気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

奈良国立博物館「源信の極楽と地獄への扉」展

2017-08-21 19:20:11 | 美術館・博物館
今日は昨日と同様に日差しも強く猛暑日35.1℃でした。
二階の一部屋を茶事の時に着物を着ていただく部屋に
空けなければなりませんから、掃除していると、
別の部屋まで掃除をする羽目に、二階は熱地獄で大変、
汗が吹きだし、止まりません。突然スマホにラインで
”今日5時にお稽古よろしいでしょうか?”と
昨日の稽古終わりに”もし不安なら、お仕事終わられてから
稽古にいらっしゃい”とお声かけさせて頂いておりました。
 

熱地獄で思い出しました。9月3日まで奈良国立博物館
1000年忌特別展「源信 地獄極楽への扉」が開催中。

『恵心僧都源信(えしんそうずげんしん)』は942年に奈良で
生まれ1017年に亡くなられており、昨年が1000年忌でした。
比叡山で修行を積まれ、死後阿弥陀如来の来迎を受けて、
極楽浄土へ生まれることを願う、浄土信仰を広めた僧として
知られ、『往生要集』などにより源信が示した具体的な死後の
世界のイメージは、後世へも多大な影響を及ぼしています。

出陳品 136件で、うち国宝22件、重要文化財65件ですが、
1.源信誕生 極楽浄土への憧れ
8件中、重要文化財1件
恵心僧都源信像 聖衆来迎寺 鎌倉時代
恵心僧都源信像 聖衆来迎寺
   *現在は延暦寺 室町時代が展示。
2.末法の世と横川での日々
31点中、国宝4件 重要文化財16件
往生要集 鎌倉時代 京都浄福寺

   *現在は京都 清蓮院 1171年が展示 

3.往生要集と六道絵の世界
19点中、国宝4件、重要文化財10件の展示です。
聖衆来迎寺 国宝の六道絵 全15幅の展示は終わっています。
というのも、毎年8月16日が虫干し会があり、
その時だけ公開されるからでした。
絹本著色六道絵
(左上から時計回りに、等活地獄、阿鼻地獄、黒縄地獄、人道不浄相)
尚、聖衆来迎寺は「近江の正倉院」ともいわれるのは、
信長の比叡山焼き討ちの対象から外れていたからだそうです。

兵庫の極楽寺の六道絵は展示中です。
地獄草紙 国宝 奈良国立博物館 12世紀
地獄草紙

4.来迎と極楽の風景
27点ほどあり、国宝4件、重文6件になります。 
阿弥陀如来来迎図 和歌山 有志八幡講
 
まだまだ、残暑が厳しい奈良ですが、
金曜日・土曜日は夜7時まで開館されており、さらに
名品展・特別陳列は午後8時までですので、
夕方からだと、人が少なくゆっくり観覧していただけますよ。

なお、8月25~27日に平城京跡にて
「平城京天平祭」が開催され、「天平たなばた祭り」として
天平七夕行列や 燈花会もされます。

茶事一週間前

2017-08-20 17:25:23 | お稽古
今日の奈良は猛暑日との予想でしたが、実際の気温は
朝の23.7℃からぐんぐん上昇し僅かに届かず34.4℃
厳しい残暑の一日でした。
朝から太陽がギラギラと照り、稽古前9時半には30℃に
9時半
茶事を一週間後に控え、準備からしていただきますので、
小間から水屋へと扇風機でエアコンの冷気を送ります。
でも方向が悪く、灰が飛んでまいります。

広間の稽古場も、糸巻き棚も風炉もこの状態からで、
炭は熾しておりますし、水も沸かしましたよ。
 
お花も活けておきましたが・・・
昨日と一緒、水引、木槿と藪茗荷に
 

お稽古はみっちりと当日にのっとり、初炭、
糸巻き棚を使って濃茶続き薄茶に、
よーく出来てきましたよ。
朝早い稽古茶事ですが、
落ち着かれて”おもてなし”の真心で

点茶盤の上も・・・、
お道具たちが皆様をお待ちしていますよ。 

菓子は「能登おもたせ」で洗い茶巾に

2017-08-19 19:49:41 | 主菓子とお干菓子
奈良は真夏並みの日差しで、残暑が厳しいですね。
でも、関東から東北は「やませ」の影響で冷夏だそうで、
雨が続き日照量が少なく、米作に病気が発生し悪影響が
1993年以来の米の不作が心配ですね。
そして都心では今日は豪雨に、雹も降ったとか。
いつまで、このお天気続くのでしょうか?

