とだ*やすこの「いまここ@島本」

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大阪府島本町議会議員
とだ*やすこの活動報告

第3回まちづくり協議会

2012年03月16日 | JR島本駅西まちづくり
お知らせ

明日、第JR島本駅西地区第3回まちづくり協議会が行われます。
3月17日(土)午後2時~ 桜井公会堂にて

島本町のHPに開催状況が掲載されていますが、新着情報に載らないので、なかなか情報がキャッチできないのが現状です。ぎりぎりのお知らせになってしまいましたが、理事会において傍聴可能と判断されているとのことです。

現在、学校法人西大和学園は、中高一貫進学校の立地場所として、桜井27号線(青葉地区につながる「マンボ」の延長線上の道)より北の1.8㌶の土地の買収を希望しておられます。地権者のみなさんの土地利活用の意向による面積的な制約と桜井27号線の必要性から、法人側は当初の大学立地希望から中高一貫校の開講希望に変更されました。

今日の建設水道委員会では、民主党の議員の質疑に答えるカタチで、当初は1㌶、その後2.5㌶、そして3㌶(このときは大学立地)、さらには5㌶と希望面積が拡大し、それだけ面積確保は協議会としても厳しいと判断されていたことが公言されました。協議会を戸田は傍聴していますから、正確に言えば「理事会において判断された」と言ってよいと思います。

平成23年度は地権者に2度の意向調査を行っていますが、土地利用の意向は、地域でまとまっているわけではなく、協議会としては、当然、地域全体のまちづくりを進める必要がありました。平野議員も戸田もこのことを、繰り返し指摘してきましたが、今日の答弁では、ここのところも民主党の議員の質問に答えるというカタチで認めました。

また、3月7日の理事会で、学校立地先行ではなく、地区全体のまちづくり、土地区画整理を考える方がより望ましいのではないかという意見が出たということでした。すなわち、地区全体のまちづくりが定まっていない状況で、法人の意向だけを先行するには協議会の理解が得られないと判断されたということになります。

順序が逆!と指摘してきた者としては、なにを今さら・・・という思いがないわけではありませんが、遠回りして、あるべき姿にほんの一歩は近づいたと思います。そもそも、平成22年度の「まちづくり勉強会」では、駅西地区の約13㌶の地権者を対象にして土地区画整理について説明していました。このとき既に先行して「まちづくり構想(素案)」を作成、随時市街化区域に編入可能な「保留区域」設定を町は行っています。

平成23年度に「まちづくり協議会」を発足させると同時に、「保留区域」の一部のみを学校法人に売却する方向で合意形成をめざし、学校を「核」として周辺環境と調和のとれた秩序あるまちづくりを推進すると方向転換。町は、市街化調整区域のまま「地区計画」によって開発することを可能にする地区計画の手続条例を定めて周りを固めました。

学校法人の希望される駅に隣接する土地以外、残りの土地のあり方については白紙。それどころか、交通広場のあり方(必要かどうかも含めて)や道路などのインフラ整備についても、まずは「地権者のご意向が優先されるべき」として、まったく議論されないまま今日にいたっています。できることなら農業を続けたいという方への支援はまったくありません。

土地区画整理事業については「まちづくり協議会」で説明していなかった、知識の共有が必要というような答弁もありました。学校法人による学校立地を先行させるのではなく、地域全体のまちづくりを考えていく必要があると、大阪府からもそのように指導があったというのです。(アタリマエやん!と叫びたいですね)

「行政としてどうかかわっていくのか、どのように引っ張っていくのか」という自民党議員(地権者であり理事会のメンバーでもある)の質問には町長が答えました。「地権者のご意向を尊重することに変わりはない。今後は合意形成への側面的支援や、具体化していくなかでのインフラ整備や専門的な支援を行っていく」という内容でした。

つまり、みなさんの浄財、多額の公金が使われるということになります。明日行われる協議会にも、予算ベースで年間100万円の委託金が計上されています。ご都合よろしければ、ぜひ傍聴してみてください。


画像は、JR島本駅西側周辺(季節は違いますが)
去年の年末、学校法人の担当者の方と偶然ここで出会い、
東側周辺の歴史や景観の重要性について、しばらく立ち話をしました

町が自らの方針を明らかにしないことについては
法人側も我々と同様の思いをもっておられると拝察しました




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まず自らの議員力

2012年02月15日 | JR島本駅西まちづくり
【お知らせの変更】
18日に予定されていた「JR島本駅西地区まちづくり協議会第3回」は、理事会で延期が決定されています(16日追記)。

午前に議会運営委員会が開催されました。町長の市政方針も出されました。現町長、2期目最後の施政方針です。ここから一般質問の通告、大綱質疑の通告、資料請求の提出までの約1週間が最初の山場。議会に先駆け、緊張と焦りが最高潮になるときです。

3月議会に向けて、詰めの調査、ヒアリング、発言のまとめなどを同時進行で行います。そんななかで、今日が締め切りのパブリックコメント「第2期男女共同参画社会をめざす計画・スマイルプラン(素案)」への意見を提出しました。男女共同参画について考えるよい機会になりました。

議案を手にしてから、限られた期日のなかで膨大な資料に向きあい、250人の正職員が常勤で専門的に行っている業務をチェックしなければなりません。当然、ひとりの人間の能力と持ち時間は限られいます。当然、関心があること、特に注目しなければならないことに重点的に取り組むことになります。

各種会議における議員どうしの議論はおおむねお皿のなかの争い(コップほどの深みもない・・・)に終始、時間をいたずらに浪費している感覚。自ら取り組みたい町政の課題に十分な時間を費やすことが難しいという焦りが常にあります。関心のあることを深く検証して課題解決していく醍醐味を味わう余裕がもちにくい。

規模が違っても、市も町も施策のなかみはそれほど変わらず、町議の守備範囲は必然的に広くなります。議員の定数を減らせばこの傾向は強まり、ますます議会の力を弱めることになります。地方分権の時代、いよいよ基礎自治体の議会力が試されるとき、議員定数削減は非常に危険な発想です。国会議員と同じように考えてはいけません。

3月議会の一般質問では、引き続きJR島本駅西側農空間に関連して「島本らしい景観計画」とを取り上げます。実のある活動をするためには、政策のひとつひとつに学識経験者との出会いが必要と感じています。学び、たとえ借り物でも専門的な視点から政策に向きあい、なおかつ市民感覚を失わないこと。これがめざす議員像。しかし、実際に質問力を身に着けるのは至難の業なのです。

お知らせ
「JR島本駅西地区まちづくり協議会第3回」が開催されます。2月18日(土) 午後2時~
桜井公会堂 2Fホール
年度内、今後の協議会方針とスケジュールが示されると思います
傍聴についての方針は、事前の理事会で決定されますが(ホームページ参照)、おそらく傍聴可能です。

前回のまちづくり協議会 勉強会要旨


画像は、長岡京市中央生涯学習センター・バンビオ1階
飲食店「エポカ」は、女性の視点が活かされ、
小さなお子さんを連れたお母さんが気軽に立ち寄れる
そのための工夫がいっぱい!と聞き、みてきました

オムライスがメニューの柱、健康的で自然な味
外食と思えない手作り感に関心しました
障害のある方の雇用を実現、無理のない運営になっています

島本町ふれあいセンターのレストラン「やまぶき」について
改善の余地あり!と訴えていますが、解決策が示せないでいます
わたしの理想は「エポカ」、その気になれば島本町にもできるはず!

