徒然なるままに…建築家のボヤキ。。。

I・N設計スタジオ ブログ

先駆者、英雄(ヒーロー)

2014-01-22 08:28:04 | 愛しき野球おバカ達
  1995年の今頃、野茂英雄は近鉄を自由契約の身となり渡米の準備を進めていた。メジャーリーグの球団が野茂に興味を示していたからだ。しかし、近鉄はその交渉窓口にはならないと野茂の身分は宙に浮いていた。

 言わずと知れた、日本人メジャーリーガーの先駆者、野茂英雄。今でこそ、日本のプロ野球からメジャーに行くことは珍しいことではないが、その道を切り開いたのは紛れもなく野茂である。

 当時、野茂に接触してきたメジャー関係者が彼に言ったそうだ。「英語はしゃべれるかい?少しくらいは勉強しておいた方がいいぞ」。即座に野茂はこう返した。「僕はアメリカに英語を覚えに行くわけではない。野球をやりに行くんです」。朴訥で一本気な野茂らしい話だ。

 そして、彼はメジャーの舞台に君臨することとなる。トルネード投法からバッタバッタと三振をとりまくり、瞬く間にヒーロー(英雄)となった。当時のドジャースの会長ピーター・オマリーはこう言っている。

 「やたらリップサービスをする選手が多い中、野茂は多くを語らない。野茂の表現方法は言葉ではなく、右腕なのだ。彼はアメリカ人が忘れかけていたタイプのヒーローである」。

 先日、彼の功績は日本野球殿堂入りを受けた。殿堂入りの条件をクリアした初年度での受賞は3人目という。彼は言った。「僕がメジャーに行ってなくても、今のように日本人選手がメジャーに行ってたに違いない」。朴訥で一本気な彼らしいコメントである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする