あなたは10年前、どんな生活をしていたか覚えていますか?
私は10年前のことをほんの数年前のことのように覚えています。
あなたも10年前に想いを馳せれば、
あぁ・・・そう言えばあの頃はこんなことをしてたかもなぁ~と
思い出すかも知れません。
10年前と今の差は、さほどたいした差ではないと思います。
もちろん、結婚や離婚や転職をされている方にとっては
たいした差とは言い難いかも知れません。
ですが、10年前は戦時中だった・・・としたらどうでしょう?
これはもう凄い差ではないでしょうか?
生まれた頃の記憶はもちろんありませんが、
私が生まれる10数年前は日本は戦時中だったのです。
今から10年前が戦時中だとしたら到底想像がつきませんが、
それだけ戦争は昔のことではなかったのだ・・・と知って
愕然としたのです。
戦争を知らない世代と言われ育ち、
それが当たり前だと思って生きてきました。
戦争は自分には関係ない・・・と思って暮らしてきました。
ですが、今ある程度の年代になり、社会のことを考えると
戦争のことを知らなくては済まされないと思うようになりました。
また、日本という国の成り立ちや、
日本国憲法のこと、天皇制のこと、皇室のこと、
日本人として当たり前に知っておかなければならないことの
無知さに驚愕しました。
戦後68年ということは、
戦後生まれの方がまだ平均寿命にも達していないということです。
終戦当時成人されていた方が今88歳だとしたら、
その年代の方々にもっともっと戦時中のお話を
お伺いしたいと思います。
先日終戦記念日の新聞にそういった方々の
ご苦労をされたお話が掲載されていました。
シベリアでの抑留生活で食べ物も着るものも満足でなく
亡くなる方も大勢いらしたこと・・・
敵につかまる前にと身内でお互いに殺し合ったこと・・・
あまりにも今の時代とはかけ離れていて
まるで映画やドラマでしか知らない世界なのですが、
それは決して遠い世界のことではなく、
ほんの数年前と思えるぐらいの過去のことだったのです。
残されている時間はそう多くはありませんが、
今からでももっとこの国のことを学んでいきたいと思います。