カルテ番号 み・5(26)
5分ほど泣いていたが、急速に収まった。
まるで嘘のように、平常になったのだ。
この戻り方も普通ではない。
泣いたりすれば、何かしらの跡を引くものだ。
それが無い。
何事も無かったかのように、平常なのだ。
胸の騒ぎも消えていた。
院長の指は頭から離れていた。
そして首の後ろ側に手がもぐりこんでいた。
なんて気持ちいいのだろう。
温かいというか、少し熱いくらいの掌だった。
「もう、収まりましたね」
「はい、大丈夫です」
裕子はいろいろ訊きたかったが、何から訊けばいいのだろう。
「おどろきました・・・
こんなことって・・・あるのですね」
院長はゆっくりとした口調で答えた。
「ここでは、それほど驚くほどではないのですよ。
まぁ、皆さん、いろいろ抱えていますからねぇ」
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
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