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景観意識の自治体格差

2012年02月08日 | JR島本駅西まちづくり
2月7日、昨夜は、自治体職員、公共交通事業に携わる者が市民とともに交通とまちづくりを学ぶ「NPO法人再生塾」の活動で、長岡京市役所に行ってきました。昨年夏より、長岡京市のご協力を得て、ヒアリングや現地調査を重ね、大学の先生や自治体の管理職のなど助言者(ラーニングファシリテーター)指導のもと、「よそもの・ばかもの・若者」の視点でまとめた「まちづくりの提案」について、3つのチームがプレゼンテーションしました。市の建設部門を中心に、企画、総務、環境、商工観光各分野から41名の職員のみなさんが参加してくださいました。

我がチームのタイトルは「出会いの都・長岡京」。過去から交通の要所として栄えた長岡京が、「にそと」開通と阪急新駅開業という新たな「機会(チャンス)」を迎えて、どのような「まちづくり」をしていけばよいかを考えました。当初のタイトルは「歴史・文化・交通 調和のトライアングル」でしたが、議論の過程で、長岡京市の強みでもあり弱みでもある「通過交通」を「出会いのポテンシャルが高い」ととらえ、それを活かした「出会いのあるまちづくり」をテーマにしよう!と決定しました。

過去に行われた商店街の一歩通行の社会実験が必ずしもうまくいかなかったことを踏まえて、「イベントは社会実験、実施ごとに検証されるべき!そうでなければ意味のない、やる価値のないイベントだ!」という森栗先生(大阪大学コミュニケーションデザイン・センター教授)の叱咤激励を受けて、「街コン」(街をあげて合コン)「BAL」(街をあげた食べ歩き)など、今、注目のイベントを「人と人が出会う仕掛けづくり」として取り入れ、同時に「交通規制(一方通行・歩行者天国など歩行者中心の交通)は必ずしも街を衰退させない!」ということを、市民の理解を得ながら「楽しく」「徐々に」検証していく・・・それにそって「歩ける街(交通)」「賑わう商店街(イベント&社会実験)」「出会いのある農業(町の魅力発信)」、三つの視点から提案をまとめました。

わたしの提言は「出会いのある農業」「付加価値の高い都市近郊農業」「農のある景観」。昨夏に「まなびとひろば」の講師をお願いした、京都・大原「ビレッジトラスト・つくば農園」の渡辺さんから学んだことを活かしました。マシーンの「機械化農業」は減価償却、時とともに価値が下がっていきますが、農作業や収穫作業を「みんなで」「仲間で」行い、出会いの機会を提供する「機会化農業」は、時とともに「出会い」の価値が広がる農業です。これらを、話題の「街コン」や「BAL」、同時に開く「夕市」に融合させて、消費者と生産者が出会える機会にするというものです。食の安心安全を、若者の定住化につなげる仕掛けでもあります。

なぜ、農業か・・・きっかけは、バス路線に沿って「にそと」工事現場や阪急新駅予定地を仲間とサイクリングした現地調査で、市街地に広がる農地の充実に気づいたこと。さらに、市のホームページで「まちづくり審議会」での市民意見を拾い、長岡京市民にとって「西山の景観」がたいへん重要であること、西山と市街地をつなぐ緑のネットワークの重要性を市民が認識しておられることを知り、提言の方向性が間違っていないことを確信しました。審議会での意見をもとつくられた景観条例、景観計画は、自ら「長岡らしさ」を定義、景観形成目標を、西山から「市街地への緑の流れを育て、豊かな魅力あふれる景観を創り出す」とされています。緑のネットワーク形成に「農」の視点が欠かせない!と思いました。

交通とどうつなげるつもりなのか、仮設やデータをもとに論理的に説得する力を欠いているのではないかなど、厳しい指摘もありましたが、20代の若者ふたりが「出会いの農業」「機会化農業」に興味を示し、賛同してくれました。長岡京市の「景観計画」をみて、パワーポイント資料に一行「景観計画・景観条例がある(市民意識)と記したところ、発表終了後の意見交換会の席で、担当職員の方から「うれしかったです」とお声をかけていただきました。この方の熱意こそが、建物の色彩までを考慮した長岡京市独自の「景観計画」や「デザイン審査会」を生んだことと知り、感銘しました。

土地は「私有」、しかし建物の外観は「公共」であるという意識が日本人に欠けているとおっしゃり、意気投合、話はおおいに盛り上がりました。わたしは、20代、学生の頃、フランスにひとり旅をして、プロバンスの街を歩きました。自由の国、個人主義のフランスで、マンションのバルコニーに洗濯物を干すのを禁止しているだけでなく、ルーフの色まで定められていることに衝撃を受けました。街並みの美観を守る厳しいルールの背景に、国民のひとりひとりの「空間に関する公共意識」の高さ=文化意識を痛感しました。日本でも2004年の景観法の制定が流れを変え、土地は地権者の個人的財産、しかし「空間を形成する景観は公共のもの」という考え方が広まりつつあります。

平成22年から、JR島本駅西側の農空間の開発問題に絡む「まちづくり勉強会」「まちづくり協議会」に注目してきましたが、景観形成、農地・農空間保全の視点ではなく、土地の有効利用、税金、土地価格の動向など、土地を売ることを前提とした講義ばかりが「地権者のご意向」という大義名分のもとに繰り返されています。哀しい現実です。現在、駅から望めることができる景観は、20年、50年後に、北摂、乙訓地方で他に例をみない駅として、町の資産になるとわたしは確信していますが、現実は非常に厳しい。法人側と地権者が価格で合意できれば、中高一貫校の立地が実現するという局面を迎えている・・・そのように判断しています。


次回、都市計画審議会のお知らせです
2月20日(月)午前10時 役場3階 委員会室
傍聴希望の方は、5分前に受付(氏名・住所記入:公開はされません)

策定中の「都市計画マスタープラン」に寄せられたパブリックコメント(町が募集して出された住民意見)を受け審議されます
85件の意見とそれに対する町の考え方がホームページに公表されています



画像は、JR島本駅西側の歩道と周辺の農地(2011年8月6日撮影)
計画では、西大和学園は、このあたり1.8haの土地取得を希望されています
昨年末の「まちづくり協議会」では建物の外観図が示されました

長岡京市では、学識経験者などで構成する「デザイン審査会」で
立命館中高一貫校の建築物を審査
届出の義務だけではなく、建設工事終了後の届出も義務付け
完成後、市の職員が現地に向かわれるのだそうです
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まちづくり協議会の勉強とは

2012年01月29日 | JR島本駅西まちづくり
平成23年度は、JR島本駅西側のあり方について、農地地権者を中心とする「まちづくり協議会」が発足しました。1月から3月までの間に、協議会において数回の勉強会を行う予定ででしたが、いよいよ第1回目が開催されます

・日 時  平成24年1月29日(日曜日) 午後2時00分から
・場 所  桜井公会堂2階 ホール
・案 件  
1.土地の有効活用、及び動向について
2.勉強会で作成いただいた「まちづくり構想図(たたき台)」の修正に係る意見交換
3.その他

1月26日開催の第10回理事会において、傍聴可能となっています
(個人情報などを含む内容については非公開の可能性あり)。
島本町のHP

 
勉強会で「まちづくり構想(素案)」が策定されると、学校法人、西大和学園による土地の買収が前進、一気に加速すると戸田は考えます。第1回目の勉強会では、りそな銀行から専門家を迎え、土地の有効的な活用と最近の動向(土地価格の相場など)をレクチャーするというものです。

つまり、地権者の望まれる価格、法人側の提示される価格が、最近の動向(=土地の下落傾向ということになると思う)に沿ったものなのかを客観的に示すということでしょう。農地として(市街化調整区域)売るのか、開発を前提に(市街化区域)として売るのかで、価格が大きく違ってくるのかもしれません。


画像は、JR島本駅の西側からの農地景観(季節はずれです)
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島本町駅前に中高一貫進学校立地構想

2011年12月23日 | JR島本駅西まちづくり
午前10時半、桜井公会堂にて開かれた、第2回まちづくり協議会を傍聴しました。今回は、学校法人・西大和学園から2名(白鳳女子短期大学と西大和学園から各1名)の方の出席があり、方針転換に至る経緯や中高一貫校の設置構想についての説明がありました。


会場からは、地権者からの意見・質問として、「意向調査・アンケートに答えたが、事情が変わったのなら、そのまま結果を使うとしたら、それは少し違うのでは?」「第2回まで半年間もなにもなく、今年度中に事業化に向けて検討とは拙速、そちらの都合のみが優先されている」「平成26年開校希望と言われるが、現実に実現可能なのか」という発言がありました。12月議会で一般質問で取り上げた内容が、机上の空論ではなかったと確信できました。

法人からは、「平成26年度開校は可能と考えている」という発言があり、その裏には、地権者の合意(売却の条件が整うことを意味すると思います)があれば、必要なすべての事務手続き(土地に関することや私学開校に関することなど)は滞りなく行えるという確信があっての発言と、戸田は受け取りました。間に合わなければ他を探すというのではなく、たとえ開校が遅れたとしても、当地、桜井での事業化に向けて継続して取り組むと断言されました。


以下、戸田の傍聴メモによるものです。

1)意向調査概要
平成23年7月28日から開始、継続中(センター・役員・町)対象
地権者56名のうち、54名完了
訪問面談51名 10haに関してほぼ完了
対象は13ha(第3小学校は含まず、道路は含む)
遠隔地は7名 郵送による調査により3名の返信あり

結果
主に売却可能 26名(48%)
主に自己利用 6名(11%)
主に賃貸   4名(7%)
主に現状維持 12名(22%) ※換地不可
主に営農(換地可) 3名(6%)
その他 未回答など 6%

主な意見
・まちづくり協議会の方針に賛成するが、自身の土地について売却は考えていない
(営農・自己活用・既存宅地等として利用)
・将来的には売却もやむを得ないが、現状は農業を続けたい
・無接続地なので、周辺の意向に合わせる必要がある
・農地として残したいが、まわりの皆さんの動向によっては売却等に協力もやむを得ない
・今後も農業を続けたいので、大学等で土地を動かす必要がある場合は、換地をお願いしたいが、できるだけ近場で接道した土地で農業を続けたい
・農地を100%利用したい。ただし、条件が良ければ他の地権者と共同貸をしてもよい
・畑として利用したい。小作権者との交渉次第であるが、売却可能である。ただし、小作権者に話をするにあたって、なにか計画がないと話づらい
・私的事情のある土地については、換地のうえ売却も可能。ただし駅前もまわりの動向に合わせて売却も視野に入れている
・宅地(事務所など?)として利用するか、土地を貸して収益をあげたい。ただし、土地の場所によっては売却の考えがないわけではない
・子どもが住む家を建てたいと考えている。それ以外の土地については、貸して収益をあげたい

2)第1回協議会以降のこと(町のHPに理事会開催についてはUPされている)
理事会にて取得面積が少ない場合でも、中高一貫校ならば開校が可能であるとの説明を11月18日に行った

3)法人側から
引きつけられた背景(他の候補地より優位性)として
奈良の大路駅に西大和学園はあり、大和川(?)龍田川(?)の合流地点、上牧町のとなり町に位置し、桜井の地名もある
東大寺という地名もあり、遠い昔につながり、縁を感じる
他にも候補地探しているが、山あり川あり、当地を希望する気持ちが強い

平成26年開校予定(希望) 1.8ha 
当初の大学立地、3学部の計画ならば3haは必要となる 
地元の意向によると、今、用意していただける土地はそれに満たない
それならば中高一貫進学校をこの地で開校(新設・奈良はそのまま)島本町ではこの地にちなんだ名称を考える
進学校としての指標は、東大・京大・超一流難関校への入学者が全国トップクラス
1位は首都圏・開成高校 2位は兵庫県・灘 3位が奈良県・西大和学園(年160人が超難関大学入学・京大に毎年約80人)

中学6クラス 40×6=240人
高校7クラス(新規募集されるそうで、ここで入学してくる女子の学力が優れていると在校生に聴きました) 
男女併学 クラスは別
英語と理科に力を入れている
奈良では、地元小学校との連携(実験教室)や教師の交流(連携)も行っているとのこと

4)今後の協議会
平成23年度中に、勉強会→全体会議→勉強会→全体会議を開催→事業化に向けての構想をつくる
年が明けて、勉強会で、かつてつくった構想図を新たに協議会として作成=事業化を進める
勉強会では、税の問題、第3者を招いて土地の有効活用、動向(相場・鑑定など)を話題提供(情報提供)


以上のような内容でした。最後にある、土地の動向、第3者を招いての話題提供(周辺の土地価格の相場や時代背景)が鍵、と戸田はみています。ここで、地権者のみなさんに大学側の示される条件(主に土地価格)をご理解いただく、ということです。学校法人、医療法人は概ね地域に歓迎される傾向にあり、また営利を目的としないが営利を追求しなければならない公益的な法人であることから、その条件は地権者のみなさまにとって非常に厳しいものになるだろうと推測しています。

進学校が立地されるとなれば(大阪方面からのJRに乗って観る風景のシュミレーションを公表された)、周辺の土地は、必ず「農地」であるべきと、今日、改めて強く感じました。駅前に「農」のある風景が広がっていることが、近い将来、島本駅と島本町にとって必ず強みになる・・・首都圏では、通勤の前後に農に親しむ「駅前農業フィットネス」(シャワールーム・ラウンジあり)の場を提供する「アグリス成城」(小田急成城学園前駅、西口に直結)もあります。そういうまちづくりをめざす時代と戸田は感じています。


画像は、島本駅の元キオスクの自動販売機
9月をもって閉鎖されています
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9月議会一般質問から

2011年11月18日 | JR島本駅西まちづくり
9月議会では3つのテーマで質問しました

1)「若山台バスターミナルに音響信号機を!」
視力を失われて歩行訓練をされている方の自立を妨げないために、若山台一丁目交差点に音響信号機の設置を要望していました。9月30日に関係各団体との協議の場を設定、警察・UR都市機構・管理組合・町で課題整理と情報の共有を行い、設置に向けて合意していただきました。早ければ24年度に、遅くとも25年度に実現する予定です。

2)「よりよい『福祉ふれあいバス』実現に向けての提言
地域巡回バス運行の検討においては、総合的な交通施策の視点、まちづくりの視点が必須。専門家の技術的な支援の有無と住民参画が地域循環バス、いわゆるコミバス成功と失敗の分かれ目。技術者のアドバイスによる、総合的な公共交通検討の必要性を訴えました。今回の見直しは現行の契約の範囲内で新たな経費を使わずに行い、運行目的と利用者の拡大、3か所のバス停設置を検討するとのこと。広報しまもと11月15日号に試行的内容が掲載されています。

3)「JR島本駅西側周辺の将来像を問う」会議録をもとに質問を加筆(省略)してUPします

読めば長いですが、制限時間内いっぱい、必死でまとめています
議会での臨場感を多少なりとも味わっていただければと思います
なお、この後、学校法人・西大和学園が方針を転換。大学ではなく中高一貫の進学校の設置の「意向」を町に伝えておられるという情報を得ています(正式な決定ではない段階)。

「JR島本駅西側周辺の将来像を問う」
1)学校法人西大和学園の大学立地構想に関連して。
法人におかれましては、まずは教育学部、看護学部、健康医療学部の設置を計画。将来的には大学を拠点に教育、医療関係の付属施設の併設も構想。豊かな地域福祉環境づくりに貢献したいと考えておられるとのこと。法人の経営される奈良の女史短期大学の実習先病院には、例えばどのようなところがあるのか、把握されていますか。

