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“井戸を掘ってあげること”と、“井戸の掘り方を教えること”

2012年07月23日 23時51分28秒 | 極和ファシリテーター

水道もない発達途上の国に支援に行ったとして、

あなたはどちらの支援の仕方をしますか?

①井戸を掘ってあげる!

②井戸の掘り方を教えてあげる!


井戸を掘ってあげたら、きっと凄く喜んでくれますよね♪

日本には、井戸を掘る技術も必要な道具やその他も準備できます。

彼らが井戸を掘る何倍もの速さ、正確さで井戸を掘ることができると思います。

ですが、日本の支援の期間、予算がなくなったら、

掘った井戸の周辺の人にとってはありがたいけれど、

それ以上の成果には結びつきません。


一方、井戸の掘り方を教えるには、

言葉のハードル、機械の使い方の指導、

いろいろなことを教えなければできないので、

相当に時間がかかります。

じれったくて、途中で投げ出したくなるかも知れません。

ですが、井戸の掘り方をマスターしたら、

その国の人は日本の支援がなくなっても、

自ら井戸を掘ることができるようになります。

そうすれば、必要なだけ掘ることができますね。


これは目先を見ているのか、未来を見ているのか?

ヘルプをするのか、アシストをするのか?

ということの違いです。


もしあなたに子どもや部下が居たら、

どのように育てますか?


その人ができるようになるまで指導するのは

時間も労力もかかって実は大変です。

ですが、一旦できるようになればその後は

お手伝いしてもらわなくても自分でできるようになります。


あなたがやってあげ続けたら、

その人はそのときは有り難いと思うかもしれないけど、

長い将来を考えたら

やり方を教わった方が良いですよね。


その人が一生覚える必要のないことであれば、

やってあげて、早く済ませるのも良いと思いますが、

将来できるようになった方が良いことは、

時間や労力をかけてでも教えてあげる方が

その人のためではないでしょうか?


あなたはその人のために

どちらの方法を取りますか?