学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

秋物語 ~読書~

2006-11-08 22:01:46 | Weblog
秋といえば・・・食欲、芸術、読書など色々思い浮かびますね。
そこでしばらく秋物語とでも題して、それぞれのテーマについて
何とか?美術と関わらせながら書いていくことにしましょう。

第1回目は読書です。
学芸員たるもの、知識を得るためには読書は欠かせません。
展覧会の図録、画集、研究書などなど。
平日は専ら画集を見て、休日は難しい研究書を読むようにしています。
そうでないと学芸員といえど、眠くなってしまいますから(笑)
図録には、ときどき鉛筆で書き込みを入れます。
メモ程度ですけれどね。
最近の図録は、素敵なデザインのものが多いので、書き込みするのに
結構抵抗があります。汚してしまうのが勿体ないのですが、
勉強するためですからしょうがないと割り切ってます。
これらはあまり読書とは言えないかな?

私の本棚に目をやると、夏目漱石や芥川龍之介、萩原朔太郎などが
目立ちますね。海外だとモーパッサン、ホフマンでしょうか。
一時期、自分の好きな本から自己分析を試みたこともありましたが、
よくわかりませんでした(笑)あまりにもジャンルが多様すぎて。
結局私はフラフラと手当たり次第に読みまくる自由気ままな人間で
あることを示しているんでしょうかね(笑)

ちょっと中途半端な感もありますが、今日は読書の話。
皆さんも何か本を読んでみてはいかがでしょう?
次回は恋の話・・・と行きましょうか。
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学芸員の採用試験について

2006-11-07 21:05:29 | Weblog
これまで日記形式でブログを書いてきたわけですが、
今日はいつもとは違うことを書きましょう。
学芸員の採用試験についてです。

学芸員になるには、当然採用試験を受ける必要があります。
では、試験ではどんな問題が出題されるのか。
結論から申し上げれば、その館によって異なるようです。
私の経験を少し御紹介しましょう。
1.とある県立の美術館1
  一般教養試験(現代文、英語、数学など普通の公務員試験の内容)
2.とある県立の美術館2
  一般教養試験(現代文、英語、数学など普通の公務員試験の内容)
  英語(美術とは全く関係ない内容でした)
  専門試験(私が受けたときは陶芸でした)
3.とある町立の美術館
  論文試験(江戸期の美術について)
基本的に県立クラスでは一般教養試験は必須のようです。
ですから公務員試験の勉強をする必要がありますね。
専門試験は・・・結構基本的な内容だった記憶があります。
私が受けたときは穴埋め問題でした。
日ごろから広く浅く美術の勉強をしていて、採用試験があったら
(要項に募集する分野を記載しているはず。日本近代美術とか)
そこを重点的に勉強する方法が効果的なのかもしれません。

あとは面接がありますが、これは私が説明しなくとも良いでしょう。

私は大学生の時分、試験内容の検討がつかず、対策が立てづらかった
のを覚えています。
学芸員を目指す学生には、多少参考にしていただけたらと思います。
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思い出は美しすぎて

2006-11-06 21:29:13 | Weblog
無事、実家から戻ってきました。
今回の帰省は、大学時代に所属していたサークルのOB会に出席するためでした。

私の所属していたサークルは、労働奉仕のボランティア。
老人ホームなどへ行って、花壇の整備、窓拭き、扇風機の掃除などが
主な活動の内容でした。
今となっては懐かしい思い出です。

そのサークルが今年度で無くなることが決まりました。
理由は人数不足のためです。とても寂しい限りです。
OBのなかには「時代にそぐわなくなったのかもしれない」と
おっしゃっていた方もいらっしゃいました。
後輩によれば、ここ最近はどのサークルにも所属しない学生が
多くなっているとのこと。
私の出身大学は、福祉を専門とするだけに悲しいものがあります。

久し振りにサークル員と顔を合わせ再会を祝う。
しかし、心から素直に喜べない自分がいる。
夜のアーケード街。
ストリートミュージシャンたちが今日も楽器を奏でる。
その音色が、私の記憶を蘇らせる。
さようなら、そしてどうもありがとう。
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展示は誰のために

