学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

辛味大根と読書ブームの終焉

2007-08-16 21:35:41 | Weblog
昨日の願いがやや通じたか、いくらか涼しげな一日でした。今日は取り立てて、特筆すべきことはなく、平穏無事に終わりました。

さて、帰宅してから晩御飯。今夜のメニューは、蕎麦です。しぶいですね(笑)最近、辛味大根をおろして、蕎麦と一緒に食べるようにしています。とてもおいしいですよ。口の中でひりりとして、その程よい辛さが心地よいのです。しばらく蕎麦と辛味大根にはまりそうです。

先週あたりまで異様なほど読書をしていましたが、とうとう読書ブームにも終焉が訪れました。暑すぎて読書に集中できないのもあるのですが、結局のところ、波が過ぎてしまったのですね。そうはいっても全く読まなくなったわけではなく、少しペースが落ちましたが、数冊の本は読み続けています。例の『カラマーゾフの兄弟』、ようやく3巻が終わりましたので、明日最終章4巻を買ってきたいと思います。

それでは少し早いですが、おやすみなさい。

今日も再び選挙事務

2007-08-15 20:52:39 | Weblog
今日は朝から大変暑かったですね。群馬県の館林で気温が40度に達したというから、地球温暖化もはなはだしい。夏は暑いもの、と思っていましたが、もう暑さの限界を超えてきそうです。

さて、今日も再び選挙事務です。投票用紙の枚数を地区ごとに数えていく作業。地道な作業ですが、絶対に間違いをおかせない仕事。選挙の仕事は、ミスなしで完璧に出来て当たり前の世界ですから、非常に神経を使います。

いつもよりも早めに終わったので、美術館へ戻り学芸の仕事にかかろうかと思いましたが、いきなりギアチェンジするのはなかなかどうして難しい。うまく集中して取り組むことが出来ず、消化不良の感で帰宅しました。

明日は通常通り美術館勤務です。外回りではないけれど、少しは涼しくなって欲しい!と願います。

イナゴの佃煮

2007-08-14 20:26:42 | Weblog
突然ですが、イナゴの佃煮を食べたことはありますか?実は、私、結構好きだったりするのです。職場の人に同じ質問をすると、全員が「無理!!」の一言。

私が子供の時分から、実家の食卓にはイナゴの佃煮が並んでいました。幼い頃から見ていたせいか、なんの違和感もありません。山形の祖父母の家へ遊びに行っても、普通に食卓に並んでいましたし、祖母と一緒にイナゴを取りに出かけたこともあります。田んぼからピョンピョンと飛び出してくるのですよね。嫌な人にはすこぶる嫌だと思います。

実家の周りは田んぼ。ですから、秋になればイナゴが沢山出てきたものです。でも最近はめっきり見かけなくなりました。やはり農薬の影響があるのでしょうか。少し寂しい感じ。

なんでこんなにイナゴの話をするのかといいますと、先週実家に帰ってきたときにイナゴの佃煮を買ってきたのです。食べたことがない人のために触感を説明すると、カリカリとした音がして、少し甘みがある?感じです。わかりづらいですね(笑)この佃煮を見て、そんな昔のことを思い出したわけです。写真はあえてのせないでおきますね。

みなさんも、ぜひイナゴの佃煮を召し上がれ!(笑)

選挙事務にたずさわる

2007-08-13 21:00:08 | Weblog
今日はいつもの学芸の仕事ではなく、選挙の手伝い。選挙事務は一体何をやるの?と疑問に思われる方もいらっしゃると思います。私も全て把握しているわけではありませんが、投票用紙や受付簿、開票所事務従事者の名簿作成などの事務的な仕事から、期日前投票の立会いもやりますし、看板の設置といった外回りまで、幅広くこなします。本日、私が担当した業務は主に書類整理や物品調達などの仕事でした。外はもちろん、部屋の中にいても暑くて、廊下で会った同期から「顔が真っ赤」と言われました(笑)しょうがないじゃないですか。ねえ?

明日から、また展示作業。休む暇もなく、一日が過ぎてまいりますね。

今日は疲れました!!

2007-08-12 23:21:42 | Weblog
このまま横になると、10秒持たずにぐっすり眠れそう・・・そのくらい今日は疲れました。朝からせわしなく動き回り、午後はほとんど一日中受付業務をやっていました。(もちろん立って応対です!)世間ではお盆です。おそらく帰省された方々だと思うのですが、お客様がひっきりなしにやってきて、展示を見学されていきます。美術館グッズもものすごい売れよう。追加しても追加してもなくなって、在庫切れになってしまったものも!今日は大変忙しかったのですが、充実した一日でもありました。

明日はお休み・・・と言いたいところですが、選挙事務の関係で出勤です。明日はまた一味違う仕事に取り組んで参ります!

星に願いを!!

