ほしちゃんの「続・なるようにしか、ならん」。

安くてウマいもんと料理と旅行と音楽と競馬が好きなサラリーマンの暮らしを、ありのままに綴ります。

村田兆治さん、何があったのか…

2022-11-11 18:00:00 | エンタメ

不世出の大投手・村田兆治さんが自宅で焼死したというニュウスが朝飛び込んできた。
私は星の数ほどいるプロ野球選手の中で、最も尊敬していた人だけに驚きと悲しみを禁じ得ない。
現役時代はロッテ一筋で215勝、大きく振りかぶる独特のモーションは「マサカリ投法」と呼ばれ人気を博した。
あれだけの投手なら、読売や阪神などの人気球団に移れば何倍も稼げただろうに、トレードの希望は一切せずガラガラの川崎球場で投げ続けた。
1983年には、当時ヒジにメスを入れて現役続行など考えられなかったが手術を敢行、決死のリハビリで奇跡の復活を遂げた。
そして引退後も、昔と変わらぬ体型とフォームで最近でも140km/h近い速球を維持していた。もう存在そのものが、尊敬すべき点しかないような人だった。

ただこれは多くの証言があるが、性格は瞬間湯沸し器で感情を抑えられなかったらしい。
先日は空港の手荷物検査で係員と小競り合いになり傷害事件となって逮捕されたが、私は学生時代にTVで観た村田氏の復活ドキュメントで、打ち込まれて降板しベンチ裏で荒れ狂う村田氏を見てしまっていた。
肩を落としてドリンクを飲んでいたが、その紙コップを床に叩きつけ、さらにものすごい音を立てて机を蹴っていた。
想像の域を出ないが、その時の空港でもあの形相だったのか、という気はしている。

夕方になって、焼死した自宅の検証で村田氏がタバコを持っていたと思われるという報道が流れた。
であれば、火事の原因は寝タバコだろうか。
瞬間湯沸し器で自分を抑えられない村田氏の事なので、違う想像もしてしまったがいずれにせよあれだけの選手がそのような形で生涯を閉じるのは、ただただ残念だ。

もっともっと、少年達に野球の素晴らしさを教えて裾野を広げてほしかったし、私は弱小不人気球団でも黙々と投げ続ける村田氏の生き方にサラリーマンの自分を重ねて生きてきた。
もうあのフォームが観られないと思うと残念だが、また天国で往年の選手達と名勝負を繰り広げてくれる事を祈るばかりである…