

今までの日本人メジャーリーガーの最高契約は、イチローの5年122億円だという。それと比べれば破格値ということがわかる。しかもイチローはメジャーで実績を上げてからの契約。彼は未だメジャーで1球も投げてないピッチャーなのだ。
しかし、私の中には疑念が残る。疑念の種はシステムの変わった今回のポスティングシステム。メディア上ではこの制度の変更点を解説してたようだが、すんなりとは理解できてなかった。そして、実際行われた制度と一連の田中投手、楽天球団の対応。少なからず疑問が残った。ポスティングシステムとは入札制度。入札した日はいつなのか?何球団入札に応じたのか?
田中投手は、年明けに渡米し数球団と交渉を行った。応札した球団もわからないし、上限20億円と設定された入札額もどの球団が札を入れたのかわからない。これではまるでFA(フリーエージェント)と同じではないか?
過去のポスティングシステムでは、入札日が設定され、何球団が応札し、どこが落札したと少なからず報道があった。今回はそんな話は皆無。いつの間にか期限が迫っていて、いつの間にか契約が決まった。しかも複数球団との交渉。これだったら、FAとポスティングに何ら差はない。日本の所属球団に入札額が入るだけの違い。
FAの価値を下げ、所属球団が儲かる…こんな制度…腑に落ちない。少なくともポスティング(入札)という看板は外したほうがいい。
マー君には何も罪はない。彼にはピンストライプのユニフォームで、バッタバッタと三振をとる姿を早く見て見せて欲しい。この気持ちは世界共通の意見だろう。先駆者、野茂英雄のように…。