空の色春へ春へと色を足し 靖子
春へ
花時計秒針春へと傾きぬ
緯糸に春の色ある紬かな
うららかや漱石も来し宝寺
ものの芽
廃墟にてものの芽騒ぐ朝の道
歳月を重ねくの字の柳芽に
ものの芽やそれぞれの春告げてをり
春光
木蓮の咲き街道にある歴史
野水仙群れて路肩の色となり
春光を纏う如来の納衣かな
春へ
花時計秒針春へと傾きぬ
緯糸に春の色ある紬かな
うららかや漱石も来し宝寺
ものの芽
廃墟にてものの芽騒ぐ朝の道
歳月を重ねくの字の柳芽に
ものの芽やそれぞれの春告げてをり
春光
木蓮の咲き街道にある歴史
野水仙群れて路肩の色となり
春光を纏う如来の納衣かな