本庄市児玉町小平にある『東小平中山廃寺 木造塔跡(礎石群』を訪ねてみました。
名 称:東小平中山廃寺 木造塔跡(礎石群)
種 別:塔跡
指 定:-
所在地:埼玉県本庄市児玉町小平(旧・児玉郡児玉町)
廃寺跡は元々は別の場所であり、木造塔跡の礎石群が移築復元されているもので、遺構はありませんし、
遺構のあった場所は現在、総合運動公園となっていますので遺構は埋め戻されています。
東小平中山廃寺 木造塔跡(礎石群)
所在地 児玉町大字東小平字中山
本廃寺は平成15年に行った「児玉町総合運動公園造成工事」に先立つ発掘調査によって発見されました。伽藍は、金
堂(仏堂)を中心に講堂や塔によって構成されていました。
この規則的に並べられた礎石群は、「東小平廃寺」の中で保存状態が良好であった塔跡の礎石を本地点に移築し復元
したものです。
本塔跡は、心礎穴が穿たれた心礎のほか、四天柱礎3個・側柱礎4個が原位置を保っていました。残っていた礎石か
ら塔の復元を試みると初層の規模は3×3m、心礎に穿たれた心礎心の径から推定する塔高がおよそ8m前後の多重塔で
あったことが想定できます。
本塔の創建年代は、周囲から出土した古瓦片が武蔵国分寺創建期にあたる8世紀後半期の所産であると推定できるこ
とから、本塔の創建年代も8世紀後半と考えることができるでしょう。
平成17年3月 児玉町教育委員会
※合併により現在は本庄市ですが説明板の表記のまま転記しました。
説明板の前に移築、復元された木造塔跡の組石群があります
上に見えるのは成身院百体観音堂(さざえ堂)
本庄児玉総合運動公園は写真の右方にあります
移築、復元された木造塔跡の組石群
心礎穴が穿たれた心礎
散策日:令和3年(2021)2月28日(日)