とだ*やすこの「いまここ@島本」

暮らしの豊かさ最優先!
ひとが主役のまちづくり!

大阪府島本町議会議員
とだ*やすこの活動報告

北陸中日新聞、島本町議会を紹介

2014年07月05日 | とだ*やすこの議会報告
6月29日付、北陸中日新聞に島本町議会が紹介されました。ブログ「いまここ@島本」を観ました、と6月初旬、女性記者さんから戸田のもとに取材依頼がありました。石川県は県議会1人、市議16人、町議7人で都道府県中、ワースト4という現実があり、よい刺激になると思う、というお話でした。

お役に立てるならば、と平野議員とともに会派でお受けすることにしました。翌々日の6月5日、この日は、議員全員協議会(し尿中間処理場の最終候補地について)。全員協議会が傍聴可能ということに驚かれたようで、さっそく傍聴に来られました。

女性記者Kさんの瞬発力、行動力、取材の丁寧さ、掲載後の心配りは素晴らしいと思いました。6月29日付の掲載紙が昨日届きました。

第一面、「黙らない」「議会に女性を」として、東京都議会の女性議員への不規則発言(いわゆる野次)に端を発した問題提起が「上」、女性議員が多い町として島本町議会と神奈川県大磯町の事例が「中」。「下」で、女性議員割合世界一のルアンダの復興について書かれています。

『1/2は女性「普通」』「しがらみなく議論白熱」の島本町議会。全国有数の高比率である理由として、ベットタウンとして常に人口の流入があること、公明・共産が継続して女性候補を擁立してきたことなどをあげ、さらに主婦たちが守り、増やしてきた議席について紹介されました。

平野さんもわたしも、立候補する際には専業主婦でした。ただ、常に社会に対する問題意識をもっていた、と思います。そして、常に自ら行動していました。

平野かおる議員については「2001年、支援してきた女性議員が町長選に出たのを受けて、市民派の議席を守るための立候補」「事務所内に託児所を開き、子育て中の母親たちも支持集めに走り回った」と紹介されています。

戸田については「この時支援者の一人だった」として「2009年の町議選で後に続き、『暮らしをよくするために、先輩女性議員たちがいばらの道を切り開いてきた。獲得してきた権利を活かしたい」。議席の重さをかみしめる。』という文面です。

女性議員というと特別な存在に思われがちですが、「人口の半分は女性だから、普通のことでは」と議会総務課の課長がコメントしたように、わたしも島本議会の姿はごく自然なことと受け止めています。

ですが、都議会で女性議員に放たれた野次は日本社会のあり方そのもの。島本町議会でも「男にしゃべらせぃ!」と避けんだ男性議員がいたり、常に女性だけに野次が飛んだり、他にも驚きのセクハラ発言が多々あります。

この現実を前により多くの女性が政治に向き合うことを期待しています。

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6月29日北陸中日新聞の記事
6月5日の議員全員協議会
写真手前から戸田、平野、河野、佐藤議員



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町立プール廃止の方針について、思う

2014年06月22日 | とだ*やすこの議会報告
老朽化著しい町立プールの廃止を決定する議案が6月の議会に出されました。1956年(昭和31年)開設以来、地域の子どもたちの成長を見守ってきた青空プールですが、戸田は平成23年度に行われた現況調査結果を目にして以来、これ以上の存続は厳しいと判断してきました。

今年プール開きをしても、来年は厳しい。そういう状況がもう数年続けられてきました。廃止やむなしとの判断に疑義はありません。ただ、利用者や住民に説明することなくプールの季節の直前に一方的に決めてしまう町・教育委員会の姿勢はあまりにも残念で、実はおおいに問題です

平成23年度の現況調査の結果を情報公開して、深刻な老朽化を知って以来、安全面でも財政面でも、これ以上の存続は無理ではないか、正確な情報を的確に伝えれば、町立プールの課題について、住民は理解できると主張してきました。