総合政策部長 
当該大学の学生の実習先につきましては、把握はいたしておりません。

戸田議員 はっきりとしたことがわかりかねている状態です。なぜ、これを問うたか。
まちづくり協議会の第1回理事会におかれまして、病院設置構想について事務局から説明がありました。学校法人西大和学園の実習先病院と何か関連がある施設なのですか、病院なのですか。特に関連がなく、町内にある病院の移設構想であるとしたら、学校法人が示しておられる医療関係の付属施設の併設、豊かな医療福祉環境作りへの貢献という将来構想には、具体性、実現性がないように思えますが、いかがですか。

総合政策部長 第1回のまちづくり協議会でのお話についてのお尋ねであるというふうに思いますが、当日、ご説明申し上げましたのは、そういった病院の立地についてもお話があるということで申し上げておりますが、それについてはJRの西側地区に限定したお話ではなく、島本町域内でそういったお話がある、こういうふうな観点からご答弁申し上げたところでございます。

戸田議員 島本町内に、幾つも病院を建てることは可能なのかどうか。
難関進学校として、実績も勢いもある中・高等学校をお持ちです。その教育ノウハウを本町で活かしたい、また保育園・幼稚園などの幅広い教育福祉施設の設置もお考えであると、総合政策部長は6月の平野議員の一般質問においてご答弁されています。町内にそのような土地がどれほどあるのか。町としてどういった候補地が考えられるのか。隣接する府立島本高校との位置関係も気になります。想定できる利用可能な土地を、具体的にお示しいただけませんか。

総合政策部長 当該法人におかれましては将来的な構想として、中学校・高等学校をはじめ保育園・幼稚園などの教育福祉施設の立地を検討したいというふうにはお聞きしております。なお、法人から、これらの用地についての具体的な候補地のお話はいただいておりませんことから、本町といたしても候補地について申し上げられる状況ではございません。

戸田議員 キャパシティーの問題を申し上げています。もとより、駅西側だけではとうてい実現できない将来構想となっていると思います。
桜井以外の農空間保全区域の開発も必要になってくるのではないか、と危惧しているわけです。中・高一貫校設置ともしなれば、当然、運動場や体育館も必要になり、新たな私立幼稚園設置となれば、今ある二つの町立幼稚園の充足率からすると、これはもう統廃合ということにもなりかねない。そうなれば、駅前の一等地の第一幼稚園を手放すことになるかも知れない。私は議員ですから、いろいろなことを総合的に考えようといたします。町は、この点、どのようにお考えですか。

総合政策部長 将来的な構想として、そういうふうに考えておられるというふうなことを申し上げたところでございますが、本町の限られた土地利用の中で、駅前に限らず、そういった候補地があれば、それはそれで検討されるというふうには思っておりますが、今、例えば駅前の幼稚園とか、そういった具体的な話は全くございませんので、町として、今、具体的に申し上げらよれるような状況ではございません。

戸田議員 そもそも法人がお示しくださっている将来構想は、例えば、多くの自治体が総合計画基本構想で述べている、掲げている、理想を網羅した総花的な構想と言えなくもありません。超一等地に大学を立地し、あとは諸事情により実現できなかったということになるかも知れない。具体的で確実な全体像を議会にも住民にも示すことなく、大学立地を前提に地権者の合意形成を進めるべく具体化しようとしていると見える町の姿勢に、私は問題を感じているわけです。不信と不安を感じます。この点、ご答弁をいただきたいと思います。

総合政策部長 大学の設置につきましては、まず、今現在まちづくり協議会で十分検討いただいておる状況でございます。その立地につきましても、前提条件として、これまでも申し上げておりますが、地権者の皆様のご意向、合意がなければ、これは実現する話ではございませんので、そういった観点から、町としましては、協議会の中でさらにしっかりと議論していただきたい、このように考えておるところでございます。

戸田議員 町が地権者のご意向を調査、集約されるのは当然のことで、繰り返し述べられなくても、実は当たり前のことです。農の後継者を持たない地権者の方が、農業以外の方法で土地を有効的に利用したいと思われるのも、また当然のことです。豊かになるということは、本来、素晴らしいことです。しかし、前のアンケートでは、「売りたい」と答えておられた方は、ごく少数でした。

そこで、2)点目の質問に先に移りたいと思います。「JR島本駅西側に、交通広場がないのはなぜ?」ということで、からまで、続けて問います。
駅西地区は、JR新駅駅前という公的な空間であるにもかかわらず、新駅設置構想の中で、公共団体施行による土地区画整理は行われませんでした、現在のところ。なぜか。その理由と、意思決定の過程で交わされた議論について、ご説明ください。
現在、駅西側には交通広場的空間がありません。新駅と周辺の開発計画において、西側広場のあり方、尺代・若山台方面からの交通アクセスについて、当時、どのように考えておられましたか。
新駅ができて利便性が高まる桜井台、若山台、尺代方面からの交通アクセスを考えれば、本来、駐車場も駐輪場もあってしかるべきです。しかし、町としては設置されていない。なぜ、町の公共事業として設置されなかったのか。その理由をお示しください。

総合政策部長 まず、「JR島本駅西側の交通広場について」の1点目でございます。「土地区画整理事業を行わなかった経緯について」でございます。
JR新駅の設置につきましては、当時の町の財政規模や財政状況などを踏まえまして、まずJRの新駅を設置することを第一義として、必要最小限の施設設置を基本に事業を進めてまいったところでございます。従いまして、本町の財政状況や執行体制等の状況、また地権者を含めた住民の皆様の土地利用についての意向把握もできておりませんでした。こういった理由から総合的に勘案をし、これまで新駅設置の当面の必要な事業について進めさせていただいたところでございます。
  
続きまして3点目でございます。「駐輪場及び駐車場の設置について」でございます。
島本駅西側にも駐輪場や駐車場があれば、桜井台、若山台、尺代方面の住民の皆様の島本駅へのアクセスの利便性は向上すると考えております。しかしながら、設置に伴う費用として住民の皆様の税金を投入することとなり、費用対効果を勘案すると、さらに慎重な検討が必要である、このような判断をさせていただいたところでございます。従いまして、島本駅西側の駐輪場につきましては計画案としては設置をする、このようになっておりましたが、当面は東側の駐輪場の利用状況なども勘案をしながら、具体的な設置につきましては今後の検討課題とさせていただいたところでございます。私のほうからは、以上でございます。

都市環境部長 それでは点目につきまして、私のほうからご答弁させていただきます。
島本駅西側に駅前広場が必要であるとの考え方につきましては、駅設置計画時点から当然ございました。しかし、これにつきましては財政や執行体制等の状況から、駅西側に駅前広場や自動車でのアクセス道路を設置することは、新駅設置後の課題といたしました。また尺代や若山台から自動車でのアクセスは、当面、東側の駅前広場を利用していただくことといたしましたが、徒歩と自転車につきましては西側にも一定のアクセス道路が必要との考えから、桜井50号線の新設道路を計画したものでございます。

戸田議員 東側には水無瀬駅がありまして、島本駅設置の際、より考慮すべきは主に西側からの利用者の利便性の向上でした。しかし、尺代、大沢、若山台からタクシーや家族の送迎で自動車を利用されても、結局、JRを超えて東側からアクセスしなければならない。水無瀬鶴ヶ池線を通らねばならず、また狭く危険と言われる踏切の危険性が多少なりとも改善したとは思えません。一体、島本駅は誰のために、何のためにできたのか。

国からの交付金を得るため、一定の規模が必要であったということは理解しています。しかし、大変大きな駅になっており、自由通路の維持管理費、負担が将来にわたって住民にのしかかってきます。にもかかわらず、新駅開業においては利用者である住民の視点、町全体の総合的な交通施策の視点、人口減少時代への洞察力が欠けていました。

ここで、問いたい。今現在進められている西側地区の開発計画についても、主権者である住民の多くが実は願っている農空間・景観保全を実現しようという姿勢や、大学立地が町の将来にどのような影響を与えるのか、深く全体的に検討、熟考する視点を欠いているのではありませんか。

総合政策部長 「西側地区の今後について」でございますが、これにつきましては先ほどもご答弁申し上げておりますとおり、今現在、まちづくり協議会において議論をしていただいております。地権者の皆さん方のご意向でございますが、西側地区について、一定農空間の保全というふうなことで営農したいというご意見もございますし、また一方では一定の土地利用といいますか、高度利用も考えておられる方もおられます。そういった様々なお考えがございますので、そういった中で、今現在、町としては一定のゾーニングといいますか、そのご意向に沿ったまちづくり、地域づくりを進めていく必要があるというふうに考えておりますので、農空間の保全、営農を希望されている方は、そういった形での営農の支援というふうなことで、一定の農空間の保全ゾーン、そして一定の土地利用を考えておられる方については、そういった形での土地利用が可能なゾーニング、そういったことを町としては進めていく必要がある、このように考えているところでございます。

戸田議員 その勉強会、協議会でございます。平成22年度の勉強会を経て、本年度の協議会では一足飛びに、大学立地ありきの開発を中心に据えたものになっていると思います。今年の2月に法人より打診があったにもかかわらず、勉強会においてはそのことには一切触れられていません。もし、私が地権者の1人があったならば、これは相当に気分を害していただろうなと思っています。なぜ、勉強会の段階で大学立地構想について情報提供されなかったのですか。まちづくり構想の図案を作っていられました、ワークショップで。この点、ご答弁をお願いいたします。

総合政策部長 大学からの意向でございますが、当初は2月頃というふうに私、申し上げておりますが、これは様々な候補地がある中で、それぞれ打診をされている、そういった状況がございました。ただ、その時点では全く、地区を特定したものではなく、大阪府内、京阪神沿線でもいろいろ選択肢はあったというふうに考えております。そういった中で、より絞り込んだ形で4月末頃であったと思いますが、改めて大学(法人)のほうからお話があった。そういった状況でございますので、そのことについて、地権者の皆様方に情報提供をさせていただいた、そういった状況でございます。

戸田議員 協議会には、理事会を設置しておられます。概ね、事前に合意形成をされたうえで、第1回の協議会において冒頭、大学立地構想を公表されました。協議会として、その場で合意を求める雰囲気さえあり、さすがにこれは事務局の方で一定、整理をされたと思います。私は傍聴を認めていただいておりましたので、そこの経緯を見ております。また資料には、資料配付がされたばかりで、その日のうちに協議会としての方針を出すということに関しましてね、要点録を拝見したら、「乱暴だと思う」という記述もございました。

勉強会で、地権者のご意見をまとめたという構想案は、結局、保留区域申請に必要な案として手続き的に作成されたに過ぎなかった。そうじゃなくても、少なくとも結果的にはそうなっています。しかも、1月20日の都市計画審議会において、当該地の保留区域設定を審議する際、その根拠となったこの計画案を、勉強会の成果であるこの構想案を資料提供されていない。結果、審議会がこれを必要なしと採択により判断されるという事態をも招いています。このようなあり方が、地権者のご意向を広く公平に尊重していると言えますか。

総合政策部長 まず、協議会の状況でございますが、協議会につきましては6月18日だと思いますが、第1回協議会において、そういった地権者の皆様方への情報提供をさせていただいたところでございます。なお、地権者の皆様方について、こういった大きな問題でございますので、その場で判断というのはとうてい無理であるというふうにも私も考えておりましたし、一定、持ち帰っていただいて協議をしていただくというようなことで、今現在、その皆さん方のご意向を調査させていただいておる、そういったことでございますので、その点、ご理解賜りたいというふうに考えております。

それと、本年度の都市計画審議会において、いろいろ議論いただきました。その際に、審議資料として情報の共有というふうな形でいろいろご要望がございましたが、これについては審議会において、その場で皆さん方にお諮りをいただいて、その決定に基づいて手続き、処理をさせていただいたところでございますので、その点につきましても、ご理解賜りたいと思います。

戸田議員 平成21年度に取られた地権者のアンケート結果は、今なお生きていると思います。その後、アンケートは取られていません。市街化調整区域のままでよいとされた方が少なくなかった。大学立地構想を前にして、このことが全く忘れ去られていると思います。いかがですか。

総合政策部長 21年度に実施しましたアンケートについては、当然、そのことを認識しながら進めておりますが、調整区域のままでというふうなご意見については当然あったわけでございますし、今も現在あるというふうには認識しておりますので、当然、営農を希望される方についてはそういった形で考えておられるとは思いますが、今回は協議会において、その対象区域全域、あの区域についてどのようなまちづくりを進めていくのかというふうなことが前提になっておりますので、その一部に大学の立地の構想があるということでございますので、全域について、地権者の皆さん方のご意向を尊重する必要がございますので、仮に大学を立地するということになれば、あの区域については市街化区域への編入が必要になってくる、そういうふうに認識はいたしております。

戸田議員 通告の最後の質問をさせていただきます。
桜井の踏切、青葉地区に繋がるマンボ、西国街道、高槻方面へJR高架をくぐるアクセス。これらの問題点については、過去に様々な経緯があったと思います。解決に向けて、現在、どのようなお考えをお持ちですか。大学立地構想と関連して、お答えください。

総合政策部長 4点目の「アクセスの環境改善について」でございます。
桜井の踏切の改善についてはJR新駅の設置時にもご要望があり、検討した経緯がございます。改良工事はJR西日本に委託することとなると思われますが、踏切改良は原則として道路管理者であります本町が事業主体となります。このためJRとの協議も一定行ってまいりましたが、かなりの改良費用が必要となるものと予想され、現時点では困難ではないかと考えております。

次に、青葉地区に繋がるマンボにおいては豪雨時には道路が浸水することも稀にあり、以前から改良のご要望をいただいておりますが、根本的な解決はマンボ内の道路排水が流入する水路敷を最下流から改修する必要がございます。また、ご質問の西国街道とは、府道西京高槻線の高槻市域内のJR東海道本線との交差部分が狭隘で、形状的にも良くないことを指摘されているものと思われますが、この改良につきましても府道でございまして、本町としての実施は困難である、このように考えております。

なお、これらの課題につきましては十分認識をいたしており、引き続き課題解決に向けまして取り組んでまいりたいというふうに考えております。

戸田議員 これら3点の問題につきましては、西側のあり方を総合的に考える中で解決しておかないと、今後も対策を打つチャンスは訪れないと私は心配、危惧しております。それで、お尋ねしました。これについては、町がおっしゃるように提案要望し、関係機関と協議調整するものと思っております。
最後になります。当該地区は北摂山系の稜線を背景にした田園都市構想を可能にし、文化の殿堂として、また町の誇るべき鉄道玄関駅となる魅力を十分に備えています。地産地消、観光、景観、それから環境、防災・減災の視点から、農空間であることが非常に意義があり、今後ますます重要になるものであると考えています。

当該地区の農地を失うということの意味を考えると、大学であれ病院であれ、あるいは何か別の施設であれ、具体的かつ全体的な構想の把握と情報開示が町の責務であることを申し述べます。質問を終わります。


画像は、6月の農地の様子
1年中、丁寧に土と生きておられる方があってこそ
この美しい景色があります
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「都市マス」に意見を提出(2)

2011年11月15日 | JR島本駅西まちづくり
今朝は、議会だより編集委員会。議会改革特別委員会の進捗状況に関する記事をめぐって、伊集院委員から提案があった件について議論。議会だより編集委員会と議会改革特別委員会の日は、毎回疲れ方が通常と異なります。傍聴に来てくださった方、ありがとうございました。これについては、書きたいこと、書くべきことがたくさんありますが、気を取り直して、今日は昨日の続きの、都市計画マスタープラン(素案)へのパブリックコメントです。

まちづくりに関すること
1)第四次総合計画基本構想の付帯意見にあるように、本町の特性、貴重な財産である自然環境を後世に引き継いでいくことが私たちに課せられた責務であると同時に、その活用を図り、より快適な住民生活の実現に努める必要がある。

阪急水無瀬駅とJR島本駅周辺の中心市街地の整備や商業振興などを図るとき、東側広場の歴史・文化的資源は、まちのPRや活性化を図る観光面の取組みと、憩いや安らぎを演出する福祉的効果に非常に重要な位置をしめている。それを活かすに欠かせない存在が、JR島本駅西側の農空間とそれに連なる里山の稜線である。この間に御所ヶ池が位置していることも強みのひとつであり(将来、護岸工事を解きビオトープ風にすれば野鳥が飛来するであろう)、後鳥羽上皇をはじめとして、京の都から天皇、公家がたびたび訪れた景勝地であることを表現できる、希少かつ貴重な空間となっている。

人口減少、少子高齢化、世帯数減少など、新たな転換期を迎えた今は、過去の歴史を大きな流れでふりかえる必要がある。その視線で20年先の都市景観をみれば、今ある景観、憩いの空間を庭園都市として活かしていく構想、発想がもっとも有効的かつ、戦略的効果があると思われる。よって、JR島本駅西側の都市型土地利用には反対する立場から、当該地区の計画は、慎重に、時間をかけて、全庁的に取り組まれることを強く要望する。

2)上記の視点に加えて、JR山崎駅(駅舎は大山崎町、町内利用者は島本駅と拮抗)からサントリー山崎蒸留所(来訪者年間約10万人)、酒屋、うどん店につながる松原公園までの西国街道の道路・水路(えんま川)整備と商業振興が非常に重要と考える。3駅の個性を活かした都市計画を総合的に考えるための全庁的な機関として、分野の異なる複数の学識経験者(専門家)ならびに、公募委員による「島本町まちづくり協議会」等の発足を提案、要望する。


景観形成に関すること
1)景観意識は価値観や感覚によって異なるものである。「景観とはなにか」という定義を共有することなく、きめ細やかな、整ったまちづくりを実現することは不可能ではないか。景観を構成する要素は多様であり、景観協定で締結可能な事項は、建物の形態などハード的なものから、色彩や植栽などのソフト的なものまで幅広く含まれる。

「第四次総合計画基本計画」には、景観行政団体をめざすという基本方針が定められている。都市計画を進めるうえで欠かせない景観計画や景観指針の策定が早急に必要と考えている。現状では、所有権等が移転した場合に継承されるという法的効果がない。

2)島本駅西側の原風景を失えば、島本駅周辺、しいては島本町の価値は半減すると思われる。単に緑があふれていることが必要ではなく、ここが「農地」であることが重要。数字で定量的に表せない「景観」「農地」の価値を重く認識しておく必要がある。農地には、農産物を生産する機能の他にも多様な公益的機能があり、第四次総合計画基本計画にうたわれている、「ゆとりある住宅地の眺望など、地域の特色を生かした市街地景観の形成」に努めるためには、島本駅の西側に広がる自然環境的空間保全(緑視率が高い)が必須である。よって、農地を保全する土地利用の方法について、町として検討されることを求めるものである。

3)島本町はベッドタウンで発展し、過去の航空写真を見ると、そのほとんどが田園。多くの住民が開発された土地に住んでいることになる。今は、桜井、高浜とかろうじて東大寺にまとまった農地(この3地区が府の指定する農空間保全区域)があるのみとなった。島本駅の西側に農地が広がっているのではなく、桜井の農地のなかに駅を誘致した。田は、五穀豊穣を祈る祀り、祭りを生み、コミュニティを形成し、地域の要としての役割を負ってきた。駅西側農地は、住民ホールに代わる広場型・文化の殿堂、として位置づけ、町の「顔」として活用するべきと考える。

4)景観に配慮する際、「高さ」のみならず「建造物の色彩」「形状」などを考慮することなく、どのように「良好な景観形成」を行うのかがわからない。景観計画区域、良好な景観の形成に関する方針や、開発等行為の制限に関する事項を定めることなくして、どのように景観が守れるのというのか。北摂山系地域の景観行政の担い手となるよう「景観行政団体」になってこそ、島本町の誇りは「水と緑の豊かな住みやすい町」と内外に発信できるのではないか。
「良好」の根拠となる指針なくして開発が行われることは避けなければならない。外的要因(立地を望む側の事情など)に動かされることなく、まず、民意に基づく「島本町の」景観計画が定められていることが大事である。


交通に関すること
1)道路交通法上、軽車両とみなされる自転車の走行が社会問題になっている。クルマに極端に依存しないで暮らせるまちを実現するという観点から、自転車が注目をあびる一方、自転車が加害者になるケース、多額の損害賠償の支払いを求められるケースが激増しているという。また、被害者となった場合も、万一、無灯走行、傘を差し走行、二人乗りなど、ルール違反をしていた場合、明らかに落ち度があったとみなされ、被害にみあった補償を受けることが困難になるという傾向にある。車目線の道路施策が行われてきた結果、自転車の利用の増加に道路整備が対応できていない。自転車をめぐる社会的背景を踏まえた道路整備が新たに求められる今、それに関する記述が必要。

2)子育てや児童生徒の安心安全の登下校のために、地域住民の支援が欠かせないものとなった。小中学校の通学路、幼稚園、保育所、保育園の送迎の視点からの道路整備、歩道整備、駐車スペースの配置など、ハード面の整備において、庁内の連携が重要と考えている。そういった記述も必要ではないか。

地域別構想について
1)大山崎町と島本町、両町における人的交流(住民活動)、人の移動(観光客)の価値を再認識し、観光、交通、公共施設など、広域連携による効果を模索するとよいのではないか。継続的に協議する「場」をもつことを提案したい。

具体的な取り組みとして、まず、JR山崎駅の山側への通路の開設を、大山崎町と連携することによりJR側に要望していただきたいと考えている。大山崎町、島本町、両町民の利便性向上に寄与するものであり、積極的な取り組みをお願いしたい。上記については、地区別構想への追記を求めます。

2)山崎地区、西国街道の整備と商業振興の充実を求めます
3)若山台の雨水流量調整池については、現在、池であり「土地の有効利用」に含めるのは相応しくない。若山台調整池の売却、埋め立てに関しては異論が多く、影響調査の結果による検証も経ていない。よって、記述の削除、訂正を求めます。

以上です
最後まで読んでくださって、ありがとうございます!


