名 称:城戸野廃寺跡(じょうどのはいじあと)
種 別:寺院跡
創 建:奈良時代と推定
指 定:埼玉県指定旧跡(名称:伝緑野寺旧跡 昭和36年〔1961〕9月1日指定)
所在地:埼玉県児玉郡神川町新宿 (旧・児玉郡神川町)
神川町新宿地内の城戸野廃寺跡(伝緑野寺旧跡)を訪ねてみました。
礎石もあったようですが現在は不明とのこと。現状はただの耕地にしか見えませんし、どの程度の範囲で
あったかもわかりませんが、かつてここに寺院があったと言う場所の確認だけが目的でしたので、古墳群
の散策までには至りませんでした。
農業水路の北側道路沿いに石標と説明板が建っていますが、この背後の耕地が城戸野廃寺跡のようです。
『伝緑野寺旧跡と城戸野古墳群』説明板と石標
『伝緑野寺旧跡と城戸野古墳群』説明板
浄土野(じょうどの)・・・城戸野(じょうどの) ですか
用水工事や農地改良で元の形はなくなっているようです
『石標』
異体字で刻まれていますので読み方が間違っている個所もあるかもしれませんが
【縣指定史蹟城戸野寺阯》 裏面には【昭和二十五年・・・】
とあります。
昭和25年(1950)3月20日に【城戸野寺跡】の名称で埼玉県指定史跡になったようです。その後の昭和36
年(1961)9月1日に【伝緑野寺旧跡】の名称で県指定旧跡に指定替になっています。このころ指定文化財
の見直しがされ、史跡に準ずるという形で「旧跡」が設けられ、「範囲が定めにくいものや、歴史的実証
性が確認できないが地域で守り伝えられている等」が、指定史跡から指定旧跡に指定替になったもので、
多くの指定替えのそのうちのひとつのようです。中には指定そのものが解除になったものも複数あるよう
です。
つまり、指定史跡からの格※げ・・・※ 好きな文字をどうぞ(以上は私の勝手な解釈です)
石標は埼玉県指定史跡のころの名残りです。横道に逸れてしまいました・・・
西方から東方に
東方から西方に
北方から南方に
これらの写真以外にも城戸野廃寺跡は広がっているのかもしれませんが取り敢えずこの範囲で・・・
散策日:令和3年(2021)5月9日(日)