説明責任を果たせば、町と職員に対する感謝と信頼にもつながるはずです。また、生涯学習施設(プール・体育館・キャンプ場など)については、建設年や維持補修管理に係る費用、利用状況などの情報をまず整理し、住民と共有したうえで、グランドデザインを描く必要があるというのがわたしの考えです。

今回、住民説明会の開催を求める有志(28名)から、町長、教育長、議長宛に要望書が出されています。心に沁みる文面です。まちづくり基本条例に基づいて、対面・対話式の住民説明会が、当然、開かれるべきです。広く住民に説明責任を果たすことの意味を審議で訴えたいと思います。

また、要望書には「今回の件は、夏の、ひいては(ママ)年間を通した島本の子どもたちの健やかな育成のための遊び場を確保するという大きな視点からの話し合いが行われるべきよい機会であるとわたくしたちは捉えております。」とあり、まさにその通りだと思います。

議会は多数決で議決されます。これさえ数で通ればよいという執行部の姿勢は、権力と権利を間違って理解してしまう議員を育て続けることになります。職員も議員も、成熟した市民の姿がみえないままです。

傍聴資料のもちかえりを認めない姿勢も根っこは同じです。住民とともにある施策を実現しない限り、基礎自治体に明るい未来は期待できません。住民参画、住民自治に向けて多くの自治体がさまざまな工夫をされているなか、島本町と島本町議会の現状はまるで時代劇のように、わたしには思えます。


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昨日19日朝、町立プールの現状を視察しました
「人びとの新しい歩み」は毎年のように視察しています

今回は廃止の提案に対する審議の事前調査
戸田・平野他、共産党、会派に所属しない議員
数名が担当課の説明を受けました

各プールへの量水器の設置、取水口の吸込み防止対策
大プールの漏水、コンクリートのひび割れ・陥没改善
数年来、茨木保健所からの指摘を受けています
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「議会改革」を知り、考える市民

2013年08月07日 | とだ*やすこの議会報告
現状は、町長追認+要望&利益誘導が政治力、まとまりのある議会と思われていないか・・・
移動中の公共交通では「『質問力』からはじめる自治体議会改革」(土山希美枝編著)を読んでいます。

今、地方議会の役割がなぜ、どのように高まっているのか。議員に求められている力、能力はどのようなものか。そもそも議会とはなにをするところで、今、全国的に行われている議会改革とはなんなのか。さらに落とし込んでおきたい。そのうえで、みなさんにわかりやすく発信していきたい。

と思いつつ、今年は、積年のテーマ、宿願の「大山崎町との連携」「子ども、子育ての視点からのまちづくり」に注力しなければなりません。明日は、近畿市民派議員学習・交流会で明石市に行ってきます。

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会派制について思う

2012年04月20日 | とだ*やすこの議会報告
午前、議会だより編集員会。先の編集委員会で、国旗・日の丸掲揚の反対、賛成討論の掲載内容について、反対討論をした6人の多様な主張が反映されていないと感じ、会派にもちかえっての見直しを申し出ていました。基本的な事務局事務作業を事務局に頼っていますが、それを変更したからといって、事務局の労苦を尊重しないわけではありません。

賛成討論をしたのは民主党の平井議員ひとり(会派で代表したと思われる)、反対討論をしたのは戸田、平野、外村、河野、富永、高山の6名(思想信条にかかわる案件なのでそれぞれが発言)。公明党と自民党はこの議案の提案議員で討論をする立場にはありません。1名:6名、これを同量のスペースで掲載するのが議会編集委員会における「公平」。6人全員の発言を掲載するのも不公平とみなされます(そんなんズルい、という発言あり)。事務局職員の苦労のほどがわかります(若い職員が編集事務を担当。信頼性の高いサポートをしてくれています)。