画像は、JR島本駅周辺の畑です
立派な野菜がすくすくと育っています
ピーターラビットがいそう・・・
しばらく眺めていました
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「都市マス」意見書を提出

2011年11月14日 | JR島本駅西まちづくり

午前中、我が家の近くの山崎保育園で、子どもたちの作品展をみせていただきました。秋の香りとクリスマスの華やぎでいっぱい、素敵な作品展でした。その後、今日締め切りの、都市計画マスタープラン(素案)へのパブリックコメント(公募意見)を完成。長岡京市・JR駅前の中央生涯学習センター・バンビオへ会場予約に行き、スマートかつ親切な窓口対応に衝撃を受けました。島本町のふれあいセンターが参考にできる「気づき」もあり、有意義な経験になりました。施設使用承認書などの書類には、指定管理者が「大阪ガスビジネスクリエイト(株)」であることが明記されていました。

その後役場で、議会だより編集のための資料を入手、校正作業後、庁内、ふれあいセンター、水無瀬方面で所要を済ませて阪急電車で帰宅。歩くと人に出会えます!立ち話ができます!週末、まちと交通を考えるNPO再生塾で「歩くと、そこにコミュニケーションが生まれる!」として「出会い」をテーマに、イベント(=社会実験!)について、あれこれ議論したことを体感しました。

さて、都市計画マスタープランのパブコメです。
ちょっとマニアックですが、敢えてそのまま掲載します。

記述に関すること
1)42ページ・基本方針の1)中心市街地ゾーンについて
43ページの「市街地整備方針図」によると、赤い点線で囲まれたところが「中心市街地ゾーン」と位置付けられている。
ところが、42ページの1)では「JR島本駅西地区では、地権者が作成するまちづくりの方針・・・・市街地区域への編入を図ります」となっている。
・「JR島本駅西地区」の市街化区域編入については、現在、市街化区域への編入を図ります」と明言できる段階でないことは明らかであり、この文書の削減を求める。
・「中心市街地ゾーン」は、阪急水無瀬駅からJR島本駅並びに、その西側を包括している地区であり、「地権者が作成するまちづくりの方針」とした場合、西側地区を対象にした既存の「まちづくり協議会」ではなく、別の、新たな組織(地域住民、商店街関係者を包括)でもって協議されるものである。そのことが、わかる表現にしなければならない。

2)土地利用の方針・公共公益系地区について
JR島本駅西地区に関する地権者対象のアンケート調査によると、できることなら営農を継続したいという地権者が少なくない。当該地が大阪府の指定する農空間保全地域であるにも関わらず、29ページに「なお、JR島本駅西地区においては、学術・研究・医療・健康など公共公益的機能の導入について検討します。」とあり、農地保全の方向性がまったく示されていないのは非常に問題。土地利用の選択肢のなかに、農地保全の方向性を加筆するよう要望する。

3)農産物を生産する機能の他にも多様な公益的機能がある。
【環境保全】豊かな自然環境が育まれる
【防災減災】灌水機能により洪水・土砂災害を抑制できる
【資源循環】有機農業により「ゴミ」を土に戻せる
【生物多様性】たくさんの虫、鳥、生き物が寄ってくる
【景観保全】豊かな緑の農空間が生きる
【地域社会】 地域のつながりが生まれ継承される
【伝統文化】 祭りが生まれ、育まれてきた
【生涯学習】 田植え、稲刈り体験がご飯の食べ方を変える!
よって、農地のもつ多様な機能を記載するよう要望する。

4)地震、洪水など自然災害とその被害に関連する情報(活断層の位置、過去に大きな被害をもたらした地震や洪水)を盛り込む必要がある。


策定(改訂)の進め方に関すること
1)土地利用の方針、基本方針、29ページ⑤公共公益系地区、桜井地区のあり方で、「なお、JR島本駅西地区においては、学術・研究・医療・健康など公共公益的機能の導入について検討します。」とされている。大学立地、あるいは中高一貫進学校立地、あるいは病院立地などを含む、島本駅西側の将来像の「未確定な部分」について、一歩踏み込んだ表現になっている。8月23日の町都市計画審議会で示された(素案)には、なかった記載である。

実際には具体的な計画がない時点で、「北部大阪都市計画区域の整備、開発及び保全の方針に示している保留区域」申請を行ったという点に問題があったと、考えている。「今後の土地利用の方向性についての現在の動向を踏まえた具体的な記述がない」のは当然で、「具体的な計画がまったくない白紙」の段階(島本町の見解)、「あくまでも素案である」とした構想案で保留区域申請、設定が行われた。ここに問題があったのではないか。

今回、府の指摘により「具体的な取り組みの方向性」を加筆したが、島本町都市計画マスタープラン策定(改訂)の過程は、あらゆる面において順序が逆ではないか。そのことにより、社会動向、地権者の意向、町民の民意などが尊重、反映されることなく、開発を誘導するという結果にならないか、たいへん危惧している。

まず、土地利用は、島本町都市計画マスタープランの枠組みのなかで構築していくのが「筋」であって、大学か、進学校か、病院か・・・と打診のあったものを、接ぎ木のように計画に盛り込んでいく手法は間違っている。このことに不安と不信感がある。

2)島本駅は20年、30年と多額の借金を次世代にのこして誘致した。20年後、30年後の住民、納税者、有権者、つまり今の若者、あるいは子どもの世代の声をも活かして、農地として活用していくのがよいのか、商業スペースや住宅などが機能的に入っているほうがよいのか、など、住民参画で充分に議論した上で答えを出そうとする、その過程が大事とされる時代。他の自治体は行っている。まちづくりにおいて、住民が自ら責任を負うということが重要視されている。今回の都市計画マスタープラン策定(改訂)において、住民意向調査、地域懇話会、住民説明会など、住民参画による意思決定のプロセスがないことは、非常に問題である。

つづきは、明日にします。
パブリックコメントの重要性を認識していただき、身近に感じていただければと願っています。


画像は、山崎保育園の作品展で
「からあげ」というのが、なんだかとっても気に入って
撮らせていただきました

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駅西に中高一貫進学校?

2011年11月11日 | JR島本駅西まちづくり

標題の件、島本駅西側農地区に、現在、奈良の学校法人・西大和学園が立地を希望されているのは大学ではなく、中高一貫進学校という情報があります。都市計画マスタープラン(素案)についてのパブリックコメントの募集締切が14日(月)に迫っていますので、今後の流れと、駅西側農地について、ざっと記します。

都市計画マスタープラン(素案)に寄せられた意見、提案は、可能な限り反映させて、年が明けて2012年(平成24年)の1月、または2月頃に、島本町都市計画審議会に諮問される予定です。「まちづくりの流れは動いている」ので「具体的に書ける部分は、随時、現実を反映していく」という考え方により、前回、審議会に提案された(素案)に加筆された新たな(素案)が、パブリックコメント用に提示されています。

う~ん、こんなことが許されていいのか?!「まちづくりの流れが動いている」ので「現実を反映していく」として具体に追記された箇所(一例)が、29ページの「なお、JR島本駅西地区においては、学術・研究・医療・健康など公共公益的機能の導入について検討します。」です。大学立地を含む島本駅西側の将来像の「未確定な部分」について、さらに一歩踏み込んだ表現になっていますが、8月23日の町都市計画審議会で示された(素案)には、なかった記載なのです。なぜ、こんなことが起こってしまうのか?!順序がすべて逆ではないのか!

