コンビニでは、夏のうちからおでんが登場するようになった。やはり売れ行きは9月に入ると伸びるそうだ。
おでんのだしは昆布やかつおぶしなどを入れるが、それだけではあっさりし過ぎて物足りないと思うときに何を入れるか。カレーと同じで、そこに家庭や地域の味を作る工夫があるのだろう。
関西出身の友人は、前日から牛すじの下煮を始め、そのスープをおでんのだしに加えると言っていた。関東に来て専門店で「すじ」を注文したら、丸い練り物が出てきたのでびっくりしたとも。関東では魚の軟骨や筋を一緒にすりつぶし、こりこりした食感の練り物を「すじ」というのだ。
関東のおでんはかつおぶしのだしに濃口しょうゆ味が主流といわれるが、わが家では骨付きの鶏肉を入れて煮込み、味付けは薄めにしている。鶏肉を入れないときはチキンスープかコンソメの素をだしに加える。具材に欠かせないのはちくわぶ。関東独特の食材で、小麦粉を水と塩でこねて、外側にギザギザのある、ちくわに似た形状をしている。今からおでんの季節が待ち遠しい。
□南雲つぐみ(医学ライター)「おでんのだし ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2017年9月15日)を引用
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おでんのだしは昆布やかつおぶしなどを入れるが、それだけではあっさりし過ぎて物足りないと思うときに何を入れるか。カレーと同じで、そこに家庭や地域の味を作る工夫があるのだろう。
関西出身の友人は、前日から牛すじの下煮を始め、そのスープをおでんのだしに加えると言っていた。関東に来て専門店で「すじ」を注文したら、丸い練り物が出てきたのでびっくりしたとも。関東では魚の軟骨や筋を一緒にすりつぶし、こりこりした食感の練り物を「すじ」というのだ。
関東のおでんはかつおぶしのだしに濃口しょうゆ味が主流といわれるが、わが家では骨付きの鶏肉を入れて煮込み、味付けは薄めにしている。鶏肉を入れないときはチキンスープかコンソメの素をだしに加える。具材に欠かせないのはちくわぶ。関東独特の食材で、小麦粉を水と塩でこねて、外側にギザギザのある、ちくわに似た形状をしている。今からおでんの季節が待ち遠しい。
□南雲つぐみ(医学ライター)「おでんのだし ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2017年9月15日)を引用
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