カルテ番号 み・5(29)
裕子は、理屈的にはわかる、と思った。
だが実際問題として、身体が不調になるなら困る。
院長はそんな疑問を読んだかのように話を続けた。
「良い悪いという判断はともかく、身体には調和作用があります。
命を守る為の作用です。
頭で判断する事ではなく、身体に備わっている作用です」
「自然治癒力ですか?」
「まぁ、その一種ともいえますが・・・
むしろ反射作用に近いでしょうね。
虫に刺されると、反射的に手が出てしまうようなものです。
その虫が悪かどうかということではなく、身体は嫌だから叩くのです。
その仕組みは生命を守る一種ではあるでしょうが、治癒力とは異なりますね」
やっと院長のいう意味が理解できてきた。
身体の中に溜まってしまったモノ。
あるいは生み出してしまったモノ。
良い、悪いではなく、生命には困るから身体から出す。
院長は言葉を続けた。
「皆さん、日常で様々な不要物を出しているのです。
ただ、中には出難いモノもあります。
先ほどのモノも、そういったモノで、特に悪いわけではないと思います」
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
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