2007-08-07 21:07:55 | Weblog
ようやく実家から帰ってまいりました。

今回の帰省は、私事ですが、
山形県に住む祖母が入院したため、お見舞いに行ってきたのです。

祖母は87歳。
畑で草むしりをしている最中に倒れて、そのまま入院しています。
とても元気が良くて、いつも笑顔をだった祖母。
体は麻痺していて、目がかすかに開いているだけ。
でも、祖母の手をにぎって話しかけると、右手をぎゅっと
強く握り返してくれるのです。
きっと何か話がしたいんだよね。
もどかしくてたまらないんだよね。
別人のようになってしまった祖母の姿を見るだけでも
悲しいのに、その気持ちを察するといたたまれなくなってきます。

ちょうど、今は宮城県の七夕祭り。
久しく願いごとはしていなかったけれど、
幾千もの星に、祖母の回復を願います。

昨日の出来事

2007-08-06 06:09:29 | Weblog
おはようございます。

さて、昨日は相変わらず暑い一日。でも炎天下にも関わらず、多くのお客様がいらっしゃいました。主に中学、高校生が多かったような気がします。美術館スタッフの人数が少なかったので、私はほとんど受付に立ちっぱなし。ときどき合間の時間を見つけては、原稿をまとめたり、スキャナでポジを読み取ったりと、大忙しでした。

午後になると、突然天気が崩れだしました。台風のごとく、たたきつけるような大雨と強風。美術館前のマットも風でめくれるし、自動ドアは勝手に開いたり閉じたりするし、おおわらわ。結局、それが閉館まで続き、午後になってから入館者数が少し落ち着いてきました。

そして昨夜、大雨のなか実家へ帰省しました。
そんな昨日の出来事。

これから山形へ行ってまいります。

ロシアに対するイメージの欠乏

2007-08-04 06:02:46 | Weblog
おはようございます。
朝から少し湿った空気が流れています。
今日も暑くなりそう。

さて、読書好きなら今話題?の光文社古典新訳文庫『カラマーゾフの兄弟』を読み進めています。そうとう売り上げているらしく、私も書店3件目にしてようやく購入できました。しかし、3巻まで来てとうとうダウン。大きな活字で組んであるし、読みやすい文章であるはずなのにどうして?

その原因として考えられることは、おそらくロシアに対するイメージの欠乏なのではないかと思います。ロシアといえば、雪が多いし、寒いから、空が暗い=作品全体もどんより暗いイメージ、街並みやそこに住む人々の風俗などもよくわからないなど。間違った知識とわからないことが多すぎて、文章を読んでもイメージが浮かびにくく、組み立てにくいのかもしれません。

そこで、今日は休みなので、少しロシアのことを勉強してみます。歴史、景観、そしてそこで暮らす人々。これらを学ぶといくらか違うのではないかな?そんなことを期待して・・・。

プラトン「ソクラテスの弁明」を読む

2007-08-02 19:39:17 | Weblog
今日はお休み。一日のんびりとしていました。のんびりといっても、ごろごろ寝ていたわけではありません。本を読んだり、掃除をしたり、御飯を作ったり、それなりに動いていました。休みの日にごろごろしていては、もったいないですものね。毎度のことで思うのですが、休みはあっという間。何か計画を練っておかないと、瞬く間に時間は過ぎてゆき、何もせずに終わった・・・なんて日もざらにあります。休みの日もきちんと計画を立てて過ごしていこう!と思いつつある、今日この頃でした。

今日は久し振りに哲学です。プラトンの「ソクラテスの弁明」を読みました。一体、ソクラテスが誰に対して弁明しているのかといいますと、アテナイの裁判官たちに対してです。ソクラテスはアテナイの人々に悪い影響を与えているという理由から裁判所?に引っ張られてきたわけです。そこで自分自身の行動に就いて、裁判官に弁明をするのです。

さて、あなたの知っている哲学者の名前を挙げてください、と言われたら、まず誰の名前を挙げますか?大体の人が、まずソクラテスと答えるのではないでしょうか。それくらい彼の名は知られていると思います。でも、彼が一体どんなことを主張した人ですか?と問われたらどれくらいの人が答えられるでしょうか。

ソクラテスの思想の1つとして「無知の知」が挙げられます。「無知の知」?一体何のことでしょう?「ソクラテスの弁明」に私のアレンジを加えて、ごく簡単に説明させていただきます。私たちは、一般的に死ぬことは恐ろしいことだと思っていますよね。けれど、私たちは実際に死んだことは無いはずです。それなのに、どうして死ぬことが恐ろしいと知っているの?というわけです。本当は知らないことを、知っている振りしているだけでしょ、という話。(簡潔にしすぎてます:笑)

私たち、本当は知らないのに、知っている振りをしていることってありますよね。私が冒頭、哲学者ソクラテスはどんなことを主張した人か知っていますか?と問うたとき、あなたは瞬時に答えられましたか?答えられなかった人がほとんどではないでしょうか。「ソクラテス」の名前を知るのみで、主張を知らないということは、何も知らないことと一緒ではないか、という気がしませんか。(多分、今の私の例は違うような気もするけれど、どうぞ御勘弁を!!)自信は無いですが、そんなことを考えました。

「ソクラテスの弁明」は、哲学入門としては面白いと思います。夏目漱石の「坊っちゃん」みたいなものです(笑)夢中になると、時を忘れて読み続けてしまいます。自分自身が裁判官になり、まるで目の前でソクラテスが弁明しているように錯覚してしまう。これは一押し!!