「事務局の公平性と作業の重さを尊重すべき」などを理由に、国旗掲揚に賛成した側の編集委員が変更に難色を示す中(あれこれとあらゆる理由で!)、会派にもちかえっての検討(編集委員は会派から一人、会派に所属しない議員は発言の権利がない)を粘り強く交渉し、翌日、平野、外村議員にそれぞれ事情と戸田の主張を説明し、一任してもらいました。

戸田の発言部分を一部削除し、その内容にもっとも近いと思われる外村議員の発言を未校正会議録から抜粋。3行に収めました。これで最低限の公平性が保たれると考えたからです。しかし、共産党の変更については、さまざまな意見が交差。会議録に載らない言葉を用いて要約することを認めないという強い主張により(主旨が同じならば問題ないと思うが断固としてこれを譲らない委員が存在する)、「要約」のあり方でいつものように混乱しました。12時いっぱいまで費やしました。

午後からの議会改革特別委員会の第一部会。会派制と議会運営について意見交換しました。前回の意見交換を通して、会派の存在そのものは否定しないという前提が定まっていたので、今日のテーマは「一人会派を認めるかどうか」でした。部会は「調査研究」のために自由な議論を交わすという位置づけです。わたしは「政策集団である『会派』が『議会運営のベース』となるべきかどうか」を頭において、これまでの経験と学習から意見を述べました。おおむね次のような内容です。

政治理念や政策を共有しているという「名目」が、議案の賛否は「できるだけ会派でまとめる(=拘束となりえる)」ということになり、その結果、住民から、賛否に至る議論の経過がみえにくくなってしまっている。会派内での議論、調整がいわゆる「水面下」で行われているからである。この「わかりにくさ」が議会のダイナミズムを削ぎ、住民に「議会や議員は何をしているのか見えない」と指摘される一因になっていると感じている。

また、政党を基盤としていない会派(=島本町では、戸田の所属する「人びとの新しい歩み」のみ)は、会派を構成する議員と政治理念や政策をすべて共有できるかというと、必ずしもそうではない。議員が独立した存在である限り、本来それは当然のことであるが、このことは住民から理解されにくいことが多い。これを正していくのが議会改革の役目のひとつと考えている。一人会派は、当然認められるべきと考える。

また、住民に最も身近な地方議会である市町村議会は、地域全てが一つの選挙区であり、候補者個人が選ばれているという側面が極めて強い。一人ひとりの議員が自らの信念、当選した背景、選挙で掲げた政策によって発言し、態度を示していくことこそが重要。このことなくして、住民の信頼は得られない。議員個人を拘束する会派が、それを妨げてしまっている面が少なからずある。

政策決定に至る過程の議論、賛否それぞれの主張(ここにその政策のメリット、デメリットが述べられていることを軽視してはいけない)の透明化。これが議会改革の本丸であるといえる。運営上、会派の存在は否定しないが、一人会派は認めるべきと考える。以上。


議員が自らの思いに従って発言し態度を示せる環境をつくることは、住民主体の政治をめざすうえで極めて重要です。現在、議員定数は16人、会派を介さないでも運営は可能と考えますが、今の島本町でこれを実現するのは現実的には無理でしょう(寄らば大樹、自分で考えるより同調、寄らしむべき知らしめるべからず、そういう傾向が非常に強い)。「一人会派」とは実に妙な言葉(国語的には×)ですが、つまりは、ひとりひとりの議員が独立して活動しているということで、本来これが当たり前なのです。

「会派」という限り「一人」はおかしい、申し送りで二人以上と定められいる以上特例扱いすると明記すべきなどの意見がありましたが、現状を打破することこそが改革ではないのか!という会派に属さない外村議員の言葉が本質をついています。今回、部会長と事務局の努力により、事前に北摂自治体の現況調査資料が提出されましたが(藤原部会長ならでは)、府内の他の町では既に多くが会派の定義を「一人以上」としています。つまり島本町は遅れているということです。


画像は、山の瀬橋周辺の桜(13日撮影)
今年こそと思っていた花見
今年もやっぱり実現しませんでした
来年の今頃は選挙です
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町は人、役場も議会も