2006-11-05 11:43:46 | Weblog
 どうも!
 6日にブログの更新を予定していましたが、
 実家のパソコンでも更新ができるようなので、
 書き込んでみました。

 昨日は宮城県美術館と仙台市博物館を見てきました。

 宮城県美術館「パウル・クレー 創造の物語」
 パウル・クレーの作品約100点を一同に集めた展覧会。
 クレーの展覧会として、大変意義のある展覧会なんでしょうが、
 私、正直、疲れました…。
 一点一点観るごとに数学の難問を解いているような感覚で。
 解決のヒントとなる解説文が少ないのも原因だったのかもしれません。
 抽象画の展示の際には、ところどころに中休みとなるような
 絵を挟んだり、解説文を多少つける(それもごく簡潔に)といった
 配慮があるといいのかなと思いました。
 見学者の側として見ると、そんな感想です。

 仙台市博物館「大江戸動物図館」
 江戸時代に描かれた動物の絵を集めた展覧会です。
 動物といっても、犬、ウサギ、虎はもちろん、何と河童や
 人魚も登場します。どの絵もユニークで面白いものばかりでした。
 作家たちのなかには、伊藤若冲、長澤芦雪などのビッグネームも見られます。
 まさか博物館で彼らの絵に出合うとは思いませんでした。
 この展示の目玉は何といっても河童、人魚、竜のミイラでしょう(笑)
 気持ちが悪いものはありますが、学芸員の方の熱心さが伝わってきます。
 全体的に、とても楽しい展示でした!

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子供たちの質問

2006-11-02 21:09:34 | Weblog
 今日は、小学3年生が校外学習のため美術館へ見学に来ました。
 みんな積極的に質問をしてくれて、真剣に絵を見てくれているのだな~と
 嬉しくなった次第です(笑)

 さて、子供たちは時として大変難しい質問をしてきます。
 う~むと思わず唸ってしまった難問を少し紹介しましょう。

 Q1. (絵を指差して)この絵を描いた人の血液型は何ですか?
 Q2.  この部屋にある絵の中で一番重いものはどれですか?
 Q3.  僕は昭和生まれなんですが、どうしたらいいですか?
 Q4.  1880年?に発明されたモノを冷たくするものはな~んだ?
 
 Q1、Q2はまあ答えられました。Q3は、どうしたらいいのかな~。
 それより君は、絶対昭和生まれじゃないよね(笑) Q4はもはや
 美術の質問ではない(笑)。ちなみに答えは冷蔵庫だそうですよ。

 子供は予期しない質問をしてきます。
 まあ上記に挙げたのは極端な質問ですけれど。
 ちなみに消防署は、「消防署が火事になったら、誰が火を消すんですか?」
 と質問を受けたそうです。
 純粋というか、大人では考えもつかない質問ですね。

 <お知らせ>
 お知らせといっても大したことではないですけれど、
 明日の夜、久し振りに帰省します。
 三連休ですので、しばらくブログの更新はお休みです。
 今度は6日にお会いしましょう!
 
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人との友好度

2006-11-01 22:47:00 | Weblog
 昨日に引き続き快晴!
 よし!今週も頑張るぞ!っと気持ちのいい朝を迎えるはずが、
 休み明けで寝起きが悪く、だらだらといつまでも起きられませんでした(笑)
 
 気を取り直して、午前中は来年度企画展の関係で外回り!
 今日伺ったのは工芸家のお宅。
 庭には楓や柏などの木々があり、ときどき柿の実を狙って
 メジロが来たりすることもあるそうです。
 また、夜になればタヌキやキツネも観られるとか。
 私は自然のある場所がとても好きなのです。
 いつかこういう所に住んでみたいなあと勝手に妄想をしていました(笑)

 作家さんからは、展示について貴重なアドバイスを頂きました。
 どの仕事でもそうですが、人と人とのつながりは大事だと感じます。
 私は・・・ちょっと変かもしれませんが、自分の手帳に知り合った人との
 友好度を書いています。たとえば、個展で色々な話が出来たから、
 今日は5%アップとか。人と知り合うことが楽しくなってくるし、
 会話の中から時として大事な情報を得ることもありますからね。
 
 今日はそんな人と人とのつながりの話。
 あ~でも本当、素敵な家だった!
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