学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

ふるさとは遠きにありて

2010-04-26 19:02:34 | その他
すっかりブログがご無沙汰になってしまいました。展覧会の仕事が一段落しましたので、久しぶりに実家へ帰省していました。帰る途中、車内の窓から見えるのは、一面の桜。東北は今が桜の見ごろなんですね。ちょっと得をした気分♪

休暇中は、暖かくなった仙台の街を散策!天気の良い日には散歩するのが一番です。足の赴くままに歩く。市内をぐるぐると回っておりましたら、「肴町」なる地名が!面白いなあと思って近くの看板を見てみると、案の定、かつて仙台藩の魚介類を扱うお店がまとめられた場所なのだそうです。今も続く魚屋さんがないものかとあたりを探してみましたが、さすがに見つからず。仙台は太平洋戦争時に空襲を受けていますので、もしかしたら戦前までは残っていたのかもしれないですね。

そんな空想にふけりつつ、仙台市博物館、宮城県美術館の前をぐるりと歩いて、澱橋へ。宮城県美術館から尚絅女学院高等学校方面へ渡り歩く手前、左側に朽ち果てた石の欄干があります。近代的なデザインですが、何だかさっぱりわからない。で、澱橋を渡りながら、ふとさきほどの欄干のほうを振り返ると、橋のたもとに赤レンガが見える。赤レンガ、とくれば近代の遺産ですね(笑)もしかしてこれは昔の澱橋の跡?と疑問に思いながらてくてく歩きました。(のちほど調べてみると、やはり澱橋跡とのこと。歩くと普段は見えないものが見えますね!)

とにかく歩いた一日でした。足が棒のようになるまで歩いたのは久しぶりです。心地よい疲れでしたが、とても楽しい時間を過すことができました。やはりふるさとはいいですね。明日からまた仕事です。最後の追い込み、頑張らねば!