2012年03月20日 | とだ*やすこの議会報告
春分の日の今日、午前10時「町政についての住民アンケート実行委員会」呼びかけ人の一人として、水無瀬駅でマイクを握りました。戸田、平野、外村、河野、高山、富永議員が揃ってアンケートへの協力を求め、実行委員のメンバーもマイクを握りました。その後、街宣車で町をまわり「あなたの声で島本をよい町に」と、アンケートへの協力をお願いしました。

回答期限は3月31日です。まだ、お手元にあるという方、是非ともご協力をお願いします。実行委員(41名)、賛同してくださった住民のみなさんが協力して(有志)で全戸配布したものです。お手元にまだ残っていましたら、ぜひともご協力をお願いします。捨ててしまった、見当たらないという方、予備がありますので、呼びかけ人の議員までお声をかけてくださればお届けします。

夜は、ふれあいセンターで行われた「辻元清美と語ろう会」に参加しました。「永田町航海記」とは別に、座談会式で語り合う会を続けておられます。民主党入党後はじめての「語ろう会」、民主党の議員も参加しました。様々な意見や質問があり、まさに「語ろう会」でしたが、「絆はどこに?」との発言を機に、参加されたほとんどの方が被災地の災害廃棄物(がれき)を「受入れるべきである」と思われていることがわかりました。

自治体が個々に決めること、自治体の問題というならば、住民が充分な判断材料、情報や知識を共有してからでなければなりません。住民にもっとも近い島本町も議会に説明責任がある。議員として受入れるか、受け入れないかを判断するのは、その過程を経た「民意」をくみあげてからです。大阪府では最終処分場が決定していないこと、被災地に積み上げられた「がれき」の大半が「不燃物」であること、島本町の焼却場が老朽化していることなどが伝えられていないと反省しました。

話は少し変わりますが、2月に自主参加した「議員の質問力」のセミナーで、ある基礎自治体の総合政策部部長(別途、シンクタンクに所属して議会改革に取り組んであられる)がおっしゃいました。執行部側からは議員の様子や傍聴席の雰囲気がみわたせるので、他の議員が聴いている質問とそうでない質問、あるいは傍聴者の集中度がはっきりとわかる、と。「みんなが耳を傾ける」、すなわち、論点を『共有』できる議論かどうかが重要であると教わりました。

議会が論点を共有し、執行部に向かってそれぞれの立場から意見を述べ、ときには援護の野次を飛ばす・・・「野次には議場を『目覚めさせる』力があり、上手い野次は議場を引きしめる」とも教わりました。今の島本町議会はダメです。多くの傍聴者が「品格がなさすぎる」と呆れておられます。野次というより恫喝といえるものもあります。

怒鳴ることで恐怖を与えて、自らの主張や要望を通していくというスタイルです。ひと昔前の政治家ならそれも実力のうちなのかもしれませんが、今なお、そのような議員が力があるようにみえる議会は恥ずかしいと思っておいいた方がよいでしょう。議員が議員に対して、品格なき野次を飛ばしているのですから、対岸で傍観している行政側は実に「楽なもん」です。

議員の質問にも上手下手があるように、当然、職員の答弁にも上手下手がありますが、わたしはあまり上手下手は重視しません。日常業務を積極的に、精力的に、丁寧に行っている職員は、下手でも上手でも、整理された説明が返ってきます。そして誠実です。的を得ない稚拙な質問に対しても、その意図をくみ端的に答えます。課題解決に向けて必要なことがみえているからだと思います。

信じてもらえないかもしれませんが、島本町の希望は「行政職員」とわたしは思っています。思うようにしていると言った方がよいのかもしれません。どんな組織にもさまざまな人がいて、さまざまに成り立ったり成り立たなかったりしています。町は人なり。人が町をつくっています。

