学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

模写

2007-11-06 21:23:38 | その他
私は美術館学芸員にも関わらず、絵を描くのが非常に苦手です。絵を見て論ずることが出来ても、絵を描くことは出来ない。それでは何だかやけにくやしいので、絵を描く勉強を少しずつしてみることにしました。そうはいっても、まさか先生の下で本格的に学ぶには時間が取れないので、自己流です。

自己流で学ぶためには、徹底的に模写をすることがベストかと思います。フランスの画家の多くはルーブル美術館の絵を模写して勉強していますし、日本でも狩野派が模写による鍛錬を行っていましたから、まあ、模写は間違いないだろうという判断です。

そんなわけで、自宅にある図録を片っ端から見て、面白そうな画題を選んではスケッチブックに描いていきます。変になってもよいから、とにかく時間をかけて、考えながら描いていく。そうすると、なんだかまあ、自分の割にはよく描けたかな、という絵が出来上がりました。そうして少しずつ自信をつけて、また描いていきます。

絵を描けると、なんだか日々の生活にゆとりが出てくるような感じがします。旅先でも軽くスケッチでき、写真よりも思い出になりそうです。(写真には写真の良さがありますけれどね)勝手気ままに、誰に評価されるわけでもなく、絵の勉強は今日も続きます。