学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

善光寺参り その3

2007-08-22 21:04:50 | Weblog
今日も暑い日でした。ただ、夜になると大分気温も下がり、北からの風が気持ちよく部屋の中を駆け巡ります。今日で高校野球も終わり、いよいよ夏も終わりに向かっていきます。私の場合(というよりも学芸員のほとんど)は、もちろんお盆休みがありませんでしたので、9月に遅い夏休みをいただきました。どこかへ旅にでも行こうかと思うのですが、さてどちらへ行ったらいいものかしら?と迷っている次第です。

さて、「善光寺参り その3」です。

善光寺を詣でた後、須坂版画美術館へ向かいました。
駐車場に車を止め、戸外に出ると、むっとした空気。
やはり夏ならではのまとわり付くような湿気があります。

駐車場から美術館へ行くのに、ちょっとした林を抜けていきます。
林のなかに入ると、そこは別世界。
大きな葉が直射日光を防ぎ、林のなかは涼しい。
道のところどころ、木漏れ日が差し、とても美しいものでした。

美術館のすぐそばには、ブドウ畑。
まだ1つずつ、丁寧に包まれておりましたが、
あまり見たことのないブドウ畑に少し見惚れていました。

美術館のなかに入ると、やはりひんやりとして冷たい空気。
そこでゆっくりと作品を見ました。
鈴木敦子さんの優しくて、心が安らぐような版画、
山口進の山岳風景は通称ビショビショ刷りと呼ばれる
水気を多く含ませた刷りで、大変面白い作品でした。
木版画の良さ、改めて感じ入った次第です。