住民こそがまちづくりの主役であるなら、実は、もっとも変わらなければならないのは、住民を代表する議員です。わたしはそう思っています。ひるがえせば、住民自身の意識改革が必要ということです。地方分権を進めようとする時代、住民自治の力が基礎自治体の明日を左右します。その第一歩が情報の共有、すなわち執行部と議会、双方による情報開示や説明責任です。


画像は、阪急水無瀬駅前商店街、島本センターでみつけた素敵なポスター
商店街の空き店舗を利用した催しの案内!!
店舗のなかから、島本在住の若者を軸に生まれてきた動き!です


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町を褒めていただく

2012年03月14日 | とだ*やすこの議会報告
民生消防委員会が終わりました。会派「人びとの新しい歩み」の平野かおる議員は、平成24年度一般会計当初予算に反対しました。主な理由は、保育所の待機児童、施設の老朽化などの問題が、現在示されている「就学前の子どもの教育と保育環境の整備について」の基本計画では、解決できないというものです。また、保育所の給食食材の産地公表をしない、放射性物質の測定をしない町の姿勢に子どもたちの生命と健康を預かる者として疑義があると、平野議員は反対の討論で述べました。共産党の委員と平野議員が反対、賛成多数で予算は承認されました。

さて、大量の書類を抱えて山崎駅に向かっていたある日のこと。街角で大山崎町在住、島本町に事業所を持っておられると思われる方からお声をかけていただきました。「さまざまな自治体に書類を出すことがあるが、島本町の対応がもっとも迅速。民間出身の町長のもと島本町はよく頑張っておられると他市でも評判がよいですよ」・・・にわかには信じがたく「ホンマですか」と何度も聞き返し、念を押し、お礼を言うまでに時間がかかってしまいました。

いつも「町はなっとらん!」と指摘を受けることばかりなので、とても嬉しい。実をいうと、わたしも若手職員、若手管理職にはおおむねよい印象をもっています。業務処理能力、課題解決意識は、当然ながら議員の比ではありません。縦横斜めの視点に欠けると感じることは多々あるけれど、それを補うのが市民の目線や議員の役割だと考えています。特に議員は入手できる情報量が多く、時間を割いて取り組むことができるだけの報酬をいただいているのですから、ボヤボヤとはしていられません。

職員の態度や姿勢を批判し、いっそ合併した方がまし!との苦情をうけることが多々あります(ときどきわたしもそう思うことがある)。しかし、そんなとき、わたしはこう答えるようにしています。「10年待ってください。それから判断しても遅くはない。直接、みなさんにはわかりづらいかもしれませんが、素晴らしい職員が育っています。若手管理職が頑張っています」「みなさんで育ててください」「お気づきの点があれば教えてください」と。公務員バッシングで解決することはなにもありません。まずは、議会が住民から関心を寄せてもらえるよう、変わらなければならない。

理事者、執行部(町)の議案を否決したり修正したりすることがない、単なる「追認機関」に過ぎないと揶揄され、ならば「議員なんて、多くはいらんのちゃうか」ということになり、全国的に「議会改革」を進めようという機運が高まっています。「平成の大合併」「地方分権」などが改革の必要性の背景にあります。全国横並びの時代が終わり、議会の意思決定能力が自治体の明暗を決める時代が来ています。議員という仕事がほんとうにおもしろくなる、実務能力が試される、そんな時代が来ています。

議員を対象とする講座、研修、セミナーに参加すると、政務調査費を活用してとりあえず参加していると思われるような議員側(そうではない人も多い)と、講座提供側の危機感と熱意とのギャップを感じます。議会制民主主義の成熟をまたずに、定数削減、議員報酬削減などいって、議会の力を弱めてしまうのは、あまりにも、もったいないはなしです。政治的立ち位置からか、市民派議員は「反対ばっかりしている」と中傷されたりもしますが、「2元代表制のもとでは反対さえしない議員こそ問題である」と、社会がいよいよ変化してきたことは見逃せません。