大阪府との「協議」(つまり正式な文書によるものではない)のなかで、西側農地をめぐる現在の状況は、改訂中の「都市計画マスタープラン」に位置付けておくことが望ましいという判断があったというのです。なぜ、審議会を開く前に、このプロセスを踏んでいないの。なにより、まず、都市計画マスタープランがあって、それに従って駅周辺のあり方を、その枠組みのなかで構築していくのが「筋」であって、大学か、進学校か、病院か・・・と打診のあったものを計画に盛り込んでいく手法は間違っています。ここに不安と不信がある。

もっとさかのぼれば、実際には、具体的な計画がない時点で保留区域の設定申請を行い(平成21年12月)、あくまでも「素案」だから決まったわけではない!と煙に巻き、今回、島本町都市計画マスタープラン(素案)に寄せられた府の指摘(保留区域に設定されにもかかわず「具体的な計画が示されていない」)を受けて、「学術・研究・医療・健康など公共公益的機能の導入について検討」と追記したのです。本末転倒です。

保育所の民営化のときと同じだ・・・という声、呟きを複数耳にしました。民営化に反対かどうか、それ以前の問題として反対の立場に立ったと、当時をふりかえる声を聴きました。

実は、冒頭に述べたとおり、学校法人・西大和学園側のご意向で大学立地の件は流れました。複数の情報を得て、担当課に問合せ、確認しました。正確に言うと、法人側が中高一貫校の立地へと方針変更をされ、正式には決まっていないとしたうえで、町にその旨報告されたということです。

第1回目の「まちづくり協議会」(6月18日)において「大学立地」実現への合意に向かって検討するという方向性が示されていました。それにより、地権者のご意向を調査する個別ヒアリング(夏季)では、該当する地権者には大学立地を前提の調査がされていたと思われますが、今後はどうなるのでしょう。協議会はその後一度も開かれていません(理事会のみ)。予定されていたアンケートを中止してまで、個別のヒアリングを重視した意味は?地権者、個々のご意向、すなわち、売却か、営農か、資産活用かの土地活用の意志は、尊重されなければばりません。なのに、なぜアンケート中止を理事会で決定されたのか。その意図は?

それにしても、「街づくり」(街区)の計画から一歩進んで、町の政策に及ぶ「まちづくり」の判断を、逐一地権者に委ねていくとしたら・・・納得できません。大学立地の件は流れました。では、中高一貫進学校か、あるいは病院か、あるいは・・・毎回、地権者へのヒアリングを一からやり直すというのでしょうか。地権者の売却の意向の有無と、大学か進学校か、農空間保全かの判断は、実は本来、別の次元の話です。まちづくり・街づくりの基準は「総合計画マスタープラン」「都市計画マスタープラン」が上位に位置します。

住民の意向を広く反映させるプロセスをバッサリ切り捨て(意向調査アンケート・住民説明会など)、外部の意思を接ぎ木のように盛り込んでいく「島本町都市計画マスタープラン」。通常、その策定・改訂には、多くの自治体が2年~3年の年月をかけ、意向調査、住民説明会、別途ワークショップ、パブリックコメントなどで住民参画を実現。それをベースに審議会が開かれています。

先進的ではなく、今やそれが主流なのだそうです。島本町は、住民意識調査なし、地区懇談会なし、住民説明会もなし、です。大阪・京都間の私鉄沿線の自治体で、20年前から時間が止まったような計画策定手法を取り入れているところがあったなんて・・・とびっくりされてしまいました。明治の合併以来、村ののままの町といわれる所以です。辛いです。

高槻市  素案の4ページにある策定の流れ
京丹後市  都市計画マスタープランの進め方について
長岡京市 参考資料の86ページ 改訂の経過
京田辺市  まちづくりの推進方策


画像は、水無瀬川と北摂山系の山並み(11月8日朝に撮影)
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「計画を止めてください!」の声に

2011年11月01日 | JR島本駅西まちづくり
JR島本駅の西側に広がる桜井の農空間を、多くの島本町民が愛しています。たくさんの思い出があるからです。わたしにとっては、子どもと歩いて保育所に通った道です。「駅前なのに農地保全?」町外の方には、おそらく理解しがたい感覚かもしれません。あそこだけは、なんとか残してほしい、農地を壊してしまったら絶対にいけない、という声をたくさんいただいています。今回は、当ブログ「いまここ@島本」に、「地元住民」さんから切実なコメントをいただきました。「(開発の)計画を止めてください!」と・・・

しかし、この件に関しては、計画を止めるという権限が、現在、議員のわたしにはありません。農地保全の必要性を訴えることは、同時に、開発事業に反対することになります。大学立地にも否定的となると、売却を望んでおられる当該地区の地権者のみなさんと敵対する関係のように思われがちですが、実は必ずしもそうではありません。また、農地を手放して売却を望んでおられる方こそ、今まで土地を耕し「農」を守ってこられた方であり、収入さえあれば、できれば遺したいと思っておられる方もいらっしゃると思います。

町の姿勢は一貫して「地権者のご意向を尊重して・・・」ですが、本来、地権者のみなさんのご意向を丁寧に把握、尊重するのは当たりまえのことです。有効的な土地の利活用(土地の売却、マンション経営や賃貸契約による運用)によって、今よりも豊かになろう希望とされることもまたごく自然のことです。誰もがより豊かであること、それはとても素晴らしいことです。そのことを否定したり、阻害したり、避難したりすることは貧しい考え方、とわたしは思います。

しかし、わたしは住民のみなさんに議席を委ねられた議員です。地権者の代表者、代弁者ではありません。島本町の有権者、納税者、生まれたばかりの赤ちゃんや未成年まで、すべての住民にとって、よりふさわしい島本町の「まちづくり」、桜井地区の「街づくり」の将来像(20年、30年先)を思うとき、駅前農地を失ってしまった島本町が、今よりも魅力的で創造的であるという確信をもつことが、どうしてもできないでいます。

大阪・京都という都心を結ぶ私鉄沿線の駅で、他に類をみない風景。これから、ますます、その価値が高まっていくという、ゆるぎない予感、確信がわたしにはあります。島本町の住民でなければわからない島本町民の誇りと安らぎ。農業では食べていけないという地権者の事情と、人口3万人の住民を抱える基礎自治体の運営。わたしは、議員として当然、後者の立場にたって発言します。そして、もし駅がここにできていなかったら・・・と考えるとき、市街化区域内で所有する農地に課せられた税金を払っておられる方が町内の他地区に少なからずいらっしゃることを思います。

たとえば、駅西側を農空間広場と位置付けて、地権者に一定の配慮を(補助金・賃貸料など?)したうえで、市街化調調整区域のまま町をあげて保全対策をとったとしても、それが地権者の財産を著しく脅かすことになるとは思えない・・・個人的にはそのように考えています。「農業では食べていけない」問題は「JR西側地区の街づくり」の課題と、別に解決されてもよいのではないか。後者は、島本町全体の「まちづくり」の視点を欠いては成り立たない課題です。

かろうじて現存する農と里山の風景を失えば今ある魅力を失い、かといって、たとえば大学立地によって「学術都市」(?)としての魅力を新たに創造するには、農地を保全するよりもさらに努力と工夫がいる!と戸田は考えています。町には、学術都市として生きていく風土や基盤、歴史、住民の総意がない。ここが問題です。文化の殿堂ともいえる広場を失うことによって、地域と町の双方が誇りを失うことが怖い。地域の力、町の活力が失速することが考えられます。

本来ならば開発事業をしない方が不自然といえる駅周辺ですが、島本駅の場合は、大学!ならば大歓迎!といえない事情があります。町がそのことを、キチッと把握して政策決定するかどうか。それが大事。ここを訴え続けているのです。大学であろうと、中・高一貫校であろうと、専門学校であろうと、工場であろうと、ショッピングセンターであろうと、里山の稜線と田園風景が連続し、季節ごとの風の匂いが、ホームに降り立った人びとに感動と安らぎを生む現在の魅力を壊してしまう。

私有財産の問題だからやむを得ないと諦観し、いざ壊れてしまってからその変貌に悲鳴を上げ、涙して悔やむことになる・・・それは避けたい、そう考えます。
(未構成段階でUPしてしまい、一部加筆修正しています)


画像は、初夏の桜井地区
ここに、奈良の西大和学園が大学立地を希望されています
中・高一貫校の設置将来構想を見込んでなのでしょうか
楠公道路で進学塾の看板設置が進められています

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