よかよか写真&カメラ

 撮影できて良かった写真・楽しいカメラ達を記録していきたいと
思います。

ベッサL カラースコパー28mmF3.5 

2011-07-01 22:12:22 | マイ カメラ コシナ
 ベッサL カラースコパー28mmF3.5 


 カメラのセールスポイントというのは流行があるもので今ならさしずめデジカメのムービー撮影機能や
超高感度12800などでしょうか?形態ならレンズ交換式ミニ一眼ですね。
かつては「ピントが簡単にあわせられる」二眼レフやレンジファインダー・自動露出EEや自動焦点AFのカメラ。
そして最近は「デジタル」。ところがそれらの最新機能もいきわたるとなんのありがたみもなくなるのが悲しいところです。
高校生がツッパリの気分でたばこを吸い始めてもたった3年で合法になってカッコつけの意味がなくなるのと同じですね。

気合いの入ったお兄ちゃんがただの大人になるのは問題ありませんがカメラメーカーとしては必死に開発したカメラが
原価償却も開発費の回収もできないまま商品価値がなくなるのはゆゆしき事態です。そしてそのサイクルはデジタル時代になって
ものすごいスピードで回り始めてしまいました。コニカミノルタも京セラもあきらめるのが早かったのは経営判断としては
まっとうですがファンとしては悲しすぎです(TT)。

ところがその流れから距離を置き既存の技術とみごとなマーケティングでコシナが1999年に出したのが
目測機フォクトレンダーベッサLです。発売当時の低価格(といっても露出計ぐらいしかついてませんが)と
おりからのライカブームに乗ってかなり売れたようです。

流行に敏感な人ならすぐに反応できるのでしょうが私はそういうのにうといので・・(^^)ゞおよそ10年遅れで
ゲトしてしまいました。発売当時から「スペック競争?なんのこと?」いったカメラなので10年落ちでも
ビクともしない商品価値です。


ベッサL カラースコパー28mmF3.5 F8 1/125 プロビア100F

 ピントが目測というのはなんか不安なところもあるのですが28mmレンズの被写界深度の深さもあって
たいがいの撮影は大丈夫です。たとえばF8まで絞れば1.3m~6mぐらいまでだいたいピントは合っている理屈です。
自分の目と感覚で被写体までの距離をレンズにセットするという行為はやってみると非常に楽しいものです。

このオリーブのベッサLは限定モデルで25mmレンズとセットで売られていたらしいのですが中古品の常で
レンズやファィンダーはバラで売られてしまってボディだけになっていましたがおかげで手に入れることができました。

カラースコパー28mmはコシナらしく少し青っぽいのですがベッサLにつけるとバランスもよく
ピントリングについたノブのおかげで薄いレンズなのですがフォーカシングも楽ちんです。
もっともピントは先に設定しておいて被写体がその距離に来たときすかさずシャッターを押すというのが
正しいのですが(^^)。

デジタル時代も10年以上となり市場は高機能競争よりスタイル重視の時代に再びもどってきました。
そろそろ小さいサイズのセンサーの被写界深度を利用してパンフォーカスの安く楽しいカメラがまた出ると良いですね。



  

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