学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

雨の日の過し方

2010-05-24 19:42:23 | その他
昨日から降り始めた雨が、今日も一日降っていました。雨のせいかはわからないけれど、今朝は珍しく寝坊…仕事ではなくて良かったとホッと一息。

雨の日の過し方、私はなるべく出かけるようにしています。月曜日ではければ美術館へ行きますが、今日はどこも休館ですので書店へ出かけました。書店へ行って美術関連の本や雑誌を探すのはもちろんですが、そのほかにも政治や経済、ビジネスなどの本棚へも向かって今何が注目されているのか、そうした時事の情報も得るようにしています。得るといっても、一日中そこで本を立ち読みするのではありません。書店では、その書店の視点で、今注目されている本を目立ったところに置きますから、本の表紙をざっと見て行くのです。例えば…ビジネスであれば、いわゆる「朝活」とか「時短」などのキーワードが目立つとか、日本文学なら、山積みになっていたであろう太宰治の『人間失格』がかなり売れていることがわかり、『人間失格』が売れる今の文明ってなんだろうか?と考えてみたり、そうしたことを書店に置かれている本の状態から学びます。

もちろん、実際に興味ある本は購入します。今日は仕事のスピードを上げるコツを書いた本、池内紀さんの翻訳『ブリキの太鼓』(ギュンター・グラス著)を購入しました。私は仕事のスピードを出来るだけ上げて、アフターファイブはインプットの時間に費やしたい…毎日そうした生活はできませんが、こうしたことを心がけて仕事に取り組むようにしています。『ブリキの太鼓』は河出書房新社刊の世界文学全集、近頃分厚い小説を読んでいないので、久しぶりに挑戦してみようかなと。挫折しなければいいのですが(笑)

雨降りでしたが、とても楽しめた一日でした。