3月では3つの常任委員会が開催されています。本会議と異なり、委員会には係長級の職員も含めて、至近距離に多くの職員が列をなして並びます。当然、はじめは非常に緊張しました。特に当初予算を審議する3月の議会は、目を通すべき資料の数、用意する質疑や討論のボリュームが多く、過去2年は、なにがなんだかわからない状況で(稽古もしていない、台本もない状態で舞台に立つ感じ)、2月頃から目じりの周辺がピクピク、つまりチック症状が起こっていました。3年目の今年はそういったストレスがなく、それがかえって不安でもありました。市民感覚を失っていないか、常に、自問自答する必要があります。

なんとか初心を忘れないでいられたのは、はじめて委員会に登場した若手職員の存在。フレッシュで好感がもてたからです。今回わたしは、後列にズラリと並ぶ若手職員(係長級)の様子に目を向けるだけの余裕があり、自分と直接関係のない質疑にもしっかり耳を傾けているかどうかが、不思議なほどにわかりました。同時に、怖いな、と思いました。職員側からは、議員の姿勢が手に取るようにみえているということです。市民派と呼ばれる議員は、党利党略や支持母体、支持者の意向に左右されることなく、町の将来を自らの意志で考え抜く力が求められます。わたしは、それでこそ、この仕事はやりがいがあると思います。頑張ります。


画像は、サントリー山崎蒸留所に続く西谷踏切
距離が長く、起伏もはげしく、西国街道との接続地点で車の渋滞がおこります
歩行者にはたいへん危険な踏切です

6日午後7時過ぎ、大山崎町の宝寺踏切で死亡事故が発生しています
JR山崎駅の山側に出口を設けることで、間接的にふたつの踏切の危険度を
緩和することができると、わたしは考えています

大山崎町、島本町、両町民の利便性、安全性向上のため
全国からの観光客への「おもてなし」のため、必ず実現しなければならない

JRなど関係機関との協議などは、大山崎町、島本町の双方で協力して行うよう
大山崎町の問題と傍観しないよう、戸田は提言しています

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隣の芝生、大山崎町

2012年03月12日 | とだ*やすこの議会報告
滋賀県嘉田知事が4月に女性や若者向けの「未来政治塾」を開講されます。政治や行政の未経験者が議員になって混乱は起きないか、という京都新聞の記者からの質問に、知事はこう答えておられます。「議員は行政に多様な思いを反映させることが大事で、生活者として玄人であれば政治は素人でいい。性別や年齢、職業などで多様な人材が必要だ。今は男性、自営業に偏っているが、女性や若者が参画することで政治、行政の質が上がる」。滋賀県外からも参加希望者があるようです。

議会改革の本丸は議員の資質向上と選挙です。地殻変動が滋賀県から起こるのかもしれません。女性議員が多い島本町ですが、だからといって、なにかいいことが「自動的に」起こるはずはなく、男女共同参画のスタートラインに立っているだけです。生活者としては玄人でも、その視点だけで議席を預かる怖さと向きあいながら、議会の本来の役割とはなにか、女性や若者、新人議員になにが求められているのかを考えてきました。足りない部分を補うための不器用な努力(議員研修やNPOセミナーに参加)を重ねています。

議員が変われば議会は変わり、議会が変われば島本町は必ずよくなります。そのプロセスを住民のみなさんに知っていただける、開かれた島本町議会をめざしたい。実は、今日、大山崎町の予算決算常任委員会を傍聴してきました。質疑内容と手法にレベルの高さを感じました。静粛な雰囲気です。予算決算常任委員会には、議長とを除く11人のうち10人の議員が所属しておられ(もうひとりは監査委員と思われます)、4日間にわたって「予算審議」が行われます。

