徒然なるままに…建築家のボヤキ。。。

I・N設計スタジオ ブログ

熱闘に水が差された。。。

2013-08-23 08:57:03 | 愛しき野球おバカ達
 今年の高校野球は、前橋育英の初出場初優勝で幕を閉じた。我が地元の日大山形のベスト4進出を始め、花巻東のベスト4や東北勢の躍進が目立った今大会であった。

 その裏で、花巻東の千葉君の打法が注意を受けたことが話題になってる。身長156cmの小兵の彼が、レギュラーを取る為、ライバルに勝つために地道に練習したカット打法。彼にしてみれば大きな武器。その武器が、3バント同等になる可能性があると審判から準決勝の前日に注意を受けた。

 私は準決勝の彼の姿をTV等で見ていない。試合終了後にその話を聞いた。それまでの3試合、千葉君は相手ピッチャーに34、21、41球と投げさせていたのが、準決勝では10球。明らかにカット打法が制限され、自分の思うようなプレーができなかったことはこの数字が物語っている。

 理屈をこねれば、確かにカット打法はいささかこざかしいと思われる作戦かもしれない。ただ、彼は今までこの打法で甲子園の準々決勝までひたむきにプレーして来た。彼は自分のプレースタイルを貫けなかったことが、無念で仕方なかったことと思う。

 またか…、私はそんな心境だった。純粋な高校三年生のひた向きさを、嫌味な、悪知恵のついた大人が踏みにじったと。作為的に操作しようとする、変な大人たちの余計な言葉…。残念に思えた。何故盛り上がっているこのタイミングで、という感情も湧き上がった。

 注意を受けるなら、準決勝前日ではなく、甲子園大会の1回戦であるべきだろう。いや、地方大会の1回戦からかもしれない。当然18歳の彼には、今までやって来たのだからという気持ちが当然のようにある。やりきれなかったろう。

 彼のプレーを見てる高校野球ファンが、彼のプレーに拍手を送っていたことが全ての事実である。誰もがカット打法に対してクレームなど付けていない。逆に人一倍小柄な彼のプレースタイルに賞賛してたファンが多かったはずだ。

 雨が一滴も降らなかった熱闘甲子園に、水が差された気がした…。
コメント
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