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「建国1100年高麗・金属工芸の輝きと信仰」展

2018-10-19 20:46:57 | 大和文華館
先日訪れた大和文華館、台風21号で苑内の木々も大きな被害で
先月の散策路は通行止めもあったが、今は表面的には元通りに。


館では10月6日から11月11日まで1100年前に朝鮮半島に誕生した
高麗ー金属工芸の輝きと信仰』特別展が開催中。


高麗は918年~1392年と長く、隣国中国の政情に影響を受けるが
文化・美術に成熟した時代で仏画、金属工芸、螺鈿や青磁に仏教
文物が制作され、国の安泰や個人の信仰なども願っていました。
展示総数92件、2件の重要文化財と1件の重要美術品を含み、
展示は4章から成り、教えて頂いたのは、瀧朝子先生です。

いつもの如く、展示室内に入ると、正面には三つの展示箱が・・・
左側:16如来鏡像と17水月観音・宝塔鏡像、
   心の目で見ると浮かび上がって来ます。
中央:59『鉄地金銀象嵌鏡架』愛知県美術館(木村定三コレクション)
   黒いのは鉄で錆が出て二年かけて保存修理、日本では唯一、
   鏡を掛けるハスの蕾で花の中心が金、白っぽいのは銀、
   黄色味を帯びるのは同時に金メッキが  
鉄地金銀象嵌鏡架

右側:33銅製銀象嵌柳水禽文浄瓶 漆黒の銅肌色で、線で銀象嵌
   柳の下の水で鴛鴦(おしどり)が遊ぶ
 銅製銀象嵌柳水禽文浄瓶

Ⅰ.花開く高麗の文化
2.大方広仏華厳経巻第四 高麗後期 徳川美術館

3.大方広仏華厳経 巻第三十五・六 高麗後期
   紺地に金泥の上に、朱や群青の彩色が 前田家伝来 
大方広仏華厳経巻第三十五

 大方広仏華厳経巻第三十五と冶金を   

8.螺鈿菊唐草文小箱:丸みを帯びた形、菊唐草文に続く線は
    銅線が用いられ、牡丹唐草文や鋸歯状文も。
    化粧箱として作られたが、伝来した日本では茶箱に。
螺鈿菊唐草文小箱

Ⅱ.信仰の美ー舎利容器の系譜
9.金銅飛天形飾金具、鳳凰に乗る人物が鳳凰の尾は鉄芯が
金銅飛天形飾金具

10.金銅舎利容器 4点 統一新羅時代 東京国立博物館 重要美術品
12..銀製層塔形舎利容器
銀製層塔形舎利容器

13.金銅八角舎利容器 「至治三年」銘 高麗美術館

Ⅲ.信仰の美ー高麗の荘厳具・梵鐘
18.銀製鍍金観音菩薩・毘沙門天像小仏龕:東京国立博物館
   個人の願いを


28.羅漢図 高麗・「乙未」1235年 
   1231年元が高麗に侵略、国家太平を願い五百羅漢像を発願
   その残服で、両手を結び険しい顔を。衣に朱や白、淡緑を
羅漢図

29.銅製銀象嵌梵字宝相華唐草文香炉:根津美術館

30.銅製銀象嵌梵字唐草文香炉:長谷寺


31.水月観音図:補陀落山で右下に水面井浮かぶ蓮弁で善財童子が
    うねる波は水墨で、静けさと厳しさも
水月観音図

39.梵鐘 「峻豊四年」銘 963年 広島・照蓮寺 重要文化財
   北宋の年号で、やや雑なつくりだが、飛天はふくよか
40.梵鐘 「太平十二年」銘 1032年滋賀・園城寺 重要文化財
   契丹の年号で、飛天は細見で、パルメット


41.42.梵鐘は金の年号

43.阿弥陀八大菩薩図 高麗後期:やや硬い表現で高麗仏画の佳作



Ⅳ.装いの美ー装身具・鏡・飲食器
45.金製垂飾 八対 三国(新羅):亀甲文
一部


50~54.金製蓮に、亀文、梅文、鳥文、菊文など
亀 梅  

57.銀製鍍金針筒

60.高麗唐草文鏡 京都国立博物館 :小さくて薄い
高麗唐草文鏡

80.龍樹殿閣文鏡 :兎とヒキガエルが
82.波涛船舶文八稜鏡
波涛船舶文八稜鏡

鏡だけで28点もそろっており、見事としか。
でも館内は本当に空いていました。

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