島本町議会とは、まずここが違っています。総務文教委員会に所属するわたしは、正直、民生・消防・建設・水道に関しての知識や問題意識がいまだに充分ではありません。大山崎町のように予算決算委員会に、会派の構成人数に関係なくすべての議員が所属できることが、議員力の向上につながるのではないかと考えています。審議も深まります。また、大山崎町では、質疑時間に制限があって早口になったり、時間の都合で追及が中途半端になったりという雰囲気はなく、委員長の進行はいたって公平、公正、中立。島本町議会の課題が理解できました。

予算決算委員会については、人びとの新しい歩み、共産党会派、会派に所属しない議員の6人で島本町でも提案しましたが、合意にいたらず実現していません。もちろん、傍聴の本来の目的は、大山崎町長公約による「コミュニティバスの実証実験」(委託先は「京都大学低酸素都市圏政策ユニット」)や「旧庁舎の解体事業と用地売却」などの質疑。傍聴資料がなかったので具体的な数字の詳細はわかりかねましたが、質疑応答から論点が理解でき、勉強になりました。

昼休み時間には、久しぶりに大山崎町民である知人を訪ね、情報交換しました。人びとは、日々、府域を超えて暮らしていることを受け止めて基礎自治体の限られた財源を活用しないと、住民の利便性は向上しない。簡単ではないことはわかっていますが、考え続けることは決して無駄ではないと思います。


画像は、京都御所の近くの聖アグネス教会(2月18日)
雪の朝に撮影しました
今日の京都は雪が降ったそうで、春なのに寒い一日でした
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議員報酬と定数のこと

2011年12月24日 | とだ*やすこの議会報告
平成23年度の給与所得の源泉徴収票をいただきました。支払金額(報酬)は5,214,521円。源泉徴収税額は141,900円、社会保険料(国民年金・国民健康保険・雇用保険等)の額が821,010円。住民税はここには含まれていません。議員年金制度が今年の6月に廃止されましたので、月約4万円の掛け金はなくなりました。

年金支給の条件である3期満了に満たない者は、任期満了時に掛け金の6割が支払われることになっています。掛け金の一部返還は個人としては有難いことです。が、今後は年金支給についても税金でまかなっていくという実態があり、国会議員同様、既得権を維持する制度にメスは入っていないのです。

町村議会における政務調査費の交付実態は、交付している町村が2割程度であることが、現在行われている全国町村議会議長会の意識調査の設問内容でわかりました。議会だよりの発行と配布、各種研修への自主参加(自費)など、わたし自身は精力的に行っているつもりです。すべて報酬のなかからの支出となります。

給与所得者として源泉徴収票を受け取っているので、給与所得控除のなかに含まれる必要経費の一種と考え、一定、サラリーマン同様に必要経費として控除されていると解釈しています。政務調査費はあってよいというのが戸田の基本的な考えですが、家族みんなが読む新聞代を政務調査費とするのがよいのかなど、判断基準が非常に不透明なものです。

立候補にあたり供託金制度(一定の得票数に満たない場合は没収される)がないのも町村議会の特徴です。その結果として、選挙運動用の自動車や選挙運動用のポスターなどを公費で負担する選挙公営システムがないことは、実はあまり知られていないことです。

お隣の高槻市ならば、選挙用のポスターや自動車(付帯設備の看板なども)が公費で支給されます。そいったことをもっと知っていただく努力と、その条件で立候補しているという覚悟が島本町議会議員には必要ではないでしょうか。

定数削減は支持母体の確定している党には有利かもしれませんが、さまざまな意見を町政に反映させる議会のあり方からは遠ざかるものです。住民の権利を狭めるもので、行財政改革とは同じにすることはできません。行政改革をすすめる力と意志のある議員を選出する責務が、有権者にあるともいえます。定数削減は議会改革の本質ではありません。

議員定数と報酬を決めるのは議員ではなく、住民のみなさんです。十分な議論が必要ですが、住民に誤解を招くという理由でなかなか情報公開が進みません。住民には正しく判断できない(情報が少ないからです)と考えている議員が少なくありませんが、議員としての立ち位置が根本的に間違っています。


