四季・めぐりめぐりて

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万葉歌碑「入間道の 大家が原の・・・」(埼玉県越生町)

2019年07月31日 | 歌碑・句碑


万 葉 歌 :萬葉集 巻十四東歌三三七八 「入間道の 大家が原の ・・・」
揮   毫 :上林猷夫(元日本現代詩人會會長)
建 立 日 :平成8年5月吉日
建 立 者 :越生町教育委員会
所 在 地 :埼玉県入間郡越生町越生 越生町立図書館前

萬葉集 巻十四東歌三三七八に歌われている「大家が原」がどこか不確かですが、入間郡内で「大家」「大谷」
「大谷沢」などの地名がのこる場所を推定地・比定地としているようです。
越生町にあっても、「大谷」という地名があることから、同地を比定地として(ここだと言わんばかりかも)い
るようです。
そんなことから、越生町立図書館前に「入間道の 大家が原の ・・・」の万葉歌碑が建立されていますので訪
ねてみました。




越生町立図書館




越生町立図書館前に建立されている万葉歌碑




【碑文(歌)】

  入間道の 大家が原の いはゐつら 
     引かばぬるぬる 吾にな絶えそね     




碑陰




【碑陰碑文】

  日本最古の歌集である萬葉集 巻十四東歌三三七八
  相聞の部 武蔵国の歌。讀人不詳。
  「伊利麻治能 於保屋我波良能 伊波為都良 
   比可婆奴流ゝゝ 和尓奈多要曾祢」

  「現在の埼玉縣入間郡越生町の大谷ヶ原(大家ヶ原)に
  大龜沼があって、そこに生い茂っている水草の蔓を引け
  ば、ずるずると抜けるように、いつまでも私との仲が切
  れないでいて下さい」、という意。
  梅の名所である越生の里に、人を慕う万葉人のやさしい
  心が今も匂っている。

       平成八年五月吉日  上林猷夫書
             (元日本現代詩人會會長)

                越生町教育委員会建立




越生町大谷地内にある「大谷ヶ原萬葉公園」




「大谷ヶ原萬葉公園」案内板
ここの大亀沼が、萬葉集 巻十四東歌三三七八「入間道の 大家が原の ・・・」に歌われている場所の比定地
として公園化したようです。
図書館前の歌碑の碑陰の碑文を読むと、推定地というよりも、ここ大亀沼が歌に詠まれた場所と半ば断定してい
るような内容ですが・・・




大亀沼




大亀沼  鯉(恋)と一緒に亀が泳いでいました

散策日:令和元年(2019)6月20日(木) ・・ 万葉歌碑
            6月21日(金) ・・ 大谷ヶ原萬葉公園

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