平成30年(2018)2月9日(金)に催行された武蔵の中世文化活用プロジェクト実行委員会(埼玉県立嵐山史跡の博物館・早稲田
大学・埼玉県立熊谷図書館等)主催によるバスツアー武蔵武士の本拠を訪ねる「児玉党諸氏の本拠」に参加させていただきまし
た。
定員40名に対し倍以上の応募があったようですが幸い抽選に当選することができました(文化財巡りには何回か応募しています
が当選と落選の繰り返しです)
冒頭の写真のパンフレットは受付時に頂いたもので、A3判の4つ折りのものの表紙と背表紙です。開くと見学先の写真や情報が
登載されています。
今回の集合場所は東武東上線森林公園駅北口です。
参加者が集まりました。
お名前は分りませんが、歴史講座や講演会でよくお見掛けする方たちが多数おりました。
案内は、浅 野 晴 樹 先生(埼玉県立嵐山史跡の博物館学芸員)
バスに乗車して出発です。
武蔵武士の本拠を訪ねる(見学=観光する)バスツアーだけにバスは「武蔵観光バス」です。偶然か計画的にか?
最初の目的地である大久保山遺跡のある早稲田大学本庄キャンパスに到着です。
早稲田大学本庄キャンパスの見取図 現在地とある本庄セミナーハウス前に到着しました。
ここでも資料を頂き早稲田大学の先生(お名前は失念しました。申し訳ありません)の案内と解説で大久保山遺跡の見学です。
見学と言っても、発掘したところは埋め戻されて、建物が建っていますので場所だけになってしまいますが。
見学出発です。
左手にある山並みが塚本山古墳群
考古資料館に向かいます
考古資料館入口
全員一緒は無理ですので半々ずつ入館
多数の出土品が保管されています。
そんな中から特異なものをいくつか見せていただけました。
文様のはっきり遺っている瓦
個々の写真を撮れればよかったのですが、皆さんも撮っていましたので一人だけじっくりとはいきませんので・・・
次に「宥勝寺」に向かいます。
「宥勝寺」に向かう途中にも遺跡についての説明がありました(遺跡名は失念)
西光山宥勝寺に着きました。
宥勝寺説明板
宥勝寺本堂
荘小太郎頼家の墓説明板
荘小太郎頼家の墓(五輪塔)
宥勝寺で荘小太郎頼家の墓を見学したあとは古墳に・・・
前山一号墳の説明板
前山一号墳の墳頂に上がります。説明板にあるよう高さ7mの前方後円墳です。
墳頂部は広く、ツアー参加者全員が上がれるだけの余裕がありました。
ここでも早稲田大学の先生の説明があったことは言うまでもありません(古墳が専門のようです)
前山一号墳見学の後は昼食のため、セミナーハウス前に駐車のバスに戻り、早稲田大学本庄キャンパス内にある「早稲田リサー
チパーク・コミュニケーションセンター」前までバスで移動。
センター内で昼食・休憩
陽あたりがよいのでしょう。早くも紅梅がほころんでいました。
昼食休憩ののち、再びバスで神川町に向いました。見学予定地である金鑚神社前を素通りして、一旦、藤岡市(旧鬼石町)に入
った後再び神川町に入り「阿久原牧」跡が見える場所を走行(遺構がないことから立ち寄りはなし)し、「神泉道のオアシス」
にバスを駐車。
神泉道のオアシスから徒歩で「有氏神社」まで
有氏神社に到着
「有氏神社の盤台祭り」説明板
児玉党の祖・有道惟行をまつる神社と伝えられているとの記述があります。
有氏神社社殿 人の背丈の2倍程度の小さな社です。
有道氏の祖廟についての説明板
室町時代後期から江戸時代初期の間に建立されたと推定される石塔
最期の目的地「金鑚神社」の社殿前で説明にあたってくれた神川町教育委員会文化財担当の職員の方
「金鑚神社」説明板
金鑚神社多宝塔
「金鑚神社多宝塔」説明板
神川町教育委員会文化財担当の職員の方の多宝塔の説明を聞き入るツアー参加者
この多宝塔見学を最後に集合場所であった森林公園駅北口まで帰り解散となりました。
以上、ツアーの行程の説明のみで、学術・専門的なことは書けませんが、非常に有意義なツアーでした。
大久保山遺跡見学に際し頂いた資料 A3判7枚13ページ うち2枚はカラー4ページ
金鑚神社見学の際に頂いた資料 右のものはA4判2枚4ページで今回のツアー用に作成されたようです。
文化財見学バスツアー参加日:平成30年(2018)2月9日(金)