学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

古典のページをめくる

2010-05-02 20:08:08 | 仕事
ゴールデンウィーク、暖かい陽気が続いていますね。近くの田んぼにもいつの間にか水がはり、蛙が少しずつ鳴き始めました。この陽気で、私の心身もともに回復!天気が悪くて、寒い日が続くと、人間の体はどうも調子が悪くなってしまうようです。

最近の私は、日本の古典に興味を持っており、寝る前に布団のなかでページをめくっています。『竹取物語』、『土左日記』、『更科日記』、『和泉式部日記』、『枕草子』、『方丈記』…とにかく面白い。私の今まで知らなかった世界が広がっている、といった調子です。怖い話もなかなか。上田秋成の『雨月物語』。夜中に小さくて淡いライトの下で読み出すと、結構震えてきます(笑)古典のなかでも『堤中納言物語』や『源氏物語』はかなり読解が難しいそうです。実際に私もページをめくってみましたが、ちょっとわからないところがあります。これは挫折するな…と思ったら、一度離れて、別な本を読んで回り道してみるのもまた一興。楽しんで読むことがまず第一ですね!

今日はこれから『耳袋』を読みます。これは江戸時代中期の随筆集。しばし、江戸の世界を楽しむことにいたしましょう。