
名 称:冠稲荷神社(かんむりいなりじんじゃ)
主祭神:稲荷大神(宇迦之御魂大神ほか4柱の総称)など
創 建:天治2年(1125)
創建主:源義国
所在地:群馬県太田市細谷町(旧太田市)
■ 御由緒
古墳時代六世紀より千五百年の間、義経公 冠奉安を始め、数々の歴史を見つめ、祭祀祭礼が行われてきた宮の森。
冠稲荷神社は、平安時代の天治二年(1125)、新田氏の始祖 新田義重公の父、源義国公創建と伝えられ、伏見、豊川、信田、
王子、妻恋、田沼と合わせ、日本七社のひとつといわれてる。
承安四年(1174)源義経公は奥州下向の折、当社が源氏ゆかりの社であることを知り、冠の中に勧請(かんじょう)してきた
京都伏見稲荷大社の御分霊を奉斎。
また、時を経て、新田義貞公は元弘三年(1333)鎌倉幕府討伐の兵を挙げるにあたり、当社神前にて兜の中に神霊の来臨を請
い戦勝を祈願されたと伝えられてる。
この故事にちなみ、いつしか冠稲荷大明神と人々から呼ばれるようになったという。
(リーフレット「日本七社 冠稲荷神社」より)
この冠稲荷神社も、新田義貞など源氏、新田氏の関係する神社だと知り参詣してきました。無論、城館跡ではありませんから
遺構はありませんが、思っていた以上に大きな神社で驚きました。
個々について説明を入れればよいのでしょうが、あまりにも対象が多いために写真も原則1枚づつで名称のみのコメントです。

甲大鳥居(きのえおおとりい)」

冠稲荷神社の祭神・祭日が記された看板

「御由緒」

冠稲荷神社の太田市指定文化財を紹介した説明板

「甲大鳥居」説明板 他にもいろいろな看板・説明板が建てられています

冠稲荷神社境内の様子の案内板

上記案内板から境内図をアップで

「猿田毘古社」

「東鳥居」 ティアラグリーンパレス(結婚式場)に至る鳥居

「辰巳参道」 右側に駐車場があります

「辰巳鳥居」

「辰巳鳥居」に架かる神額

「手水舎」

「月夜見宮(つきよみのみや)」

[縁結びの桜] 縁結びの御神木とされているようです

「戌亥鳥居(いぬいとりい)」

「戌亥参道」 沢山の鳥居や石祠が並んでいます

「庚申塔」 横にに見えるは「神馬塔」で神馬ティアラ 神霊璽標

「南鳥居」と「南参道」 冠稲荷神社社殿に正対しているのはこの鳥居と参道ですので、表参道と言ってもよいでしょう。

タモリさんが「ブラタモリ」の番組の中で塗ったようですね。でも、塗った場所はここではないようです。
神額の裏には、塗装協力者として「森田一義」と入っているそうです。
これに限らず有名な方が訪れたり、関係したものがあると、それが売りのひとつになりますね。タモリさんは同番組で長瀞に
も行っていますが、その時の写真のポスターが長瀞駅前の観光案内所や商店等に貼られていました。

南鳥居の「神額」 タモリさんが塗ったのはどのあたり まさか印を付けておくなんてできませんよね

「南参道」 右側に保育園舎があります

南参道の二の鳥居

「手水舎」 源義経ゆかりのご神水だそうです

「実咲社(みさきしゃ)」

「冠稲荷神社拝殿」と拝殿前にある「ご神水」

「源義経公ゆかりのご神水」説明板

「拝殿」

拝殿の「扁額」

「新田義貞公お手植えの金木犀」
写真とタイトルが違うとお思いでしょう。実は、義貞公が鎌倉幕府討伐の戦勝祈願にこの社を訪れ、吉祥の木とされる金木犀
を手植えしたと伝わるようです。その推定樹齢600年の金木犀の大樹の写真を撮るのを失念してしまいました。どこかに写り
込んだ写真はないかと見たところ、この拝殿を斜めから撮った写真に半分だけ写っていました(売店の後ろ)。まあ、不本意
ではありますが、敢えてこの写真を「新田義貞公お手植えの金木犀」ということに・・・

「本殿」

本殿の東西に「拝観台」が設けられていますので、上から本殿の彫刻を観たり撮影できたりします。
また、透かし塀の3面にはそれぞれの面の彫刻の写真パネルが取り付けてあります。
この写真は、拝観台から撮った西拝観台から撮った本殿右側面の彫刻。

こちらは東拝観台から撮った左側面と背面の彫刻

これも御神木でしょうか?

「社務所」 左の建物は売店

「彦九郎の松」 寛政の三傑の一人高山彦九郎がこよなく愛し、彼の亡き後、生家とともに移植されたとのこと
新田義貞には松に関係した言い伝えが多いことから、この松も新田義貞ゆかりのものかと思ったら違いました

「聖天宮」の鳥居

「聖天宮」

「聖天宮」宮殿内

稲荷神社の神紋「抱き稲紋」の中央に「冠」と入った神紋

「七福神殿」

「諏訪社・神楽殿・八坂社」

「厳島社」

「厳島社」社殿内

「菅原社」

「白狐社」

「琴平社」

県の天然記念物に指定されている樹齢四百年の「冠稲荷のボケ」
桜や、ボケ、ツツジの策春先に訪れればさぞかしきれいな光景を目にすることができるのでしょうが、今回は冠稲荷神社を訪ね
た主旨が違いましたので、機会あればそうした季節に・・・
散策日:平成30年(2018)10月6日(土)