今日のお稽古は、一人の予定が嬉しいことに、時間が取れ
お稽古に伺いたいということで二人になっていたのですが
時間が取れた方だけに、この方は久しぶりのお稽古、
あまりの暑さに洗い茶巾にさせて頂きました。
  
主菓子は「能登おもたせ」加賀屋さんで、
能登産の大納言小豆を丁寧に炊き上げられており、
それを黒砂糖を溶かした葛の中に入れられていました。
 
干菓子もちゃんと用意してありますよ。
 
最後までシュンシュンと良く湧いており、よいお稽古で

いろんなお話も伺えましたが、わたしのとって
「お茶」を続けて頂けることが、一番嬉しいことです。

そして、お稽古が終わるや否や、里帰りしていた三男坊が
元気を取り戻し帰って行きました。8日間も(やれやれ)
いろいろありましたが、健康が一番ですね。
仕事に、そして子育てに夫婦そろって頑張ってくださいね。 

壊れし風船蔓の支柱

2017-08-18 16:02:56 | お稽古
蒸し暑い朝に、目覚めるとずっと雷鳴が低く響いており、
京都でも大雨警報とTVでながれるや、北から冷たい風が
吹き始めます。もうすぐ奈良にも南下する印ですから
慌てて二階など開け放っていた窓を閉めに走りました。
8時頃から20分程の強い雨脚で、庭に出られず、
朝からのお稽古の準備の手を止めさせられました。
9時半
嵐の如く通り過ぎ、陽が射すと一段と蒸し暑さが増し、
庭の花々には、通り雨の水滴が残っておりました。
   
床の花は、庭から木槿と藪茗荷をチョイス
  
お稽古は茶事前になり二人お出でで、初炭と続き薄茶、
そしてもうお一人が薄茶点前をされました。
肩の力を抜いて、本番を迎えれば大丈夫でしょう。 

でも茶事前に困ったことが、それは小庭の蹲踞の横、
一ヶ月前に花が咲いたフウセンカズラに建てかけた支柱が、
先日の台風5号により、壊れてしまったのです。
お稽古場からは簀戸で隠れてわからないのですが、
蹲踞へと進まれると
茶事前に何とかしなければと思いながら・・・
8/18⇐7/18
出来てきた風船も一つは茶色に変色し始めており、
最後まで見届けて種も採りたいし、かといって
抜いてしまうのもかわいそうですし・・・
『フウセンカズラ壊れ支えで揺れ動く』
               愚句
 
誰か?(相方さん)なんとかして下さいませんかー。
呼びかけるも、知らぬ顔、アーアーアー

瀬戸際

2017-08-17 13:36:17 | 日記
ラジヲから今日は、パ(8)イ(1)ナ(7)ップルの日と、
こじつけここに際るで、ドールの売らんかな精神が・・・
放送媒体も企業にうまく宣伝させられておりませんか?
それよりも「蕃山忌」
晩年に京都を追われ奈良(吉野山‣大和郡山)に縁のある
江戸前期の陽明学者の熊沢蕃山(くまざわばんざん)
その思想に吉田松陰らは感化され倒幕の原動力になり、
こんな名言があります。
 君子は己ひとりつつしみ
 人に知らるるを求めず
 光風霽月のごとし

安倍さんにも、苦言を呈する方はおられませんか?
内憂外患」次に打たれる手をよーく見ましょう。
支持率が少し持ち直したと、一喜一憂しても
瀬戸際には違いないでしょうから。

私も月末の茶事に向け、最終の詰めが・・・
ここ二三日が瀬戸際、いえ山でした。
庭でも最近生まれたばかりの「ニホンカナヘビ」が、
石の上から逃げようと瀬戸際に佇んでおりますね。
 
