マミヤC220 セコールスーパー180mmF4.5
私は二眼レフというカメラがこよなく好きでローライを主にいろいろ持っているのですが、最近どんどん
安くなってきているのにほだされて、ついに禁断のマミヤC220をゲトしてしまいました(^^)ゞ。
なにが禁断かといいますと、このC220と上位機種のC330シリーズは二眼レフにもかかわらず、なんと
レンズ交換ができてしまうのです!画角はワイドも55mmから望遠の250mmまで7種類もラインナップされており
年代別やバージョン違いもあわせると倍くらいにはなってしまいそうです。中古で出ている値段も安く、コンプリートの
物欲がふつふつと・・・(^^;)。
レンズ交換ができたり、ジャバラを利用した近接撮影もできるピント合わせ方式もすばらしいですね。
ブローニーフィルムの裏紙がカールして平面性が失われることを排除するためにローライのL型のフィルム送りを模倣せず
Iの字にフィルムを給送するようにするなど・・使うたびに発明家の間宮精一さんの思想が脈々と流れているのが感じられます。
普通二眼レフのレンズはビューレンズとテイクレンズは違っていて、ファインダーの役目をするビューレンズは簡素化して
レンズ枚数を減らして代わりにF値を少し明るくして、フォーカシングを容易にしているものが多いのですが
Cシリーズレンズは上も下もおんなじレンズがついています。なんと贅沢な!まあ、さかさまには装着できないのですが(^^)。
ただ、高性能とひきかえに大きさも重量もはるかにローライをしのいでしまっています。
以前雑誌にも「マミヤC330に80mmをつけて135mmと55mmレンズ二本を同時にもっていくのは
普通のローライとテレローライ・ワイドローライを三台持っていくよりも軽量である」
などとまるでジャイアンのような開き直った発言が書いてありました。それだけマミヤCシリーズはカメラマンも納得?
させるだけの魅力を持っているというわけですねっ!
いくら高性能とわかっていても欲望のままにレンズをそろえるのは非常に危険です。そこで一番高性能ぽい
セコールスーパー180mmF4.5に白羽の矢を立てました。普通の180mmの後継モデルでレンズ構成は
私の大好きなゾナータイプだそうです。どれだけ「スーパー」な描写になっているのかわくわくで撮影に出発です♪
マミヤC220 セコールスーパー180mmF4.5 1/125 開放 ベルビア50
以前ザリガニが食べつくしていたハスの池にも遅ればせながら古代ハスが開花していました。
最盛期と比べるとずいぶんと貧素になっていて仏さまが座っていらっしゃるようなありがたみはないのですが
かえって可憐な感じが薄幸の美少女のような・・(*^^*)。
期待していたスーパー180mmですが、開放にもかかわらず立体感のあるゾナーらしい描写でなかなかにスーパーです。
35mm判換算では100mm相当の画角なのですが、やっぱり180mmですから背景の立ち上がりもボケも際立って
水辺のハスの花にはドンピシャで嬉しくなりますね。
実際180mmにもかかわらずジャバラのピント調節で最短撮影距離は1.3mmも寄れてしまうのです。
ただ二眼レフなのでパララックスには気をつけないといけませんが。以前テレローライでも手ひどく失敗した
ことがあるので慎重にフレーミングしました。パラメンダーという補正装置も出ているのですが
ますます器材が膨張していくので躊躇しています(^^;)。
アクロバチックなギミックよりも、単純な機構で精度をあげて各種の操作を確実にした感のあるカメラです。
特にレバー一本で圧着するだけで600g以上あるヘビーな二眼のレンズを微動だもせずに固定してしまう
レンズ交換方法は感動することうけあいです。ああ、やっぱりいろいろレンズが欲しくなってしまいますね~(^^)ゞ。