画像は、知人の江口宏さん(ユーモア造形作家・高槻市在住)の作品「スモウマン」

とても気に入っている作品のひとつですが、先の個展で購入できると知り、いただきました
ノコッタ!ノコッタ!でお金が貯まるということで貯金箱になっています(単なるダジャレ)
が、残念ながら底の蓋はありません(そこは自分でやってちょうだいという作者の意思表示?)
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午後から議会改革特別委員会

2011年12月21日 | とだ*やすこの議会報告
お知らせ

本日、午後2時から、議会改革特別委員会
役場3階、委員会室

議題は、通年議会について

お知らせがぎりぎりになりましたが、お時間よろしい方は傍聴をお願いします


画像は、長岡京市の農業祭・品評会のカブ
最近、野菜の「気」を感じるようになった・・・
そのせいか、料理の腕があがりました(あくまでも過去の自分と比べて)
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議員力のススメ

2011年09月09日 | とだ*やすこの議会報告
9月議会、前半の本会議が終わりました。傍聴に来ていただいた方、ありがとうございました。平成22年度決算に対する大綱質疑を終えて、ほっと一息です。持ち時間残り数十秒で答弁が終了。途中でブザーが鳴って終了!という事態は免れました。形骸化しがちな大綱質疑にしてはいけないという思いで臨みましたが、通告の原稿作成の大事さが身に染みました。通告の仕方については次回からの課題とし、気持ちを切り替えて、来週からはじまる委員会での審査の準備にかかります。

といっても、この週末はかなり予定が重なっています。長岡京市で発見された埋蔵文化財の現地説明会&高槻市での医療災害訓練の見学。持続可能なまちづくりを学ぶ長岡京市への現地調査&京町家見学。実は、昼食の会食、夜の宴会もあります。どちらも仕事に関連しての親睦&情報収集&意見交換。13日(火)14日(水)総務文教委員会。議員活動を通じて思うことは「自分が知らないこと、わからないことが増えてくる恐怖」が益々高まってくるということ。

2年前、「物知りになるな!」「打たれたボールを正しさで打ち返せ!」と、お声をかけてくださった方の言葉を思い出し、初心に帰ることにします。しかし、打たれたボールを打ち返すだけでなく、自らサーブを打ちつづける議員でありたいと思います。

ここで、一冊の本『「議員力」のススメ』(法政大学教授・廣瀬克哉教授著)をご紹介します。「なぜ、今、議会改革なの?」「議会はなにをするところ?」が、よくわかる一冊。議会改革といえばこの方、という廣瀬氏が、専門用語を使わずに平易な言葉で書かれています。島本町主催で「まちづくり基本条例」についてご講演いただいた同志社大学の新川達郎氏も第4章の座談会に登場されています。

わたしは、これを読んで自分がめざす議員活動が確認できました。「市民派」と呼ばれる議員がめざす方向性が間違っていないことを認識すると同時に、そのあり方を客観的に批判することもできました。「議会」のどこに問題があるのか、なぜそうなっているのか。議会を構成している議員の力、意識、資質が問われています。同時に「市民が政治を自分の問題として受け止めるきっかけになる!」という思いも強くしました。2年半の経験を経て、今一度、じっくり読み返したい本。議員はもちろん、行政職員、市民のみなさんにもおすすめしたい、はじめの一歩の一冊です。(本来は、議員力検定について書かれた本です)

以下、「アマゾン」に記載されたカスタマーレビューを一部転載します。

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地方議会に不足しているものを、議会という議事機関の「議会力」と、その議会を構成する個々の議員の「議員力」、そしてその議員たちを選挙で選んでいる市民の「市民力」の3章構成で、それぞれに不足している力について書いています。例えば、「議会力」としては単なる「八百長朗読会」となっていることと、「議員力」としては市民への説明責任能力や制作(政策?)力の不足、「市民力」としては本当に自分たちの地域に貢献してくれる議員を選びだす力の不足と、其々の側から見た問題点と今後の課題について触れている。


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