出て遊ぶ蜥蜴に日陰なかりけり
           高浜虚子

孫の守で

2017-08-16 18:21:55 | 日記
今日は盆の送り火で、京都五山の送り火が有名ですが、
一日早く奈良大文字送り火が、昨晩午後8時から行われ、
無事に終わったと記事が、いつもは晴れておれば自宅から
見られるのに小雨模様、厚い雲にも遮られてしまいました。
8時10分 昨年の奈良大文字
明けて今日の若草山から高円山への遠望です。

高円山の火床の様子は変わらず、13日と比べ16日の
火床廻りの草地がややはげかかっている程度です。
8/16 8/13

『帰省子病みて行き来し孫で楽しけり』
               愚句
今日午前中は代役の代役、久しぶりの孫のお守です。
帰省した三男坊、昨晩帰って今日16日が仕事の嫁さんの
代わりに子育てのはずが・・・
昨日朝から高熱をだし、病院の検査で溶連菌感染も
否定できず、孫に感染すると大変なことになります。
どちらの実家も近くにあることから、午前中はこちらが、
そして昼からは嫁さんの実家でと、相談がまとまり、
ここから出勤するお母さんに連れられ、7時前に
チビギャングがやってきました。でも出勤のお母さんに
不機嫌そうにバイバイをしておりました。
持ってきた朝ごはんのクルミ入りパンを前にしても・・・
一緒に炊き立てのご飯を、もみノリをかけてあげると
美味しそうに、はじめはスプーン、次からは両手で・・・
ババをしてみました。デザートに”ブドウ食べますか”
と聞くと”ブトー”と返事も上手になりました。
居間に昔のおもちゃを出しておきますと、太鼓を叩いたり
木のブロックで遊んだり、一時も目を離せませんが、
相方がパソコンを触っていたのを見ていたのでしょうか
相方の椅子に座りパソコンをマウスを触りだしました。

いたずら?、ではなく
「ぞうさん」の唄をYouTubeで見ながら歌っております。
YouTubeは便利なんですが、童謡からアンパンマンへ
急に変わります。あまり聴かせても怒られますので・・・

でもお昼前にこんなことがありました。
二階から絶対降りてこないと言っていた三男坊、
でも実家との電話があり、伝える声が聞こえそうで、
”トウサン”としきりに探し出します。仕方なくお外へ。
こんなこともあろうかと、玄関前に長男の子が置いて
行った三輪車を出しており、
 
跨がらせてみますと、一人前に漕げるかのようなどや顔が
おかしくてたまりませんね。
そうこうしているうちにバトンタッチに来て下さいました。
いつもは二人だけの家ですが、
こんな午前中も、たまには嬉しいものです。

15日の夕方から奈良は火の祭典が

2017-08-15 12:38:21 | 日記
今日15日は盂蘭盆会と72回目の終戦記念日で、政府は
「戦没者を追悼し平和を祈念する日」とし全国戦没者追悼式が
催され、正午に一分間の黙祷をさせて頂きました。
奈良では夕方から各社寺で、火にまつわる行事が予定され、
天候が・・・、朝から曇り空で時おり雨が降っており、
夕方からも降水確率は50%と、雨が落ちてきませんように。
午前9時の奈良
右側の高円山では、戦没者慰霊と世界平和を祈る火の祭典の
「奈良大文字送り火」が行われ午後8時に点火されます。
火床の数は人間の煩悩の数の108基あり、の大きさは
第一画目が109m第二画目が164m第三画目が128mです。
 8/13

春日奥山、麓の春日大社では昨日今日と「中元万燈籠」で
午後7時に全燈籠(石燈籠約2000基、釣燈籠約1000基)に
灯がともり、幻想的な佇まいに魅了されるでしょう。

若草山の麓の東大寺では「万灯供養会」が午後7時からで、
御先祖の供養に大仏殿のまわりに2500基ほどの灯籠が並び、
1基の中に4つの明かりが入り、灯明の数は約1万になります。
そして大仏殿正面の観相窓からは大仏様のお顔が、灯火に
照らされ浮かび上がり、供養になることでしょう。

お墓参りに

2017-08-14 16:03:05 | 日記
帰省中の三男坊が墓参りに行きたいとのこと、
実家の富山ではお盆に墓参りをしておりましたから
なのでしょうか?。
奈良では仏様たちは、家にお出でなのですが・・・、
”一緒についてきて下さいね。またお連れしますから”と

