四季・めぐりめぐりて

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畠山重忠が勧請したと伝える『坂本八幡大神社』(埼玉県東秩父村)

2020年11月02日 | 神社仏閣


社 号:八幡大神社(はちまんだいじんじゃ)
通 称:坂本八幡大神社
御祭神:・誉田別命(応神天皇)(ほんだわけのみこと(おうじんてんのう))
    ・須佐之男命(すさのおのみこと)
    ・櫛名田比売命(くしいなだひめのみこと) 他10柱
創 建:建久2年(1191年)
社 格:旧村社
例 祭:11月3日 例大祭
指 定:ー
鎮座地:埼玉県秩父郡東秩父村坂本1541

埼玉県唯一の村・東秩父村の坂本地区に、およそ830年前の建久2年(1191)秩父荘司畠山重忠が
鶴岡八幡宮の御分霊をこの地に勧請したのが始まりと伝えられる『八幡大神社』(通称:坂本八
幡大神社)を訪ねてみました。
同社は徳川家からの崇敬も篤く、3代将軍家光は社領5石1斗余を寄進、8代将軍吉宗(享保3年)、
9代将軍家重(延享4年)からも御朱印を賜っています。

八幡神社と言えば大方が「三つ巴紋」を神紋としているようですが、この神社は「笹竜胆紋」を
神紋としているようです。
重忠が御分霊を勧請した鶴岡八幡宮の神紋かなとも思いましたが、鶴岡八幡宮の神紋は「鶴丸紋」
ですから違います。鶴岡八幡宮は源氏の守り神であり、源氏の家紋と言われるのが「笹竜胆紋」で
すからそんな関係からかと勝手に推測してみました(宮司さんにお聞きすればよいのでしょうが)




熊谷小川秩父線(県道11号)沿いにある槻川郵便局の道向かいの槻川に赤い橋が架かっています




この【神橋】を渡った先に『坂本八幡大神社』は鎮座しています  幟立てのある所




坂本八幡大神社入口です
右から 八幡大神社と刻まれた石碑  社号標【村社 八幡大神社】とあり
『一の鳥居』 そして鳥居左側の建物は『神輿蔵』




社号標向かい側にある 【村指定有形文化財 懸仏十一面観音坐像】【村指定民俗文化財 神代
里神楽】とある標柱 もう一面には【村指定天然記念物 タマグス】と書かれています
  



『一の鳥居』




『狛犬』




『坂本農民センター』




『神楽殿』




『二の鳥居』




最初の石段を上ると削平された場所です 山裾を削平して何段かの平場を作ったようです




「八幡大神社御由緒」

八幡大神社 御由緒
                               東秩父村坂本一五四一
◇畠山重忠公が祀った八幡社
 当社は槻川上流の山間部に位置する坂本のほぼ中央委に鎮座する。坂本の地名は、粥仁田峠の
坂の本に集落が有る事に由来する。
『風土記稿』坂本村の項には、当社について、「建久年中(1190~1199)重忠創建のよし云伝
ふ、慶安二(1649)年五石一斗余の御朱印を賜ふ、社地九町四方、村中」の鎮守なり、例祭八
月十五日(後略)」とあり、別当として本山派神力坊真知山の名が記されている。この文中に
ある「重忠」とは、秩父荘司畠山重忠のことで、お手植えと伝える七木の内、玉樟(昭和56年
村指定天然記念物)と銀杏が現存する。
  (中略)
 本殿は宝暦八年(1758)再営、弘化二年(1845)修理と伝えられる一間社流造り様式。
  (後略)




『八幡大神社の指定文化財』説明板




御札、お守り等の授与所でしょうか? 古い社務所でしょうか?




御神木の『タマグス』(村指定天然記念物)
畠山重忠公お手植えの木




『手水石』




二つ目の石段を上って




二対目の『狛犬』





『拝殿』




『拝殿内』
戸の隙間から撮ったものの真っ黒な写真 画像処理して何とか見えるように




拝殿横から  背後の石垣の上にあるのが『本殿』




『本殿』 
本殿の正面に石段があり上がってみましたが、急な上に苔むしていて慎重に上り下り




拝殿の左横に棟の一部が見えるのが本殿




拝殿の左側には境内社 『天満天神社』




天満天神社の左側には『五社稲荷神社』(熊野社・愛宕社・稲荷社・金山社・浅間社の五社)

参詣・散策日:令和2年(2020)9月23日(水)

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