SMCタクマー55mmF1.8
日本の高度経済成長期とともに大人気だった旭光学の一眼レフ「ペンタックス」のマスターレンズたる
SMCタクマー55mmF1.8です。色収差が少なくなるとかでトリウムという放射性物質を含むガラスが使用されているとか。
経年変化でガラスが黄ばんでくるので現在ならモノクロのほうが相性が良いかもです(^^)。
このSMCタクマー55mmはペンタックスが大ベストセラーだったおかげでジャンク棚から超美品の棚まで
中古カメラ屋さんで必ず見られます。このころのタクマーは私のようなド素人でもばらせるような非常に整備性のよい作りをしていますので嬉しくなってしまいます。
カビカビのものなら数百円だったりしますが私はちょいカビ程度を購入して磨いてみました。
若干レンズにムラが残ったような気もしますが・・まあ、大勢に影響はないだろうというレベルにできました。
そしてこのレンズの素晴らしいところは55mmというちょっと長めの焦点距離のおかげで、SPに装着すると
なんとあの「等倍ファインダー」になるのです!!ライカM3を讃える記事にいつも出てくる「ほぼ等倍のファインダー」
の「ほぼ」などというライカ様に遠慮しているような修飾もなく等倍です。右目でファインダーをのぞいても
左目を開けっぱなしで見えたまんまの構図を決めることができるのです。
等倍ファインダーでの撮影が楽しみで、ここのところほっちっちだったSPをこのほど
ペンタックス修理で有名な長谷川工作所さんでオーバーホールしてもらいました。
いままで不動だったのでSLとして使用していたのですが(^^)ゞ名実ともにTTL露出計装備の
SPとして撮影にのぞむことができます。さあ、等倍ファインダーの実力やいかに?
ペンタックスSP SMCタクマー55mmF1.8 1/125 F8 ベルビア100F
彦根のゆるキャラまつりに来ていた神戸のゆるキャラ「コーベアー」です。
シアトルから来たパパベアーと六甲山で知り合ったママベアーとのハーフらしいのですが・・
神戸っ子にしては「エトランゼ」感や「ハイカラ」感がなく実に地味なキャラですね。
同じ黒いクマで最強ゆるキャラのくまモンとそんなに違わないような気もするのですが
あまたいるゆるキャラのなかでもひときわ人気がありませんでした(^^;)。
彦根のゆるキャラまつりはすさまじい人出でコーベアーのまわりはともかく昨今のゆるキャラ人気
のすごさを実感しました。まったく等倍のファインダーのSPとタクマー55mmのコンビは
あ!と思ったらカメラを構えるだけで良いので人ごみの中でも気軽に撮影できるのは大きな発見でした。
ペンタックスもこのあたりもっと「等倍ファインダー」を声高に宣伝していても
良いと思うのですがそんなことしなくても売れていたということでしょうか?
当時のベストセラーの余裕ですね。
現在のデジタル一眼レフの倍率の小さなファインダーとは全く異次元の楽しさを持つナイスなSP+タクマー55mmです。
ずいぶんとガラスは黄色くなってきていますが(放射能を出し続けているのかな(^^;)?)
長谷川工作所さんのメンテナンスのおかげもあってペンタックスの一番元気だったころのフル金属ボディのフィーリングを
楽しんで撮影ができたのでした(^^)。
しかし同様にジャンクゲットした元気SVやS3などが次々にシャッタースタックし始めています.夏はまだ動くけど冬は...
長谷川工作所さん,とてもよいお店を紹介いただきました.
正直ジャンク品で購入した代物の修理に何万も掛けるのは躊躇する所.
手入れを限定して良心価格というのは有り難い限り.
ナショナルストロボのメンテが出来るのも,有り難い情報でした.
大光量グリップタイプのACバッテリはないようですね...
55/1.8は定番,いい感じで写ってますね.後輩達にも安く良く写る機材としてまず勧めていますし,拙宅にも何本かちょいカビ清掃品があります.
しかしコウベアー?!
神戸市民だがこんなの居たんだ...神戸はビーフかと思った(^_^;)
せんとクンみたいに灰汁が強すぎるのもなんですが...
コメントありがとうございます。
タクマー55mmはすっかりきばんでますが
まったりとしたヘリコイド操作が楽しいので
すっかりお気に入りです。
このころのペンタックススクリューマウントはあきらかに
現在のコシナM42マウントよりも精度が良いような・・(^^)。
昭和の金物は楽しいですね。