ほしちゃんの「続・なるようにしか、ならん」。

安くてウマいもんと料理と旅行と音楽と競馬が好きなサラリーマンの暮らしを、ありのままに綴ります。

花紀京さんの追悼に、千日前の「千とせ」で肉吸い。

2015-08-07 21:18:28 | うまいもん
吉本新喜劇で大好きだった花紀京さんが、亡くなってしまった。ステテコに腹巻の日雇い労働者キャラで、岡八郎さんと共に黄金時代を築いた。
私も本当に楽しませてもらった。特に小学校の頃、半ドンで帰宅してお昼を食べながら観た新喜劇は忘れられない。心からお悔やみ申し上げたい。

花紀さんが亡くなってしまったからには、ここに来なければなるまい。
千日前、NGKの裏手にあるうどん店「千とせ」。

お目当ては、言わずと知れた「肉吸い」だ。

肉吸いとは、要するに「肉うどんの、うどんナシ」だ。これの産みの親が花紀さん、というのは大阪では有名である。
その昔、花紀さんが二日酔いで「千とせ」に寄った。肉うどんを食べたかったのだが、うどんを食べるのは二日酔いなのでしんどい。
そこで、
「肉うどん!うどん抜きで」
とオーダーしたのが「肉吸い」の発祥である。以来大阪のB級グルメの間では有名になり、某コンビニチェーンはこの「肉吸い」を置いていたそうな。

私自身も、数年ぶりの対面となる。
こちらが、その「肉吸い」650円。

もう見たまんまの、「肉うどんの、うどん抜き」である。かつおダシに牛肉の旨み、そこに青ネギの風味が加わってウマくないはずがない。但し、うどんよりも若干醬油が勝っている味付けだ。煮込まれた卵も入っている。

ただ、コレだけで頼む人は少ない。多くは、卵かけごはんを合わせる。

肉、卵、ごはん…なんと日本人のDNAに訴えかけるウマさであろうか!

花紀さんは、この世を去ってしまった。でも数え切れないほどの笑いと、肉吸いを遺してくれた。
花紀さん、あの世でも肉吸い食べて、笑わせて下さいね!