皿尾城の空の下

久伊豆大雷神社。勧請八百年を超える忍領乾の守護神。現在の宮司で二十三代目。郷土史や日常生活を綴っています。

垂と注連縄、そしてシズル感。

2019-03-31 23:24:56 | 神社と歴史
鳥居や玉串の榊につけられる折った紙のことを垂(しで)と呼びます。神社の正面に張られている縄は『注連縄』といい、しめなわの呼び方は一般にも良く知られています。垂の語源は『枝垂れ桜』と同じで、吊り下げるという意味です。

昔は『垂づ』ということ古い言葉も使われていて、現代では広告のキャッチコピーや食品売り場の臨場感を表す言葉として『シズル感』などと表現されます。りんごやミカンなど、生鮮品に美しいしずくが落ちる(垂れる)様子を表しているようです。語源からすればしづるとなるところ、シズルに転じていると考えられます。
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