よかよか写真&カメラ

 撮影できて良かった写真・楽しいカメラ達を記録していきたいと
思います。

ツァイスイコン ノクトン50mmF1.1

2012-07-09 21:16:57 | マイ カメラ コシナ

 ツァイスイコン ノクトン50mmF1.1


 人間齢40もすぎればいろいろと思い起こすことも多くなってきます。
「あのときあのころに今ぐらいの経験があれば・・俺も少しはましな人生だったよな・・」
逆にいえば「後悔するぐらいならそん時に全力かまさんかい!」ということなのですが(^^)ゞ。

20世紀末に一気にもりあがったライカ&レンジファインダーブームに遅ればせながら
あのレンズの神様ツァイスが参戦!ブームの立役者でもあるコシナとの最強タッグで
レンジファインダーでも神再降臨を狙ったのでしょう。
コシナもツァイスも「今の技術で全く新しいレンジファインダーカメラを造ってみたい!」
という情熱にかられていたのに違いありません。

あのツァイスがコシナとタッグを組んでレンジファインダーカメラを出す!と聞いたときには
本当におどろきました。コシナもちゃんと自分のところのベッサがあるのですから
いくらなんでも供給過剰ではないかと思えたのです。
ライカMマウントと互換性があるのが武器なのですがライカシンパの人は
「ライカよりもすごいレンジファインダー」が売りのツァイスイコンは認めるわけにはいかなかった
のではないでしょうか・・。

同時発売のZMマウントのレンズも、雑誌などで紹介されるのはライカボディにつけてほにゃらら・・
プラナーVSズミクロンでほにゃらら・・というライカくさい記事ばかりでした。

そのうちに「現行機」という安心感と、デジタルカメラばかりになって雑誌を読まなくなっていたので
すっかり失念してしまっていました。大好きなセルフタイマーがついていないこともあり手にいれたのは
発売からずいぶんと時間がたってからでした。


 ツァイスイコン ノクトン50mmF1.1 開放 AE ナチュラ1600(400設定で撮影)

 実際使ってみるとファインダーのキレはすさまじくむかしのコピーではないですが
「これ以上なにを望むのか?」といった感じです。巻き上げ感触も、非常に滑らかで気持ち良いです。
AEはかなりアンダー目に露出しますので普段は+2/3段をいれています。

でもやっぱりシャッターフィーリングはライカのほうが良いかもです。縦走りの二重シャッターと
横走り布幕と比べるのは酷ですが、ライカのシャッターを押したときの「こそばゆい感じ」
のほうが嬉しいです(^^)。ハード性能的にはツァイスイコンのほうが明らかに上なのに・・。

ノクトン50mmF1.1もそうですが「これ一台で頑張ってなんでも撮っちゃろう」感はないですね。
人間完璧なものには冷たさを感じてしまうのでしょう。人は人に何かしてあげることができるときが
一番幸せを感じるもののようですし。ツァイスイコンもノクトンも人じゃありませんが(^^;)。

なんかツァイスイコンには「あなたはいい人だと思うけど異性としては見られないの。だから
お友達でいましょう。ごめんなさい。」と言いたい気分になりますね。
言ったことはなくて言われたことしかありませんが(TT)。

でもこのナチュラの懐の深さにはびっくりです。400で撮影しても1600で撮影してもばっちし
ネガに結像していて、スキャナで読み込んだデータのほうが紙焼きよりトーンがでています。
このあたり、フジはもっと声高に宣伝して欲しいですね。



 



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