孫と一緒の墓参りは初めてで、まだ一歳児ですから
道中が混むといけないので、早い目にしましょうと
8時半頃に出かけますと、スイスイと渋滞にも会わずに
以外にも早く着くようなので、新沢千塚ふれあいの里の
花屋さんの前に寄り道を、それは
  新沢千塚
だんご庄」のおだんごで、お嫁さんの実家にと
お墓にまいりますと、お参りはやはり少ないですね。
この間受講した「大和三山考」の見える山は
北側の畝傍山だけですが・・・

東西軸では西側の葛城山、西北側には二上山が
葛城山方面 二上山
東側には、遠方に音羽山等が

幼い時期の長男次男を育てた地ですので、
思い起こせばあっという間、でも懐かしいですね。
”連れてきてくれて有難う”

孫の誕生会にて

2017-08-13 12:56:55 | 日記
昨日の夕方から乾いた冷気が降りてきたらしく、
エアコンのお世話にならず、ぐっすりと・・・
最低気温は21.9℃、夏蒲団では肌寒くて眼が覚めると、
相方が点けたTVから、銅メダルのうれしい場面に。
ボルトさんは悔しかったでしょうが、日本の4人いや
6人の選手それぞれが人を想いやる団結力に感心しました。
朝10時
六人といえば昨晩、6人のチビギャングがやって来ました。
女の子は一歳児を遊んでくれており、残る4人の男子
まとまって二階で悪さをして遊んでおり、
誰が泣いて降りてくるの楽しみでしたが・・・

でも今日の主役さんは、本を片時も手元から離さずに・・
最近は視力に影響しており、これも困りものですね。

朝からお買い物に出かけ、卵アレルギーでケーキが
食べられない子にゼリー(写真は一番奥)を作り、
毛羽先を30本煮て、牛肉のたたきと、ジャガイモ等を
蒸してチーズを置き熱を掛ければとろとろに。
お刺身は、ハマチ半身、赤烏賊3匹、鮪の赤身を少し
さらに持ち寄りの一品もありました。

飲み物は、子供にはリンゴジュース、大人には
長男が持ってきたミャンマービールで乾杯です。

ワインは、ドイツワインの白を、瓶が可愛いですね。

孫の成長につれ相方の怒る回数も減り(今回は1回だけ)
そして嬉しい時間はあっという間に過ぎ、
静かな夜に・・・。

盆前から忙しー

2017-08-12 16:38:05 | 日記
今朝の若草山上空に雲が湧いておりますが、晴天に。
望遠レンズを通すと15日にある奈良大文字送り火
高円山の点火台が、点々となんとか見えますか?
大の第一画目が109m、第二画目が164m、
第三画目が128mあるとのことですが、薪は?
 
この答えは、TVで知りました。
京都の大文字さんでは、薪が雨で濡れると点かない恐れがあり
当日の朝から、皆様で下から上に運ばれるとのこと。
 
         (京都大文字の中央点火台)
大変な作業で、きっと奈良もそうされるのでしょうね。

大変な作業といえば、昨日の「湿し灰」、
汗だくで、何キロ?痩せられたのかしら・・・
まだ後始末が残っております。
朝から篩など陰干しし、茣蓙は陽に干して置きました。
来年も使うことになるでしょうから、叩いて灰を落とし
明日にでも仕舞っておきましょう。
『湿し灰最後の始末に蓆干す』
           愚句
(*「湿し灰」は歳時記に収載されておりません)
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でも今朝からの良いお天気で、昨日の「湿し灰
今日にすればー、よかったかなーと、と思ったのは
曇り空の時は灰がなかなか乾かないのに、
陽が照りだせば、あっという間に乾きだすことに驚きました。
加えて陽に当てることで、熱湯とのw消毒の意味も
兼ねられているのでしょう、先人の知恵に感謝ですね!

でも私の予定は、盆前から大忙しです。
昨晩からは三男が盆休みで実家に帰って来ており、
近くの孫たちも顔をだして賑やかになるでしょう。
今日の夕方からは二番目の孫の誕生会の予定ですので、
美味しいものを作らなければ・・・
忙しい盆が始まりました。
足りないものを、買いに行ってきます。