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そんなある日、今度は12月7~9日にその模型展を企画していると大学のI先生から連絡がきた。題して…「新潟大学発の建築家たち~後輩が作った先輩の住宅作品~」。新潟駅ビルの中にある、大学のサテライトキャンパスが会場である。
学生たちが作った数体の模型の展示がメインかと思いきや、今回は作ってもらった我々OB建築家がメインのようだ。「面白いじゃない…」というのが私の率直な感想で、即決で参加の連絡をした。
模型を作ってもらった我々OB建築家が集まり、我々の作品展示を行い、そしてトークショーもするという。作品展示会は自分でもやってることなのでなんてことは無いが、トークショーという企画に引きつけられた。
一地方都市で設計活動をしていると、どうしても建築に対峙する外的関係が少なくなる。いい建築に触れる、他建築家と出会う、そして建築・建築論を語る、そんな機会がそれにあたる。そういう意味では出身大学・研究室という繋がりだけで、自分が欲していたステージを作ってくれたI先生に感謝である。
建築家には感性力が必要である。建築家に求められるファクターとして「センスの良さ」が必ずやあるはず。センスの良さをアップするには感性を磨くことに他ならない。そのためには、外的関係、外的刺激に触れることは必要絶対条件だと思っている。
この企画で私自身、刺激を受け感性を磨くことはもちろんだが、傍聴に来る現役学生にも、刺激を与え、感性を磨くことができるようなことを語りたい。どのくらい、今の学生に私の言語が伝わるかは未知数だが、少しでも何かを感じ取ってもらえれば幸いである。