第2章 僕らの雑誌の読み方 ~週刊誌、月刊誌からビジネス誌、専門誌まで
「「文藝春秋」は論壇カタログ」から以下、引用。
佐藤 総合月刊誌も情報収集という点ではさほど重要ではありませんが、周辺知識として役立つことはあります。ノンフィクション、小説、エッセイ、座談、人事情報、書評などありとあらゆる情報が1冊の雑誌に盛り込まれる総合雑誌は、ヨーロッパ、アメリカ、ロシアには存在しません。日本人の独特な情報感覚を反映したものとして考察するとそれも面白い。ビジネスパーソンにとって重要な月刊総合誌というと、やはり筆頭は『文藝春秋』でしょう。
池上 『文藝春秋』のような総合雑誌は、たしかに海外では見かけませんね。私は『今月買った本』という連載を交代で4ヵ月に一度受け持っているので、献本してもらって読んでいます。
佐藤 池上さんはテーマによって特集の記事も書いていますね。専門家が集まって議論する「円卓」スタイルは海外の雑誌にもありますが、分野の違う人たちが集まって井戸端会議をやり、それを商品にする「座談」スタイルは、おそらく日本の総合誌だけだと思います。テレビのワイドショーはその「座談」スタイルの視聴覚版なんですね。
池上 なるほど、その説明はわかりやすい。
佐藤 『文藝春秋』に目を通したほうがいい理由は、ありとあらゆるものが入っている「論壇カタログ」だからです。ここで何が論壇におけるイシュー(論点)になるかが決まる。右か左かでいえば極度に右寄りではありますが。
□池上 彰×佐藤優『僕らが毎日やっている最強の読み方―新聞・雑誌・ネット・書籍から「知識と教養」を身につける77の極意』(東洋経済新聞社、2016)
↓クリック、プリーズ。↓
【参考】
「【佐藤優】新聞の読み方 ~最強の読み方(2)~」
「【佐藤優】新聞・雑誌・ネット・書籍から「知識と教養」を身につける77の極意 ~最強の読み方~」
「「文藝春秋」は論壇カタログ」から以下、引用。
佐藤 総合月刊誌も情報収集という点ではさほど重要ではありませんが、周辺知識として役立つことはあります。ノンフィクション、小説、エッセイ、座談、人事情報、書評などありとあらゆる情報が1冊の雑誌に盛り込まれる総合雑誌は、ヨーロッパ、アメリカ、ロシアには存在しません。日本人の独特な情報感覚を反映したものとして考察するとそれも面白い。ビジネスパーソンにとって重要な月刊総合誌というと、やはり筆頭は『文藝春秋』でしょう。
池上 『文藝春秋』のような総合雑誌は、たしかに海外では見かけませんね。私は『今月買った本』という連載を交代で4ヵ月に一度受け持っているので、献本してもらって読んでいます。
佐藤 池上さんはテーマによって特集の記事も書いていますね。専門家が集まって議論する「円卓」スタイルは海外の雑誌にもありますが、分野の違う人たちが集まって井戸端会議をやり、それを商品にする「座談」スタイルは、おそらく日本の総合誌だけだと思います。テレビのワイドショーはその「座談」スタイルの視聴覚版なんですね。
池上 なるほど、その説明はわかりやすい。
佐藤 『文藝春秋』に目を通したほうがいい理由は、ありとあらゆるものが入っている「論壇カタログ」だからです。ここで何が論壇におけるイシュー(論点)になるかが決まる。右か左かでいえば極度に右寄りではありますが。
□池上 彰×佐藤優『僕らが毎日やっている最強の読み方―新聞・雑誌・ネット・書籍から「知識と教養」を身につける77の極意』(東洋経済新聞社、2016)
↓クリック、プリーズ。↓
【参考】
「【佐藤優】新聞の読み方 ~最強の読み方(2)~」
「【佐藤優】新聞・雑誌・ネット・書籍から「知識と教養」を身につける77の極意 ~最強の読み方~」