は40年近くたっても変わることがない。

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