学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

善光寺参り その2

2007-08-21 06:58:54 | Weblog
本堂のなかは、大変に薄暗い。
外光が、本堂のなかに少し差し込んでいる。
上を見上げると、高い天井に何か彩色がなされている。
暗くて何だかよくわからない。
けれども、それが一種、神秘的な空間をかもし出す。

私は本尊に向かって、祖母の病気平癒をひたすら願った。
私が、今もなお病と闘う祖母にしてあげられることは、
仏様に向かって祈るだけしかない。
病気平癒祈願の願いが届いてくれれば良いのだが。
こればかりは誰にもわからない。

本堂から降り、再び正面に立つ。
参拝客が大分増えてきた。
一人の中年男性が、右手に持った傘で本堂を差し、
「あそこに行こう。」
と言った。
本堂を傘で差す行為は無礼である。
この男性には、到底御利益なぞありそうにないと思った。