夕暮れ時、宍道湖の北岸道路を走っていると、対岸に
ポツリポツリと灯がつき始め、渡り鳥も砂場に上がっ
て眠りに就きます。
やがて、すっかり陽が沈み漆黒の湖面と山を背に、対
岸の集落毎の灯が湖面を照らし、あたかもイカ釣船団
が漁火を焚いている様な、妙な錯覚に陥ります。
宍道湖は嫁が島を背景とした夕日が有名ですが、一年
を通して見る湖は、稀に出会う蜃気楼(浮島現象)やオ
ロチが荒れ狂うように波立つ水面(浅い水深)、朝靄に
霞む湖面を滑るシジミ舟等、様々な姿を見せてくれく
れます。
そして、見る者の心のあり様によっても、様々に姿を
変えます。
~今日も良い一日を~