タカちゃんの絵日記

何気ない日々の感動を、スケッチと好きな音楽と、そして野鳥写真を。。。

ほろほろと、山吹散るか、滝の音。(松尾芭蕉)

2012-04-14 | 植物

山の斜面に「山吹」の黄色い花が咲いています。

知る限りにおいては、山野草で黄色い花は非常に少なく「あ~

今年も山吹が咲いた。」と春を確認します。

何時何処で、この知恵を得たのか定かでありませんが、 山吹

咲く時季に決まって、太田道灌(どうかん)の名と共に、

~七重八重 花は咲けども 山吹の 

 み(実)のひとつだに なきぞかなしき~

と詠まれた和歌を思い出します。

ある日、鷹狩りに出掛けた道灌が、途中雨に降られて農家に

立ち寄り、「蓑(みの・雨合羽)を貸してもらえないか」と所望すると、

てきた少女は、山吹一輪を黙って差し出したというのです。

これには、「七重八重花は咲けども、、みのひとつ、、」に掛

けて、「私の家は貧しくて、お貸しできる蓑ひとつ有りません」

と応えたと云うことです

道灌は、後にその意を知り、己の無知を恥じて、その後和歌

の道に精進したと伝えられています。

この「山吹伝説」の伝えられる山吹の里は、東京や横浜など

各地にあって、山吹一輪を差し出した娘「紅皿」の碑も実在す

る様です。

里山に咲く山吹の花に、道灌と娘のやりとりが目に浮かぶ様

ですネ。

       ~今日も良い一日を~