水道もない発達途上の国に支援に行ったとして、
あなたはどちらの支援の仕方をしますか?
①井戸を掘ってあげる!
②井戸の掘り方を教えてあげる!
井戸を掘ってあげたら、きっと凄く喜んでくれますよね♪
日本には、井戸を掘る技術も必要な道具やその他も準備できます。
彼らが井戸を掘る何倍もの速さ、正確さで井戸を掘ることができると思います。
ですが、日本の支援の期間、予算がなくなったら、
掘った井戸の周辺の人にとってはありがたいけれど、
それ以上の成果には結びつきません。
一方、井戸の掘り方を教えるには、
言葉のハードル、機械の使い方の指導、
いろいろなことを教えなければできないので、
相当に時間がかかります。
じれったくて、途中で投げ出したくなるかも知れません。
ですが、井戸の掘り方をマスターしたら、
その国の人は日本の支援がなくなっても、
自ら井戸を掘ることができるようになります。
そうすれば、必要なだけ掘ることができますね。
これは目先を見ているのか、未来を見ているのか?
ヘルプをするのか、アシストをするのか?
ということの違いです。
もしあなたに子どもや部下が居たら、
どのように育てますか?
その人ができるようになるまで指導するのは
時間も労力もかかって実は大変です。
ですが、一旦できるようになればその後は
お手伝いしてもらわなくても自分でできるようになります。
あなたがやってあげ続けたら、
その人はそのときは有り難いと思うかもしれないけど、
長い将来を考えたら
やり方を教わった方が良いですよね。
その人が一生覚える必要のないことであれば、
やってあげて、早く済ませるのも良いと思いますが、
将来できるようになった方が良いことは、
時間や労力をかけてでも教えてあげる方が
その人のためではないでしょうか?
あなたはその人のために
どちらの方法を取りますか?