オリンパスOM-1N ズイコー28mmF2.8
先日はわが本妻たるOM-4Tiの記事をアップさせていただきました。
ただあまりにも使い慣れた機種ゆえに「見て楽しむ」感は全くと言ってよいほどありません。
カメラジジイたるもの、美しいものにココロ震える・・という思いを忘れてはなりません。
そこで思いついたのがもっともスレンダーで小股のキレ上がったOMボディともいえる
OM-1Nブラックです。
ごく初期のM-1から始まりまして、最終型であるOM-1Nのブラックはけっこうレアです。
1986年当時の本体価格はシルバーが50,000円でブラックが54,000円です。
普通のシルバーボディより4,000円も高いですから現存数が少ないのはむべなるかなですね。
何よりも塗装の状態を優先して探しておりましたので他の部分のコンディションには
目をつぶってゲトしました。
おかげでプリズム&スクリーン交換までするオーバーホールをするハメになりましたが(^^;)。
ただそのせいもありましてパリパリの新品と見まがうようなボディに復活いたしました。
オリンパスOM-1N ズイコー28mmF2.8 1/125 F5.6 ベルビア50
今回のレンズは28mmF2.8です。
OMシステム発売当時よりラインナップされ、名玉の評判の高い28mmF3.5の後継機です。
「切れ込みの良さと使いやすさがバツグン!」ということで登場以来OMユーザーの
マストアイテムの感があった28mmF3.5と比較しますとそんなに話題にもならなかったレンズです。
1981年(昭和56年)版のカメラショーカタログには両方並んで掲載されていますから
そのころにだんだんと切り替えられていたのでしょう。
ちなみに当時のお値段は28mmF3.5が27,000円
28mmF2.8が26,200円です。
28mmF2.8がマルチコート化されてスペックも上がっているのに安くなっていますね(^^)。
もっともレンズ構成は28mmF3.5が7群7枚で180g
28mmF2.8が6群6枚で170gです。
性能を追及した28mmF3.5よりもコストダウンはされているわけですが・・
舞子にあります海まで一直線に駆け下りられそうな坂道です。
「坂の街 こうべ」の面目躍如といった道路です。
中学生くらいなら一気に自転車で駆け下りるところですが
おじさんぐらいの年になりますととてもそんな勇気はございません(^^;)。
オリンパスOM-1N ズイコー28mmF2.8 1/125 F5.6 ベルビア50
無限軌道が男らしさを主張する工事車両です。
ガテン系の車両のなかでもなかなかにかっちょよいですね。
コクピットは密閉式ですが、エアコンも標準装備なのでしょうか。
オリンパスOM-1N ズイコー28mmF2.8 1/125 F5.6 ベルビア50
加古川にあります円長寺公園に保存されています別府鉄道キハ2号です。
いたずらなどによってボロボロだったのですが、有志のみなさまのクラウドファンディングなどで
レストア中でありますとか。
マルチコートレンズ&ベルビア50の特性を生かしハデハデの赤色が
表現されておりますです(^^)。
オリンパスOM-1N ズイコー28mmF2.8 1/125 F4 ベルビア50
明石の中崎公会堂の前にあります忠魂碑です。
揮毫はまたまた東郷平八郎閣下でございます(^^)。
石のラインがまっすぐすぐで歪曲収差のなさが際立ちますね。
もっとも無理をしたスペックではありませんから
普通といえば普通であるわけですが。
オリンパスOM-1N ズイコー28mmF2.8 1/15 開放 ベルビア50
いつもお参りさせていただく神社の前の野良猫です。
神社の境内の常でずいぶんと暗く、開放&1/15秒というスローシャッターで
がんばってみました。
開放で撮影しますとずいぶんと周辺落ちがいたしますねえ。
暑いなか白猫さんもげんなりしております。
猫から見れば怪しいオッサンがはいつくばってカメラを構えておりますから
怪しく見えて当然です。ですがもう少し愛想のある目つきをしてくれても
よさそうではありますが(^^;)。
オリンパスOM-1N ズイコー28mmF2.8 1/125 F4 ベルビア50
先日ポートアイランドに移転し、解体を待つばかりの県立こども病院です。
実は私も入院していたことがありまして。当時から「ボロい病院やなあ」
と思っていたのですが、ますますらしくなっております。
見かけはボロくとも技術は一流で有名だったのですが
一流ということは重い症状の子供たちが多いということで・・
少し胸の痛みを感じながら撮影いたしました。
オリンパスOM-1N ズイコー28mmF2.8 1/250 F4 ベルビア50
例によって開放でのお花の描写です。
ボケ味はまあまあといったところでしょうか?
標準的なスペックの広角レンズですから思慮外といったところではありますが(^^)。
オリンパスOM-1N ズイコー28mmF2.8 1/125 F5.6 ベルビア50
農業公園にありますバッカスとアリアンナのブロンズ像です。
「神戸ワインで乾杯し、その豊穣を喜びあっている」そうです。
まあ、飲んでいらっしゃるのでやむをえませんがいささか
ハメを外しすぎでは?と思ったり(^^;)。
若干のへちゃつぶれ感はズイコーレンズのお約束であります。
オリンパスOM-1N ズイコー28mmF2.8 1/125 開放 ベルビア50
なでしこの蜜を吸うアゲハ蝶さんです。
今年も非常な猛暑でしたが、虫たちは暑すぎてへたばったりしないのでしょうか?
暑さよりも寒さに弱い種類が大半でしょうが・・・
メジャーすぎて無敵の28mmF3.5と比較しますと
絞りがちいとばかり明るいだけ・・といった感のある28mmF2.8ですが
ベルビアみたいな発色の強いフィルムなら明らかにマルチコートの
威力をみせつけてくれていると思います。
28mmF3.5は最後までモノコートのままでしたからね。
ズイコーの広角レンズはどれもこれも名玉揃いですから
その中に埋もれてしまっている感がありますが
F3.5よりも程度の良い個体が多いです。
もし見つければ気軽に押さえてしまってよいレンズですよ(^^)。
3.5も小さいですが,2.8はよくぞここまで小型化したと驚きます.ペンタックスMも同レベルですが,デザインの妙かOMのほうが小さく見えます.しかしニコンレンズが6本入るケースに,OM単焦点レンズだと12本以上詰め込めるんですよね.
コメントありがとうございます。35mmF2.8と並んで2.8でスナップの使いやすいタマかと。本文ではMCだから・・的な表現をしておりますが、実はモノコートでもええやんか派です(^^)。スペックが平凡すぎて雑誌などでもまずとりあげられてなかったですが、隠れ名玉と思っています。残念ながら28mmという焦点距離が苦手なので稼働率はすくないのですけれど(^^)ゞ。