ほしちゃんの「続・なるようにしか、ならん」。

安くてウマいもんと料理と旅行と音楽と競馬が好きなサラリーマンの暮らしを、ありのままに綴ります。

「Go To 」より数倍ひどい。経産省「がんばろう商店街」。

2022-11-02 18:00:00 | 思うこと

仕事の話は書かない事にしているのだが、この話題は私の仕事が特定されないのでよかろう(笑)。

私は、某商店街から経産省の「がんばろう商店街」にエントリーしたいという相談を受け、その世話を焼いている。
私は2年前の「Go To商店街」の仕事をガッツリやっており、その仕組みは熟知しているつもりなのだが、今回の「がんばろう」はGo To より数倍ひどいのだ。

まず、今回のエントリーは全てパソコンからしか出来ない。
前回は郵送だったが、今回は郵送はおろかスマホ、タブレットからもエントリー出来ない。
まず商店街主が「がんばろう商店街」サイトにアカウントを作り、書類を全て所定のサイトにアップロードせねばならないのだ。
我々のようにパソコンを使いこなしている人種にはどうという事はないが、商店街のオッチャン連中なんて未だにガラケー愛用者だったりするし(笑)、ハードルが高すぎる。

そのエントリーの仕方のマニュアルだが、なんと230ページ以上もある。
嫌がらせ以外の何物でもない。

さらに今回は、商店街の思いだけではなく行政のお墨付きが要る。
すなわち、商店街の属する市町村の担当者から
「この商店街はこういう問題を抱えており、改善が必要と認識している」
という一筆を取らねばならないのだが、大阪市の担当者によると一度に何十という商店街から申請を受けており、完全にパンクしているのだ。

さらにアホな事だが、今回のエントリーは「支出計画書」を詳細に書かねばならず、支出項目には全て見積書が要る。例えば告知のためのポスターやチラシは、印刷業者からもらった見積書を添付せねばならない。
しかし見積書には、支出計画書の中のどの項目か?というのを明記せよと。
ちょっと待て、そもそも見積書というものは言うまでもなく、数字を変えられたくないので送る側はPDF、すなわち上書き出来ない書式で送ってくるものだ。
しかし経産省は、その見積書は何費で項目の何番か明記せよ、と。
私は「がんばろう商店街」事務局に電話して聞いてみたのだが、なんとその答えが

「業者からもらった見積書を一度出力して、それに肉筆で費用項目などを書き、それを再度PDF化したものを専用サイトにアップロードして下さい」

およそ考えられる答えの中で、最もアホな答えが返ってきた。
これでは「がんばろう商店街」も、がんばれない(泣)…