待ちに待った、桜花見に行って来ました。
ここ真言宗・金胎寺千手院は、松江の桜の名所筆頭格の場所
、松江城や城下を一番美しく眺められる高台にあり、まだ七分
咲きのソメイヨシノの花影を潜って、石段を上り詰め空を仰ぐと
樹齢200余年の枝垂桜(エドヒガンザクラ)の古木が、今なお満
開の桜すだれで、出迎えてくれます。
ただただ、見事な桜の花、春そのものです。
桜の花は、「ワァ~きれい。 散り際が潔い。」などと強調されて
来た感がありますが、古来より、桜にまつわる話には意外や「霊
魂・死生・情念幽玄・狂気・妖艶・怨念」と言ったイマジネーション
を掻きたてる話が多いのも事実です。
いずれにしても、日本人が一番好きな?「桜の花」は、単に見た
目の美しさだけではなく、情感を花に映して見るからこそ 、至上
の美しさを感じるのではないでしょうか。
この寺院は、松江藩主堀尾吉晴が松江に城を移した折に建立
させ、僧、長海律師に命じて、地鎮祭を行わせた寺だそうです。
松江に住んで30余年、ほぼ毎年この桜を見て春の訪れを実感
してきた私にとって、心休まる空間の一つです。
これで、今年も「春」が巡って来ました。
~今日も良い一日を~