カルテ番号 み・5(9)
「こんにちは」
二人は同時に言葉を発した。
その女性はバッグから水筒を取り出し、水筒に付いているコップに注いだ。
「玄米茶ですが、どうですか?」
「ありがとうございます。いただきます」
裕子は素直に受け取り、女性もコップに注ぐのを待ってから、いただいた。
「美味しい」
裕子は社交辞令ではなく、本気でそう言った。
「これ、私が炒って作ったものなのですよ」
女性は静かに言って微笑んだ。
とても笑顔が綺麗な人だった。
「さきほどの動きは、太極拳ですか?」
「ええ。自己流が混じっているけど、やっと10年目」
女性はお茶を飲みながら、ゆっくりと話し出した。
「こういう外でするようになったのは、今年からなのよ。
それまでは、ずっと部屋でしていたわ」
裕子は遠慮がちに訊ねた。
「ぶしつけでごめんなさい。
太極拳をするキッカケって何からでしたか?」
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
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