ローライ35S
最近コンパクトデジカメはスマホに押されてどんどん元気がなくなっているようです。
カシオなんかはほんとに頑張ってますが、「写真を見るのは携帯の液晶」という昨今では挽回は難しいですね・・。
思い起こせばデジカメ黎明期にはいろいろデザインをがんばっていたのに最近は液晶を大きくせねばならない
制約からどれもこれもおんなじようなスタイルです。モノ的魅力ももう少しアップさせて欲しいところですが・・。
今となってはデザインがすべてな感じのローライ35Sです。
いつものハード○フでジャンク扱いだったのを不憫に感じてまたまたサルベージしてしまいました(^^)ゞ。
最近は萌えなアニメの「たまゆら」で主人公の沢渡 楓ちゃんがシルバーの同機を使用していることもあり
購入されている若い衆もいらっしゃるとか。
「レンズを沈胴させるにはシャッターチャージ=巻き上げとかないといけない」とか、「距離計なくてピントは目測」とか
「露出は読み取りで手動セット」とか、「そもそも露出計の水銀電池が製造してない」とか
デジタルカメラしか知らないであろう最近の子にはえらくハードルが高いのですが大丈夫かなあ(^^;)。
これでペンみたいにEEがあればもっと楽しんでもらえるでしょうけどね。
カメラを購入されたうえにアニメの舞台になった土地に聖地巡礼として、ローライ35Sを持って行かれてるコアなファンの
かたもおられるようです。いうなればローライ35Sのデザインが主人公に使用させる小道具としても
おしゃれカメラとしても40年以上も魅力を持ちつづけているわけです。いかに素晴らしいデザインかがわかろうというものです。
ローライ35Sのウリはローライの誇る「HFTハイフィデリティ」コーティング採用のゾナー40mmF2.8です。
私はゾナータイプが大好きですし、以前から初期型のテッサーのローライ35を持っていましたが逆光には弱かったので
このゾナー40mmがどれだけ逆光強の描写になっているのか期待して撮影に出発です(^^)!
ローライ35S ゾナー40mmF2.8 1/125 F5.6 ベルビア50
というわけでわざわざ夕方の明石海峡に出撃です。さすがはHFTコーティングです。テッサーならへちゃつぶれで
あきらめるしかないであろう人物がシルエットにならず平然と描写されたのにはたまげました!
ベルビアのふところの深さもたいしたものですが、俗にいう「いい意味で予想を裏切られた」感じです(^^)。
ただ、以前から持っている普通のテッサーのローライ35と比べるとずいぶん軽量化されているので
手振れしやすいような感じを受けました。このような小型軽量のスタイリッシュなカメラには共通の
問題点ですね。実際コンパクトカメラの画質低下の原因の半分は絶対に微ブレだと思います。
ピントが目測なうえにレンズがF2.8と明るくなったので3メートル以内の近距離になると
いきなり自信がなくなるのですが、これだけ逆光でも頑張りますから素直に400のネガを入れて
1/125のF16でパンフォーカスで気楽に撮影するのが一番かもしれませんね。
二眼レフファンの私としてはそろそろローライフレックスをアニメで主人公に持たせてくれないかと思う今日この頃です(^^)ゞ。